相鉄線車内の鏡はなんのためにある?
ココがキニナル!
相鉄線(扇風機が付いてるわりと古い車両)には…ドアの横、はじっこの吊り輪の前付近に鏡が付いてます。何の為にあるのか?相鉄線以外では見た事がなかったのでキニナル投稿しました。(まこさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
昭和30年代に、横浜へ出かけた人が身だしなみを整えられるように、と付けられたものだった!現在でも全体の7割以上の車両に設置されている!
ライター:田中 大輔
横浜から海老名・湘南台を結ぶ相鉄線。
その車両、特に古めの車両には鏡がついている、というのが今回のキニナル。
神奈川の西の方に住んでいる筆者も横浜に向かうときはいつも相鉄線を利用しているので、車内の鏡を何度か見かけたことがある。言われてみれば、確かに「なんで?」という感じ。
今回は、その謎に迫ってみた。
鏡付き電車を探せ!
まずは実物を探してみた。
この企画が決まって以来、相鉄線に乗るたびに探してみるものの、なかなか見つからない鏡付き車両。
が、なんとか粘ってみてようやく発見。
これがその鏡。ドアのそばに付けられている
ドアの脇に長方形の鏡が取り付けられていて、誰でものぞきこめるようになっている。
あいにく、筆者はベリーショートな髪型、というか坊主頭なので必要ないが、女性やしっかり髪型をセットしている男性には便利なのかも。
ここでひとつ予想を立ててみる。
キニナルにある通り、相鉄線の古い車両には扇風機が取り付けられたものもある。
扇風機だとエアコンよりも強い風を直接受けることになるので、髪型が崩れやすいはず。
それを整えてから電車を降りてもらうために設置されたのではないか。
我ながらわりとイイ線いってそうな予想だが、さてさて果たして。
相鉄線の車両の種類
実際のところを知るため、相鉄本社を訪れお話を聞いてみることに。
横浜駅近くにある相鉄本社ビル
今回、取材に協力してくれたのは、広報担当の飛川さんと運輸車両部の村松さんのお二人。
村松さんは、新車や既存車両の改造工事の際などに設計をするのがお仕事だそうで、まさに車両のエキスパートだ。
本社の会議室で対応してくれた飛川さん(左)と村松さん
まず、本題の前に少し相鉄線の車両について知っておこう。
相鉄線の車両は1000系から始まり、2000系、3000系と続き、4000系はなくて、次に5000系という風に1000刻みで新しいものになっていく。
現在は7000系から最新車両の11000系まで、合わせて398両が走っているそうだ。
取材に向かうときに乗ったのは最新の11000系だった
肝心の鏡はと言うと、「社内でいろいろ聞いてみたんですが」と前置きして村松さんが説明してくれた。「最初に登場したのは5000系のようです」。
さて、キニナルその理由とは……。