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本牧神社の損害賠償請求訴訟で、宮司が休職の動き?

ココがキニナル!

中区にある本牧神社の寄付金横領事件、第2回口頭弁論の結果はどうなった?

はまれぽ調査結果!

宮司側に、本牧裕司氏に替わる代務者を立てる動きが出てきました。本牧神社側は引き続き、損害賠償請求を行っていく模様です。

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ライター:河野 哲弥

神社が宮司を訴える異例の訴訟

横浜市中区にある本牧神社が宮司に対して起こしている損害賠償請求の第2回口頭弁論が11月14日、横浜地裁第603号法廷で開かれた。

被告である本牧裕司氏は、同神社名義の口座から寄付金などを引き出し、着服した疑いが持たれている。

法廷で被告側は、本牧裕司氏に替わる代務者を近く立てる可能性に触れ、これにより被告側の代表者が新しく定まる動きが出てきた。

原告の宗教法人本牧神社側は引き続き、刑事と民事の両方で争う姿勢を示している。

 


第2回口頭弁論が行われた、横浜地裁外観


今後、この裁判の行方はどうなっていくのか。
いま一度、第1回口頭弁論の様子から振り返ってみよう。



神社と宮司は、どちらが代表権を持つのか

第1回目の口頭弁論は9月22日、横浜地裁の第807号法廷で開かれた。
そこでは損害賠償訴訟に先立ち、被告と原告のどちらが神社の代表権を持つのかという確認が進められた。

原告である宗教法人本牧神社側は、宗教法人法の規定により「利益相反行為があった場合は代表役員を選任できる」として、代表権を主張。

被告の本牧裕司側は、現段階では利益相反行為が確定されていないとして、本牧裕司氏が持つと主張。

裁判長はこれに対し、どちらに代表権があるのか「中間判決(本裁判に先だって行われる裁判所の判断)」を行うと述べた。

 


事件当時の本牧神社の様子




第2回目の口頭弁論どうなったのか

今回の第2回口頭弁論で被告側は、本牧裕司氏の健康上の問題などを理由に、宮司の休職を示唆する弁論を行った。また、近く本牧裕司氏に替わる代務者を立てる可能性を明らかにした。

代務者の申し立て期日は18日(金)。

裁判長は予定していた「中間判決」を延期し、この結果を待って審議を継続すると述べ、第2回口頭弁論は閉廷した。

閉廷後、原告側の弁護士は被告側が新たに代務者を立て和解へ向けて動くのであれば、神社の代表権を巡る訴えを取り下げるべきだと話した。

しかし被告側は14日現在、これには応じていない。
また、代務者の詳細についても明言を避けている。

いずれにしても今後、被告側の代表者が替わる形で、民事訴訟が継続されると考えられる。

 


第3回口頭弁論は、年明け1月に開かれる予定


なお、原告側は9月、業務上横領の疑いで、本牧裕司氏に対する告発状を県警に提出している。

原告側の代表によれば、こちらについてはまだ何も動きがないとのこと。
今後の県警の動きが注視される。



代務者の申し立ての結果は

週明けの22日。被告側の弁護士に、代務者申し立ての結果について電話取材を試みた。
すると、再度25日(金)に延期したとのことだ。

また、原告側の仮代表役員の選出については根拠を欠くとし、代表権を巡る争いは引き続き行っていくと話した。

 


事件の発端となった「お馬(んま)流し」神事(同神社の絵馬)


この一連の裁判は、宗教法人本牧神社が、宮司である本牧裕司氏を訴えるという、あまり例をみない係争だ。

仮に本牧神社の代表権が宮司側にあるとすれば、宮司が本牧神社を訴えるという、妙な構図が生まれてしまう。

このため原告側は仮の代表役員を立て、法的に係争が成り立つようにしている。
ところが、被告側はこの構図を認めようとはしていない。

さらに、和解の兆しともいうべき代務者の申し立てを延期。
そこには罪を認め、賠償に応じる様子は窺えない。

どうやら、第2回口頭弁論当日に伺えた進展の様子は、ここで振り出しに戻ってしまったようである。

いずれにしても、25日(金)に延期となった代務者申し立ての結果と、来年1月に行われる第三回口頭弁論を追い、真相に迫っていこうと思う。



―終わり―
 

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