意外と知らない? 「横浜音祭り」ってなんでやってるの?
ココがキニナル!
横浜駅に「横浜音祭り」と書かれたポスターがたくさん貼ってありますが、聞いたことのない祭りです。是非、取材をお願い致します。(絆マンさん)
はまれぽ調査結果!
音祭りは3年に一度の横浜市内全域での音楽の祭典。2016年のコア期間は67日間、約400ものプログラムで、横浜の街に音楽があふれだす
ライター:紀あさ
横浜駅のたくさんのポスター
横浜駅に「横浜音祭り」と書かれたポスターがたくさん貼ってあるという。確かに駅を通る時、キニナっていた。
横浜駅北通路
たくさん貼られた「音祭り」のポスター
この「横浜音祭り」、一体どんなお祭りなのか、横浜市に聞きにいってみよう。
「音祭り」ってどんなお祭り?
訪れたのは横浜市文化観光局
中に入ると、打ち合わせコーナーにも音祭りのポスターが!
お話を伺ったのは、横浜市観光局文化プログラム推進部文化プログラム推進課芸術アクション担当課長の小池道子(こいけ・みちこ)さん。
音祭りのパンフレットを手に、宜しくお願いします
まずは音祭りとは、いつからできたどんなお祭りなのだろうか。その話をするには、実は「横浜トリエンナーレが関わっているんです。担当を呼んできますね」と小池さん。
同課トリエンナーレ担当課長の野田日文(のだ・ひふみ)さん
横浜トリエンナーレとは2001(平成13)年から横浜で開催されている現代アートの国際展覧会。世界の全地域において、総合的に国際文化交流を実施する日本で唯一の専門機関である「国際交流基金」が国家的なプロジェクトとして、海外に日本文化を発信したいという計画を掲げた折に、横浜市がぜひ会場にと名乗りを挙げた。
今でこそ各地で開かれているこうしたアート展だが、当時はそういったものはあまりなく、国ぐるみで行なわれた初めてのトリエンナーレだった。これが現在の『創造都市横浜』をキャッチフレーズとするクリエイティブシティの構想へつながっていく。
横浜トリエンナーレはこれまでに5回開催
市の政策であり、国の政策でもある大規模なアートの祭典、横浜トリエンナーレ。「トリ」とはイタリア語で「3」を意味し、「トリエンナーレ」は「3年に一度のアートの祭典」とを表す。
ナショナルプロジェクトとして始まったトリエンナーレ
トリエンナーレで国際的なアートの街として盛り上がった横浜。3年に1度を待つ楽しみもいいが、間の2年も盛り上げたい。何かアートに関係のあるフェスティバルを・・・と考えられたのが、2012(平成24)年に始まったダンスの祭典「Dance Dance Dance(ダンスダンスダンス)」とその翌年に始まった音楽の祭典「音祭り」。
音楽とダンスが選ばれたのは、「多くの人に親しまれ、世界の人々が共有できる、ことばによらないジャンル」との思いからだそう。そうして現在は3年をサイクルに、アート・ダンス・音楽の順で、横浜の街を舞台とした芸術フェスティバルが開催されている。
音祭りは2013(平成23)年に第1回を開催
初回は全315プログラムで381万人の参加者のあった横浜音祭り。2回目の今年、開催のコア期間は9月22日(木・祝)~11月27日(日)までの67日間、プログラム数は8月末時点で394プログラム。しかもまだまだこれから増えるという。キャッチコピー通り、まさに「街に音楽があふれだす」日々になりそうだ。
コア期間を前に、9月18日のプレイベントでは横浜シンフォニエッタが演奏