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7月30日投開票の横浜市長選挙、結果はどうなる?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

林文子氏が新人2人を退け、当選。林氏は「子育て支援、高齢者問題、経済など幅広く取り組む」。カジノは「白紙」

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ライター:はまれぽ編集部

磐石の選挙戦



2017(平成29)年7月30日(日)に投開票が行われた横浜市長選挙で、現職の林文子(はやし・ふみこ)氏が長島一由(ながしま・かずよし)氏、伊藤大貴(いとう・ひろたか)氏の新人2人を退け、再選した。
 


3選した林氏
 

2期8年の実績を訴えてきた林氏は終始、選挙戦を優位に進めてきた。

午後8時の投票締め切りとほぼ同時にテレビ速報で当選確実を知らせるニュースが流れると、会場からは大歓声。少し遅れて登壇した林氏も含めて万歳三唱をして祝った。
 


当選確実のニュースを受け、支援者らと万歳する林氏
 

林氏は「これまでの信頼と評価をもとにした選挙戦だった。子育て支援、高齢者問題、経済対策など大変な課題があるが、今この瞬間から取り組んでいきたい」と、3期目の抱負を語った。
 


既に3期目を見据える林氏
 

林氏は選挙戦を通じ、待機児童の解消をはじめとする子育て環境の整備や高齢者が在宅で医療や介護を受けられる仕組みづくりなどを進めことを中心に訴えていた。

当確後のインタビューで林氏は子育てや教育のほか、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という、人類が経験したことのない「超・超高齢社会」、いわゆる「2025年問題」のケアに加え、いつ起こるともわからない災害に対し、防災・減災を見据えていくと語った
 


丁寧に言葉を選んで質問に答える林氏
 

また、長島・伊藤両氏が争点に挙げたカジノについては、選挙戦前から「白紙」を主張してきた林氏。「選挙戦の中で、多くの市民が不安に思っており、反対しているという声を聞いた。国の動きも先が見えない今、ニュートラルな立場で研究を進めていきたい」と述べた。

「選挙は1つ2つの争点で語れるものでない」という林氏。「これまで積み重ねてきた細かい政策を評価してもらったということ。3期目は甘えは許されない。過去2期の成果や課題を検証し、思い切って『オール横浜』で向かっていきたい」と決意を新たにした。
 


「ダイナミックな経済政策も必要」と林氏
 

敗れた長島氏は「負けたとはいえ、林氏への不満が自分への期待票だと思う」とコメント。

そのうえで立候補当初から訴えてきたカジノについては「絶対に実現しないでほしい。選挙に出なくても、個人として発信していく方法を考える」とし、選挙期間中に撮影したドキュメンタリー映画を制作して主張を続けていく考えを示した。
 


「カジノ誘致反対は続けていく」と長島氏(30日午後9時30分ごろ、JR桜木町駅前)
 

市議3期10年の実績を武器に、中学校給食の実現などを掲げて選挙戦を戦った伊藤氏。しかし、立候補表明が告示の約1ヶ月前ということもあり、出遅れを挽回できなかった。

なお、午後9時36分に投票率が確定。初めて30%を割り込んで過去最低となった2013(平成25)年の29.05ポイントを8.16ポイント上回って37.21ポイント。有権者は306万2061人だった。
 

横浜市長選挙得票数
当落 届け出番号 候補者氏名 得票数 所属党派
1

林 文子

598,115 無所属
2

長島 一由

269,897 無所属
3

伊藤 ひろたか

257,665 無所属

31日午前0時31分確定
 

また、市長選出馬に伴う横浜市議会議員緑区選挙区補欠選挙も同日行われた。

いずれも新人で自民党公認の樗木(おてき・あきら)氏と無所属の宮崎悠輔(みやざき・ゆうすけ)氏2氏の争いとなったが、宮崎氏が当選した。
 


事務所で固唾を飲んで開票結果を見守る宮崎氏の支援者ら(30日午後11時ごろ)
 

横浜市議会議員緑区選挙区補欠選挙
当落 届け出番号 候補者氏名 得票数 所属党派
1

おてき 彰

18,962 自由民主党
2

宮崎 ゆうすけ

34,926 無所属の会

30日午後11時50分確定
 



取材を終えて



新人2人は「カジノ反対」の立場を明確にしてきたが、林氏は告示に先だって行われた公開討論会でも「ギャンブル依存症の問題もあり、市民が心配する気持ちも十分理解。現段階ではさらにカジノが与える影響を含めて研究しなければならない」として、一貫して「白紙」という立場を貫いた。

また、伊藤氏が主張していた中学校給食の導入に対して林氏は「給食費に比べて割高だった『ハマ弁』を値下げすることで対応する」として明確な争点にはしなかった。

「子育て、教育、女性・シニアの活躍、医療・介護、災害対策、経済、2019年のラグビーワールドカップ、2020年のオリンピック。市民の安全安心な暮らしを守るため、信念をもって3期目を務めたい」とした林氏。

林氏は「2期8年の成果を評価してもらった結果」と言ったが、前回の2013(平成25)年には8割超という圧倒的だった得票率も、今回は5割程度にとどまった。これは、市民が「反カジノ」や「中学校給食の導入」を主張する新人2人に期待した結果ともいえる。

林氏はこの事実を受け止め、自らの口で当選確実の一報のあとに発した「大都市の課題をチャンスに変えていく都市経営」を真摯に実現してほしい。


―終わり―
 

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  • 横浜は国際競争・都市間競争の渦中にいて今の市民生活を維持するには強い指導力で決断しマクロ行政を推進させないといけない。昭和40年代から横浜市の昼間人口流出は高止まりし90%前後で推移している。毎日70万人以上の市民が市外流出するようでは財政的にも文化的にも困窮化は避けられない。さらに道路が途中で途切れて都心部と郊外区がバラバラに機能するようでは市域として経済・防災機能に限界を生じさせ、医療機関や保育園等の公共ストックを整備しても稼働率に大きな差が発生してしまう。また港湾機能が退行すれば横浜は都市として機能しなくなる。それらを踏まえ、林市長は企業誘致と昼夜間人口比に目標値を設定し成果評価を行うべき。また都市計画道路整備がこれ以上停滞しないよう積極策を講じる必要があると思う。クルーズ船誘致とコンテナ航路誘致についても成果指標を策定し、海運会社へトップセールスを不断に行うべきと思う。

  • 林文子横浜市長は財源維持の為に市内のプールを全て廃止を打ち出しているが、一部の日本共産党員の方くらいしか問題を取り上げないのは不思議でならない。

    神奈川区入江町プールはまだ綺麗なのに「老朽化」で廃止とガセネタで追い込まれました。次は篠原園地や金沢総合プールみたいよ?

    カジノに関しても、超が付く大金持ちが遊びに来たいと思える程の豪華なカジノや、宿泊施設を作る財源は現在横浜市には無いので、中途半端感は否めない。

  • 「選挙戦の中で、多くの市民が不安に思っており、反対しているという声を聞いた。国の動きも先が見えない今、ニュートラルな立場で研究を進めていきたい」とのコメント。選挙戦の前から充分に反対意見が出ていた筈。だから得票に影響が及ぶ事を恐れて「カジノ積極誘致」から急に声を潜めて中立を装っていたダケでは?確かに他の2候補者のインパクトが足りず、積極支持ではなく消去法で残ったのが林候補だったと感じるのだが、当然確実になった事でカジノ誘致積極推進が再始動しないかが大いに心配である。もしそうなったら・・・多くの市民は騙された!と言う事になりますよね?

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