違法ドラッグで前県議が逮捕! 地元住民の反応は?
ココがキニナル!
違法ドラッグを吸引したとして前県議が逮捕されたことを受け、地元の反応は?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
「名門政治一家」の不祥事に、地元の人からは「恥ずかしい」「まじめに仕事を」といった失望とも怒りともつかない声が多数上がった
ライター:はまれぽ編集部
前県議が違法ドラッグ所持で逮捕
前県会議員が違法ドラッグで逮捕という衝撃的なニュースが走った。
各種報道によると、逮捕されたのは7月上旬まで横浜市鶴見区(定数3)選出の県議会議員を務めた横山幸一容疑者。
逮捕された横山容疑者(神奈川県ホームページより)
横山容疑者は6月下旬に横浜市内で違法ドラッグを吸引したとされる。
直接関係があるかは不明だが、横山容疑者は6月30日に代理人を通じて向笠(むかさ)茂幸議長に辞職願を提出し、受理された後、7月8日の県議会定例会最終日で許可された。
県HPでは既に名前はない
横山容疑者は2007(平成19)年に初当選し、2期目だった。
かながわ自民党青年総局の幹事長などを務め、2012(平成24)年にはほかの議員と連名で「脱法ハーブ対策の推進強化を求める意見書」を提出していたという。
地元も衝撃
横山容疑者は地元・鶴見では「政治一家」として知られている。曽祖父が県議と横浜市議、祖父の哲夫氏は県議を8期、県会議長も務めた。地元の人の話によると、横山容疑者の選挙事務所がある鶴見区下末吉のビルも、横山家の所有という。
逮捕された16日夜は静まり返っていた
逮捕から一夜明けた17日も、地元の人の話題は横山容疑者に関するものが多かった一方で、事務所のシャッターは閉じたままだった。
前夜から閉ざされたままのシャッター
近所を良く通るという50代男性は「6月末までは人がせわしなく出入りしていたが、ここ2~3日はシャッターが下りたまま」と話していた。
「留守にしています」の文字。電話も不通だった
近くに住む80代女性は「ニュースで見て驚いた。恥ずかしい限り」とがっかりした表情で話していた。また、同じく近所の70代男性は「3代続いた地盤もあるのに、もったいないというか、しっかり仕事をしてほしい」と落胆とも怒りともつかない表情で話してくれた。
年齢も住んでいる場所も控えるという条件で話してくれた方は、「哲夫氏がビルを建てる時に“地べた”(土地問題)で揉めた。現在も近隣の商店主は高い賃料を払っているとも聞く。この辺での評判はいいものをあまり聞かない」と声を潜めた。
近くには空き店舗も目立つ・・・
取材を終えて
6月24日(火)に東京・池袋で発生した「脱法ハーブ」が原因とみられる事故を受け、厚生労働省は7月15日(火)、いわゆる「脱法ハーブ」に含まれている物質について「規制薬物」に緊急指定した。これまで“野放し状態”だった「脱法ハーブ」に歯止めをかけたかたちだ。
事故発生から約3週間というスピード対応だが、これですべての「脱法ハーブ」が取り締まれるわけではない。
横山容疑者がどのような状況で違法ドラッグを入手・使用したかは今後の調べで明らかになるだろう。もしも逮捕容疑が事実で、法の裁きを受けるようなことがあれば、その罰を受け入れた後に本人の口から支援者をはじめ、県民に説明する場を設けることがあってもいいと思う。
それが「前県議」としての最後の仕事ではないだろうか。
―終わり―
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熱烈餃子さん
2014年07月25日 15時15分
何故公職にありながら違法薬物に手を染めたのだろうか、覚せい剤と違い簡単に入手できるところも問題がある。誰もが陥りかねない誘惑だとすればとりわけ青少年に与える影響は小さくない。行政、警察等関係部署は連携してどういう方策が違法薬物取り締まりに効果があるのか示して欲しい。
ushinさん
2014年07月19日 00時11分
『2012(平成24)年にはほかの議員と連名で「脱法ハーブ対策の推進強化を求める意見書」を提出していた』ここが笑いどころですねwミイラ取りがミイラというか「おまえが言うな!」的な。関係ないけど兵庫の野々村元県議も、公費の無駄遣い撲滅をうたい文句に当選しておいてあの始末。ただし、この議員が自民党だったからイコール自民党が悪というような事を言って与党叩きに大喜びな奴も居るが、民主党政権時代に民主党国会議員が議員会館にデリヘル嬢連れ込むわ、シャブで捕まるわの、国政運用の失敗とさえ関係ない犯罪やらかしてたのも思い出そう。与党にも野党にもクソ議員は居る。そしてそれを選んだのは「善良な庶民」だってことを。
たこイチローさん
2014年07月18日 17時13分
この自民党の県議に限らず、警察官や自衛隊員、教職員にも脱法ドラッグの使用者がいたようですが、公職に就くものがこの手の犯罪を犯すと、報道発表されるときには肩書に「前」とか「元」が付いて、それまでの所属組織が「責任逃れ」をしているようでキニナリます。一刻も早く「しっぽ切り」をしたいのでしょうが、おざなりの記者会見ひとつで幕引きをしてしまう彼らの「仕事ぶり」にいつも腹が立ちます。公職従事者が罪を犯しても辞表受理はせず、組織全体として社会に贖罪するといった意識は彼らにはないのでしょうか? そこが変わらない限り、公職者による同様の事件は延々と繰り返されるだけだと思います。