目指すは優勝！

プロ野球・横浜DeNAベイスターズの第2代監督に就任したアレックス・ラミレス氏の就任記者会見が2015（平成27）年10月21日（水）、横浜市中区のホテルニューグランドで行われた。前身の大洋ホエールズや横浜ベイスターズを通じて外国人監督は球団史上初めて。契約は2年。背番号は「80」に決まった。

ベネズエラ出身の41歳で、今季最下位に沈んだチームの再建を、確かな打撃センスと明るいキャラクターでファンにも愛された新監督に託す。
　

記者会見が行われたホテルニューグランド
　

ラミレス新監督は2012（平成24）年から2年間、選手として横浜DeNAベイスターズに在籍。2013（平成25）年にはプロ野球史上初めて外国人選手として2000本安打を達成した。
　

打者の勲章である2000本安打を達成した現役時代のラミレス新監督
　

会見にはラミレス新監督のほか、横浜DeNAベイスターズの池田純（いけだ・じゅん）球団社長、高田繁（たかだ・しげる）チーム統轄本部GM（ゼネラル・マネージャー）が出席。

紺のストライプスーツに身を包んだ新監督は、第一声で「こんにちは。横浜DeNAベイスターズ監督のアレックス・ラミレスです」と日本語であいさつ。
　

流ちょうな日本語であいさつするラミレス新監督
　

ところが、マイクに電源が入っていないハプニング。これには新監督も苦笑いだったが、再び日本語であいさつをした。
　

最初から笑顔があふれる会見となった
　

ところが所信表明では表情は一変。「この場所にいられることはとても光栄。将来は指導者になりたいと思っていたが、まさに夢がかなった。思い描いていたより少し早かったが、球団やファン、横浜のみなさんに感謝したい。ファンが長年待っているであろう、優勝を目指す」と力強く優勝宣言をした。
　

早くもファンに優勝を宣言！
　

会見に同席した高田GMは、新監督を選んだ基準について「技術や性格を含め、各選手をイチから把握するのは時間がかかる。DeNAベイスターズを良く知っている人物だし、日本の野球を良く知っている。非常に頭のいい人で、現役時代も常に考えながらプレーしていた。何度も面談し、われわれからお願いしたいと言った」と話した。
　

技術だけでなく人柄も高く評価しての選出となった
　

高田GMは、ラミレス新監督が初の監督業ということについての不安面を問われると「監督を交代するときは、誰にお願いしても不安はある。経験豊富なコーチで新監督をサポートし、中畑（清）前監督が4年間でまいた種を咲かせてほしい。望むのは優勝」とエールを送った。