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鎌倉市が「家庭ごみ」の収集を有料化にした理由は?

ココがキニナル!

鎌倉市の家庭ごみ収集が有料はビックリ!税金は払ってるのに、なぜ有料に? いくら? 不法投棄は増えない? 観光客は?(タロー先生さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

鎌倉市内では現在、ごみ焼却場が1ヶ所しか稼働しておらず、有料化の目的は「ごみの減量」。収益は新しく建設される焼却場の費用の一部になる

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ライター:藤井 涼子

鎌倉市は2015(平成27)年4月1日から、家庭ごみの収集を有料化した。筆者の住む横浜市では、家庭ごみを出すのにお金を払わないので、びっくり。

鎌倉市では、なぜ有料化になったのか? いったいどのような仕組みでごみ収集を実施しているのか? 鎌倉市民の皆さんはどう感じているのか、など取材を行った。
 


JR鎌倉駅西口から徒歩約5分の鎌倉市役所へ
 



なぜ、なにが有料に?



お話を伺ったのは、鎌倉市役所環境部ごみ減量対策課の谷田和哉(たにだ・かずや)さんと野田雅巳(のだ・まさみ)さん。
 


(左から)谷田さん、野田さん
 

2015(平成27)年4月から収集が有料になったのは、家庭から出る「燃やすごみ」と「燃えないごみ」の2種類。

「燃やすごみ」とは、生ごみ、汚れた紙、皮革製品、ぬいぐるみなど中綿が入ったもの、靴、CD、ビデオテープ、文房具、ビニールホース、保冷材、木製品などのごみ。
 


こんなのは「燃えるごみ」(写真はイメージ)
 

「燃えないごみ」とは、ガラス製品、金物類、傘、小型家電(1辺の長さが50cm以上のものは粗大ごみ)、ペンキや化粧品などの飲食用以外のカン、ビン、金属製のふたなどのごみのことだそう。
 


この辺は「燃えないごみ」
 

「ごみ収集有料化」というのは、指定の収集袋を各家庭で購入し、その袋でごみを出してもらう、という仕組みになっている。
 


市役所に展示されている指定収集袋の見本
 

ごみ袋の大きさは5、10、20、40リットルの4種類。キニナルその指定収集袋のお値段とは・・・
 


40リットル10枚で800円! 高い・・・気がする・・・
 

ごみ収集の料金は1リットル2円という計算になっていて、ごみ袋の値段が決まっているという。ごみ袋は鎌倉市内のスーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストアなどで販売されている。世帯によっては減免対象もあり、生活保護受給世帯やひとり親家庭等医療費助成受給世帯などは、年間一定枚数の有料収集袋を無料でもらえるそう。

ちなみに4人家族の我が家(横浜市)のゴミ袋はすべて45リットルを使用している。「一番大きくて40リットルだと、ごみが入りきるかな?」と思ったが、分別方法が横浜市とは大きく異なるため、家庭から出る「燃やすごみ」と「燃えないごみ」の量も少ないということのようだ。
 


鎌倉市の分別項目。家庭で細かく分ける必要がある
 

例えば、「紙類」の分別はさらに「ミックスペーパー」、「新聞紙」、「雑誌・古本、ボール紙、クラフト紙」、「紙パック」に分別する必要がある。ミックスぺ―パ―とは、紙コップや写真、ノート、預金通帳、包装紙、レシート、宅配便の電表、はがきなどのこと。

特徴としては、窓あき封筒のビニールもついたままで良く、紙についているホチキスの金具、テープ、シール、ノートのスプリングなどもそのまま出せるということだそう。この点だけ見ても、かなり「燃やすごみ」を減らすことができそうだ。
 


参考までに、こちらが横浜市の分別方法
 

鎌倉市では「燃やすごみ」と「燃えないごみ」以外は、資源としてリサイクルされるため、ごみ出しは無料。有料の袋を使う必要はない。
 


リサイクルされる例(鎌倉市ホームページより)
 

例外として、紙おむつや道路などの地域清掃で出たごみは無料で出すことができる。

生ごみを減らす施策として「非電動型の生ごみ処理器」の購入の助成も実施中だ。最近のものは、匂いが出ず虫も寄ってこないので、使い勝手が良いそう。
 


かなりお安く買うことができる!