正月期間のもちによる緊急搬送は11件。横浜市消防局は注意を呼びかけ!
ココがキニナル!
お正月になると毎年報道される、もちによる窒息。横浜市はどれぐらいあったの?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
2014年12月28日から2015年1月4日までに、もちによる窒息の救急出動は11件で前年同期比5件増。身近に起きた時は速やかに救急車を!
ライター:はまれぽ編集部
前年から倍増
おしるこやお雑煮、ぜんざいなど、毎年お正月になると、もちを食べる機会がなにかと増える。
ぷっくりしていて、おいしそう(フリー画像より)
しかし、それと同時に「もちをのどに詰まらせた」というニュースをよく聞くようになる。実際、横浜市内ではどのくらいの件数があるのか。横浜市消防局に聞いた。
保土ケ谷区役所内にある横浜市消防局
横浜市消防局救急課によると、2014(平成26)年12月28日(日)から2015(平成27)年1月4日(日)までの1週間で「もちをのどに詰まらせた」と通報があったのは11件だった。前年同期(2013〈平成25〉年12月28日〈土〉から2014年1月4日〈土〉)が6件(うち死亡2件)だったのに対し、ほぼ倍増しているが、要因ははっきりしない。
11件の内訳を年齢・男女別でみると、70代が5件(男性3件、女性2件)、80代が6件(男性3件、女性3件)と、高齢者のみだった。
このうち、救急隊が到着した時点で呼吸困難や意識不明といった重篤(じゅうとく)なケースは6件(70代2件〈女性2件〉、80代4件〈男性1件、女性3件〉)だったが、同課によると、1月5日正午時点で死亡に至ったケースはないという。
食べ物による窒息は、もちに限らないそうだが、年末年始は特に増える傾向があるという。
2014年期はマグロの刺身を食べていた60代(性別非公表)やケーキをのどに詰まらせたという90代(同)が緊急搬送される事例もあったとのこと。
同課は「もちに限らず、すしや肉、パンなどで窒息するケースもある。細かく切って、ゆっくりかんでから食べることを心がけてほしい。特に乳幼児や高齢者が食事をするときは、なるべく誰かがそばにいるようにしてほしい」と呼びかけている。
また、身近で食べ物による窒息が起きた場合は「背中をたたいたり、のどの近くであれば直接取り出すなどの対処方法はあるが、逆にもちを奥に押し込んでしまうなど、命に関わる場合があるので迷ったら速やかに119番通報してほしい」と話している。
無理せず速やかな通報を
取材を終えて
家族だんらんの場で出てきたもちで窒息、となれば楽しいはずの正月が一変する。
横浜市内では、現時点で死亡に至ったケースはないとのことだが、各種報道によると全国で9人がもちによる窒息で死亡しているという。
正月は過ぎたが、残ったもちや鏡開きなどで、まだまだもちに接する機会は多いと思うが「小さく切ってゆっくり食べる」ということを意識してほしいと思う。
―終わり―
- 前へ
- 1
- 次へ
ムクスケさん
2015年01月05日 22時34分
コンニャクは、たたかれ排除されたのに、なぜ餅となると同じ論議が交わされないのか。