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TOKYO2020!豪華参加者による神奈川県聖火トーチキスセレモニーの模様を徹底紹介!前編

TOKYO2020!豪華参加者による神奈川県聖火トーチキスセレモニーの模様を徹底紹介!前編

ココがキニナル!

全国聖火リレーの代替として開催された、聖火トーチキスってどんな内容だったの?(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

沿道を走るリレーが感染対策で中止となったため、各会場に舞台を設置し、舞台上でトーチからトーチへと火を渡す「トーチキス」という方式に。さまざまな参加者によるその模様を取材!

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ライター:山本航



2021年7月21日(金)、ソフトボールの日本対オーストラリア戦で、二度目となる東京オリンピックは一年延期ののち、ようやく幕を開けた。

母国開催による国民の声援を浴びて、日本は予想以上のメダルラッシュに沸き、大会8日目には早くも前回リオ五輪での日本の金メダル最多獲得記録16個を抜くほどの勢いを見せた。最終的には総メダル数も歴代最多となり、ホスト国として有終の美を飾った大会となった。

残念ながら全ての関連イベントや競技が無観客開催となったが、はまれぽ編集部は、聖火リレーの代替である神奈川県での聖火トーチキスセレモニー会場に参加できた。


飛鳥Ⅱが停泊している横浜会場 photo by TOKYO 2020


開会式を迎えるまでの聖火リレーダイジェストとともに、さすが有名人出身者が多い神奈川県の豪華な参加者の紹介とともに、様々な背景を持つ方などの喜びや、参加者の皆様へ向けた温かい拍手に包まれた聖火トーチキスセレモニーの様子をまとめてみた。


誰もがひとつになった聖火トーチキス photo by TOKYO 2020




宮城県松島基地に到着した聖火




2020年3月12日(木)、ギリシャの古代五輪発祥の地、オリンピアの太陽光から恒例となる五輪の聖火が採火され、アテネで聖火引き継ぎ式が行なわれた。


時空を超えたようなアテネの採火式 photo by TOKYO 2020


聖火は、聖火特別輸送機「TOKYO 2020号」によって日本へと空輸され、3月20日(金)、宮城県の航空自衛隊松島基地に到着。


遂に聖火が日本に photo by TOKYO 2020



JALとANAの共同機が到着 photo by TOKYO 2020


到着式では、東京2020聖火リレー公式アンバサダーの石原(いしはら)さとみさん、サンドウィッチマンの伊達(だて)みきおさんと富澤(とみざわ)たけしさん、射撃・パラリンピック元代表の田口亜希(たぐち・あき)さんが登壇し、それぞれの思いを語られた。


笑いを誘いながらもドキドキしていると語る photo by TOKYO 2020



聖火は誰もが主役だとエールを送る photo by TOKYO 2020



アテネでの引き継ぎ式を見送って日本で受け取るphoto by TOKYO 2020


そして、東京2020聖火リレー公式アンバサダーで柔道・オリンピック金メダリストの野村忠宏(のむら・ただひろ)さんとレスリング・オリンピック金メダリストの吉田沙保里(よしだ・さおり)さんが、タラップを上がり、聖火の灯されたランタンを受け取った。

東京2020組織委員会会長(当時)の森喜朗(もり・よしろう)氏、JOC(日本オリンピック協会)会長の山下泰裕(やました・やすひろ)氏らが出迎えた。


希望に満ちた到着式 photo by TOKYO 2020


聖火リレー用のトーチにランタンから火を灯した後、再び野村さんと吉田さんにより、ステージ上の聖火皿へ点火された。
このタイミングに合わせ、頭上ではブルーインパルスが五輪を描くフライトが行われ、会場は拍手喝采。


東京五輪名物ブルーインパルスのフライト photo by TOKYO 2020


聖火はまず、復興の火として仙台駅前でのセレモニーなど、東日本大震で被災した東北3県で展示された。その後、聖火リレーが福島県から始まり、神奈川県では6月29日(月)からリレー予定だったが、オリンピック、パラリンピック開催延期が発表された。


地元総出でお祭り騒ぎの会場 photo by TOKYO 2020



誰もが開催に不安がよぎる毎日だった photo by TOKYO 2020


改めて、聖火リレーは2021年3月25日に福島県から出発したが、全国各地での感染拡大を鑑みて続々とリレー中止が決まり、神奈川県も県内での聖火リレー公道走行を中止すると発表。

6月28日(金)に藤沢市の辻堂神台公園、29日(土)に相模原市の橋本公園、30日(日)に横浜赤レンガ倉庫において、会場内でトーチからトーチへと火を渡す「トーチキス」という方式で開催決定。


いよいよ聖火が全国へ photo by TOKYO 2020



神奈川県のあちこちでオリンピックムードが高まる




藤沢市役所では、聖火到着に先駆けて6月22〜24日に、1階ロビーにおいて聖火トーチ展示を行い、いよいよ聖火が神奈川県にやってくるという、県民の気持ちを盛り上げていった。


藤沢市役所のロビーは賑わいを見せた



初めて見る聖火トーチに興奮


ちなみに無観客試合ではあるが、神奈川県内でのオリンピック開催種目は、野球・ソフトボール(横浜スタジアム) 、サッカー(横浜国際総合競技場)、セーリング(江の島ヨットハーバー)の3競技と、自転車競技(ロード)が相模原市と山北町通過となっている。


金メダルに輝いたソフトボール代表 photo by TOKYO 2020


江ノ島のヨットハーバー周辺は完全封鎖され、一般人立ち入り禁止。その様子を、ミュージシャンの琢磨仁(たくま・じん)さんがカメラに収めた。

元KUWATABAND(クワタバンド)で名を馳せ、現在は奥様の啓子さんとの夫婦ユニット「Half Moon」(ハーフムーン)として活躍され、「アースデイ湘南」「ふじさわファンクラブ」など湘南の美化や地域活性化に積極的に参加されている。

また、近年はドローン・フォトグラファーとしても活動されていて、さまざまなアングルから現地の雰囲気を伝えている。


富士山が顔を出すセーリング会場



ヨットハーバーは厳戒態勢



周囲も各国の応援で盛り上げる



尾翼に8Kカメラを搭載したNHKの中継ヘリ



マンションの隙間からセーリングの試合が見える



片瀬江ノ島駅周辺もオリンピック仕様に




聖火が神奈川県にやってきた




6月28日(金)、山梨県から届いた聖火が、藤沢市に到着。普段は幼い子どもたちが遊ぶ、小さくてのどかな公園である辻堂神台公園一帯に、高いパーテーションの壁が貼り巡られ、物々しい警備体制が敷かれた。

警察の巡回も多く、密を防ぐために路上で立ち止まって撮影する見物客たちに注意をしていた。


物々しさに驚く住民の姿も


聖火トーチキス神奈川県第一日目のステージはまず、ロス五輪体操金メダリストの具志堅幸司(ぐしけん・こうじ)さんがスタッフから聖火を受け取るところから始まり、つるの剛士(たけし)さんがトリを務めた。


ロス五輪金メダリストの具志堅幸司さん photo by TOKYO 2020


1964年東京オリンピック聖火ランナーなど五輪ゆかりの方や人気タレント、医療従事者や障がいを抱えながらご参加された方など、多種多様な方々が登壇し、トーチキスでひとつに繋がっていった。


モンゴル生まれで相撲を通じ地域貢献を photo by TOKYO 2020


以前取材に応じていただいたつるの剛士さんは、聖火を繋いだときの豪快なポージングや、ウルトラマンを演じた頃を思い出させるスペシウム光線のポージングなどで会場を沸かせた。


ポーズを決めるつるの剛士さん photo by TOKYO 2020



以前イベントにご出演いただいた南明奈(みなみ・あきな)さん photo by TOKYO 2020



世界的パティシエの鎧塚俊彦(よろいづか・としひこ)さん photo by TOKYO 2020



一輪車世界チャンピオンの佐藤彩香(さとう・あやか)さん photo by TOKYO 2020





聖火は藤沢から相模原へ




聖火は翌日の6月29日、相模原市の橋本公園へと移った。JR橋本駅前には、地元出身選手たちを激励する横断幕が。


柔道で金メダルに輝いた渡名喜風南(となき・ふうな)さんの名前も



2日目のトーチキスも、いろいろな方が参加された。元オリンピック代表の方々や射撃の元中学生日本チャンピオン、小惑星探査機「はやぶさ」のエンジン開発者、元プリンセスプリンセスの富田京子(とみた・きょうこ)さん、DA PUMP(ダ・パンプ)のKENZO(ケンゾウ)さん、ハーフの方も複数参加されるなど、国際色豊かな選抜となった。


ピンクリボンふじさわの代表も務める富田京子さん photo by TOKYO 2020


ここでも、医療従事者、地域貢献団体の方、障がいを抱えながら頑張って登壇された方がたくさん登壇された。


この満面の笑顔! photo by TOKYO 2020


モスクワ1980オリンピックでは出場が決定していたのに、日本のボイコットによってオリンピック出場が叶わなかった選手がいる。今回そうした元代表選手に、オリンピックに関わる晴れ舞台を用意された。

相模原会場では、モスクワ五輪のボクシング競技で日本代表内定していた副島保彦(そえじま・やすひこ)さんと、同じく体操競技で日本代表内定だった津田桂(つだ・かつら)さんが長年の思いを胸に抱いて参加された。


副島保彦さん(左)photo by TOKYO 2020



津田桂さん(左) photo by TOKYO 2020


藤沢会場のつるの剛士さんに負けず劣らず、目一杯元気にトーチキスを繋いで会場を盛り上げたのは、DA PUMPのKENZOさん。ペアのお相手と打ち合わせて、「U.S.A」のイイねダンスをバッチリ決めていた。


日本中を席巻した振り付けで盛り上げる


トーチキスに変更となっても、誰もが楽しんだ藤沢と相模原会場。そして6月30日、聖火はいよいよ神奈川県の最終地である横浜へ。



聖火は神奈川県最終地の横浜へ




翌日の6月30日、赤レンガ倉庫一帯がメイン会場に様変わり。周囲はパーテーションやテントで封鎖され、事前申請済みの登録者しか入場出来ず、外からは様子が一切見えなくなっている。


他会場とは比べ物にならない厳重警戒体制



横浜は海沿いの芝生エリアで開放感抜群


その手前にある赤レンガ倉庫前の広場では、オリンピック公式記念グッズ売り場や、オリンピック公式スポンサーによるたくさんのブース出展や新技術によるディスプレイなどが飾られ、まさにお祭りの様相。


スポンサーブースが所狭しと並ぶ




最新技術を楽しめるスポンサーブースエリア




トーチキスの前に、まずはスポンサーブースの様子をご紹介。まずは入口を入ってすぐのNTTのブースへ。
テニスプレイヤーの錦織圭(にしこり・けい)選手と聖火トーチキスの記念写真を撮れる、記念ボードが設置。


ただの記念写真コーナーと思いきや


聖火トーチを持つ錦織さんの周りには、桜の花びらがひらひらと舞い、花火が上がっている映像が映し出されている。



動画でその動きをご紹介

と思ったら、スタッフさんから「これ、映像ではないんです」と説明され、びっくり。少しずつずれた画像をコマ送りに投射して、残像による目の錯覚を利用して、動いているように見えるらしい。


各会場で日付入り記念写真が撮れる


何より嬉しかったのは、レプリカではなくて本物の聖火トーチを持てたこと!

聖火リレーランナーは、未成年や高齢者などさまざまな方が参加されるため、とても軽量化されていて、持ちやすいように手元に向かって絞り込まれて、グリップ性も良かった。

グリップ部分には、オリンピックとパラリンピックそれぞれのエンブレムが彫られている。



本物のトーチに感動


先端に向かって幅が広がっていき、真上から見ると、桜の花びらの形になっていて、美しい。全体的にキンキラキンのように見えるが、ほんのり桜色が混じったような、柔らかく上品な金色。


点火口が桜の花びらの形


さらにここでは、錦織選手のホログラム画像が映し出され、そこに自分のトーチを合わせると聖火トーチキスをバーチャル体験できる。
視覚や聴覚に障がいを持つ方でも振動によって“点火”のタイミングがわかる。

視覚に障がいを持つ方がトーチを真上に掲げるにつれ、弱い振動から強い振動に変わっていくのが伝わり、火の強弱まで感じられたと感激していた。

そして錦織選手の画像従来の合成は、従来の1色に塗られた背景幕(通称「グリーンバック」)を使わずにどのような背景であっても被写体のみを抽出できるそう。今後、テレビや映画のシーンが飛躍的に向上していきそうで、楽しみ。


バリアフリーで楽しめる新技術


隣りのNTTブースでは、VRカメラを装着すると、新国立競技場のトラックに自分が立っているようなバーチャル体験ができる「VR体験コーナー」が。

360度、スタジアムを見回せて、座席のひとつひとつまできっちりと本物と同じにデジタル画像が作られていた。


新国立競技場のピッチに立ったような体験が


足元のコースを見ても、ゴムの粒々までリアルに再現され、デジタルの景色ではなく本当に自分が競技場に立っているように思えた。
すると、カウントダウンが始まり景色が動き出した。これは、実際に自分が100メートル走に参戦したような体験が出来る。


細部までリアルでびっくり


鳥肌が立つほどのリアル感この映像は、現在100メートル走世界記録であるウサイン・ボルトの9秒58と同じスピードで走った感覚を味わえる。めちゃくちゃ速かった!すっかり気分は代表選手。


実際の新国立競技場 photo by TOKYO 2020


NTT最後のブースは、「トーチ記念撮影コーナー歌舞伎バージョン」。
体験者が無数の隈取(歌舞伎の化粧)の描かれたお面の中から好きな柄を選び、顔の前に数秒かざすと、モニター上の自分の顔が選んだ歌舞伎メイクに。

そのまま、トーチを掲げて記念撮影ができる。外国人にめちゃくちゃウケるだろうから、つくづく無観客試合になったのが惜しい。


無数の顔が歌舞伎の隈取りに変化


隣りの日本生命のブースへ。ここでは、2本の本物の聖火トーチを同時に持てた。
お立ち台に立つと、バックには球体の中で紙吹雪が舞い、左右からスモークが上がり、表彰台に立てたような記念写真が撮れるようになっている。とにかく、気持ちいい!


気分は表彰台


次は、コカコーラのブースへ向かう。スマホアプリでさまざまなオリンピック関連キャンペーンが展開されていたが、このブースでは、特に人気の全都道府県別ピンバッジがもらえるガチャが設置。一番人気の東京都が当たり、スタッフさんらも大はしゃぎ。神奈川県もゲットして、宝物になった。


東京都(上)と神奈川県(下)限定ピンバッジ


聖火リレーの沿道応援配布用に都道府県別に作られたタオルの、神奈川県バージョンもプレゼントされた。このタオルは、高値でネット転売されていることがニュースで話題となっていたシリーズ。


グッズに囲まれてオリンピック気分が高まる


オリンピックに向けて開発されたさまざまな技術を楽しめる展示が盛りだくさんで、雨の中でもあちこちで盛り上がっていた。
記念グッズコーナーでは、聖火リレー会場限定や各都道府県限定グッズの販売もあり、選びがいがあった。


このブースでしか買えないグッズがいっぱい


後編では、ももいろクローバーZ(ゼット)、アレックス・ラミレスさん、出川哲郎(でがわ・てつろう)さんなどが登場し、アンカーをEXILE(エグザイル)のÜSA(うさ)さんが務めた横浜トーチキスの模様をお届け!さらにGENERATIONS from EXILE TRIBE(ジェネレーションズ・フロム・エグザイル・トライブ)の最新技術満載のド派手で驚きの連続だったライブをレポートするのでお楽しみに!


喜びが爆発したつるの剛士さん(右)photo by TOKYO 2020




ー終わりー


東京オリンピック
2021年7月23日(金)〜8月8日(日)開催

東京パラリンピック
2021年8月24日(火)〜9月5日(日)開催

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