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横浜・桜木町駅にある東横線廃線跡地の遊歩道計画は今どうなっている?

横浜・桜木町駅にある東横線廃線跡地の遊歩道計画は今どうなっている?

ココがキニナル!

桜木町駅付近の東横線の廃線跡地に遊歩道が計画されていますが、進捗が気になります!あと、遊歩道はどこまで続く予定なのか、旧高島町駅ホームはどうなるのかも調査願います(こーちゃさん、xvさん)

はまれぽ調査結果!

最終的に遊歩道は横浜駅まで続く予定だが、昨年7月の一部供用開始以降、延伸工事はまだ未着手。その間に二度行われた供用部分での活用実験をもとに、現在、残る箇所のデザインが検討されている。

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ライター:結城靖博

第1回活用実験の成果と課題



第1回の実験は昼間の活用の可能性に焦点を当て、2019(令和元)年9月24日の火曜日、11時半~14時半の3時間実施された。

内容は「鑑賞」と「体験」、そして「アンケート調査」の3つに分かれる。

 

鑑賞は「東横線跡地今昔写真展」(写真提供:横浜市都市整備局)
 

東横線跡地周辺の昔懐かしの写真がスロープ沿いに展示された。

 

また、体験のひとつは遊歩道での持ち込みランチタイム(写真提供:横浜市都市整備局)
 

ランチには飲み物も用意され(写真提供:横浜市都市整備局)
 

ヨガ教室や鉄道をバックにした撮影会も開催(写真提供:横浜市都市整備局)
 

いっぽう、将来の利活用の可能性を問うアンケートは・・・

 

このような形で回収(写真提供:横浜市都市整備局)
 

回収者数は50人で、内容は「楽しく憩える空間になってほしい」「イベントがあれば参加したい」「ランニングや散歩に適している」「鉄道との隣接を生かしてほしい」「アート展示がやりやすそう」などだった。

当日の参加者(=通行人)は179人。なによりも、場所の認知が第1回の重要な目的だったことを思えば、わずか3時間のうちにこれだけの人を集められたのは成功だったと言えそうだ。

ただ、実施の結果判明した課題のひとつは「日陰の確保」。9月下旬とはいえ残暑の厳しい日だった。

 

確かに日傘を差していても暑そう(写真提供:横浜市都市整備局)
 

また、普段はベンチなどの滞留場所がないこと、駅前広場から奥まった位置にありわかりづらいことなども課題に上がったという。



第2回活用実験の成果と課題



クリスマス時期とのリンクも目論み12月20日に実施した2回目は、夜間の利活用を模索するため16時~19時の開催となった。

 

今回も「東横線跡地今昔写真展」を展示(写真提供:横浜市都市整備局)
 

だが、第2回でもっとも特徴的なのはこれだ。

 

ポスターに「こたつでシネマ」と書かれている(写真提供:横浜市都市整備局)
 

そう、遊歩道上にナント! こたつが並べられ(写真提供:横浜市都市整備局)
 

こたつに入って映画上映会が実施された(写真提供:横浜市都市整備局)
 

映画は東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授・伊藤有壱(いとう・ゆういち)氏制作の横浜のまちをモチーフにしたアニメーション映画『ハーバーテイル』。上映後は、作者によるトークショーも行われたそうだ。

また、ペットボトルを使ったライトづくりのワークショップも開かれた。

 

もちろんこれも暖かいこたつに入って(写真提供:横浜市都市整備局)
 

完成した手作りライト(写真提供:横浜市都市整備局)
 

とはいえ寒いのでホットドリンクも提供(写真提供:横浜市都市整備局)
 

さらに、ダンスエクササイズの体験教室も行われた。

 

みなとみらいの夜景を前にレッツダンス! これは楽しそう(写真提供:横浜市都市整備局)
 

いっぽう、今回は未整備区間も活用され――

 

線路をイメージしたイルミネーションを展示(写真提供:横浜市都市整備局)
 

こうして見ていくと、第2回は第1回の経験を踏まえて、さらにパワーアップした感が強い。
今回の参加者(=通行人)は340人。前回よりもほぼ倍増している。

 

にぎわうイベント会場(写真提供:横浜市都市整備局)
 

今回もまたアンケートを実施したが、その回答者数は63人で、「景色がきれいでデートで来たい」「子どもにも安全」「思いがけないイベントに出合えそう」など、おおむね好評な声が多かったようだ。

しかし、その反面浮上した課題は寒さ対策。これは第1回で露呈した暑さ対策同様、屋外でのイベントであれば、ある程度仕方がないことかもしれない。



今後の展開についてさらに話を聞く



「活用実験をやるたびに見えてくるものがある」とイベント担当の職員は言う。
意義を確認できた実験の結果を踏まえて、現在、未整備区間の延伸をどのような形にしていくか、そのデザイン設計を検討している最中だそうだ(むろんそこには、キニナル投稿者が指摘する旧高島町駅ホームの扱いも含まれている)。

実際、1回目よりも2回目のほうがより充実していた。そうなると、3回目に期待を寄せたくなるが、「次もやりたい。でも今は調整中。やるなら、これまでもそうだったが、周辺の自治会や商業施設、文化・芸術関係者など、できるかぎり地域の人たちと連携して進めていきたい」という。

横のつながりを拡充するために、現在、「よこはま東横線跡地ファンクラブ」という名称のフェイスブックも開設している。

そして、いつか全面開通するはずの東横線廃線跡地遊歩道で、なによりも目指したいこと、それが次の整備概要の図面に現れていた。

 

整備概要(画像提供:横浜市道路局)
 

上の図が示す通り、この遊歩道はみなとみらい21地区と野毛・戸部地区の境界に位置する。「その新旧2つのエリアを結節する役割を、ぜひこの遊歩道が担いたい」。最後にそんな熱い思いを市職員の方々は語ってくれた。



取材を終えて



結局、いつ遊歩道が完成するのかはわからない。だが、完成したらかなり素敵な散歩道が横浜市内の中心部にできそうだ。
そのことに夢を膨らませ、そしてもし第3回の活用実験があったらぜひ参加したいと思う。実験を重ねていくと、もしかしたらそれはもはや実験ではなくなり、「あの不思議な140メートルの空間には、時々面白いことが起きるんだよ」という既成事実が生まれていくかもしれない。
そんな期待を抱きつつ、今はひとまず、あの「毎日が日曜日」のおばあさんにならって、時折ふらっとこの高架上に足を運び、風に吹かれてみるのも良いのではないだろうか。


―終わり―


取材協力
横浜市道路局計画調整部企画課
住所/横浜市中区港町2-6 横浜関内ビル8階
電話/045-671-3532

横浜市都市整備局企画部都市デザイン室
住所/横浜市中区港町1-1 市庁舎6階
電話/045-671-2023
 
 

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  • なかなか整備しないのであれば、歩道上の高架橋は撤去したほうがいいのではないかと。高架橋の支柱が邪魔になって、停留所の乗客が見え難いのと、衝突の危険があるため。過去にバスの乗客が亡くなったので。

  • 調査ありがとうございます。早く完成してほしいですね。市役所に伺ったところ、令和2年度は、約3,500万円計上して、紅葉坂交差点から横浜駅区間の設計等の検討と供用区間においても魅力的な歩行空間になるよう検討を行うとのことです。

  • イベント開催したのは知らなかったので、この記事読んだ甲斐がありました。次があればぜひ参加したいです。横浜駅側の終着は確かみなみ東口の通路(現在はアソビル方面に暫定通路が伸びている)につながるはずです。これとは別に横浜中央郵便局のあたりには上下移動吹き抜け空間のステーションコア(完成した西口駅ビルの吹き抜けのような感じ)、さらに東口と西口を接続する上空デッキも整備予定です。これらはみなみ東口通路とも接続するでしょう。

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