「第33回横浜開港祭」の見どころを紹介! 実行委員長と親善大使のおすすめポイントは?
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5月31日(土)~6月2日(月)まで開かれる「第33回横浜開港祭」の見どころは? 開港祭にかける実行委員長と親善大使にもインタビュー!
ライター:はまれぽ編集部
「THANKS TO THE PORT~市民の笑顔と共に未来へ繋ぐ誕生祭~」をテーマに、第33回横浜開港祭が5月31日(土)から6月2日(月)まで、横浜市中区の臨港パークを中心に開かれる。
今から155年前の1859(安政6)年6月2日、その前年にアメリカと結んだ日米修好通商条約に基づいて横浜や函館、長崎などを開港し、海外との自由貿易が始まった。
開国において重要な役割を担ったペリー
その後、港を中心に発達していった横浜にとって6月2日は、いわば誕生日のようなもの。
そして、横浜開港祭は「開港を祝い、港に感謝しよう」というコンセプトのもと、市民が一堂に会してお祝いする「市民の市民による市民のためのお祭り」ともいえる。
当日は「港・ヨコハマ」を「見て、聞いて、感じて」と全身で感じられるイベントも予定されている。
そこで、横浜開港祭実行委員会と親善大使に開港祭へかける思いを伺った。
「横浜発展の礎」
お話を伺ったのは、横浜開港祭実行委員会の三田(さんだ)竜平実行委員長。
開港祭への思いを語ってくれた三田委員長
昨年の開港祭は第5回アフリカ開発会議と日程が重なった影響で日程も1週間ずれ、2日間だけの開催だったにもかかわらず、75万人(主催者発表)の来場があった。今年は3日間開催ということもあり、85万人の来場を見込んでいる。
昨年の開港祭の様子
三田委員長は「“一企業のおっさん連中”が集まって企画し、ボランティアスタッフ含めて市民の手作りでこれだけの規模のお祭りは、なかなかないのでは」と胸を張る一方で、「人を集めればいいというわけでない」と話す。
「横浜の発展の礎となった開港という出来事を祝う開港祭は、いわば横浜市民のアイデンティティを祝う日だと思う。50年、100年と続く祭りにしていきたい」という熱い思いを語ってくれた。
熱い思いを語る三田委員長
しかし、手作りの祭りだけに課題も多い。一番の大きな壁は財源だ。
20年ほど前までは協力企業も資金が豊富で、約3億円の予算があった。しかし、2008(平成20)年の米リーマン・ショック以降、協賛金は徐々に減った。2011(平成23)年、東日本大震災があった年には祭りに対する自粛ムードもあって、最盛期の2割前後の予算しか確保できなかったという。
当時を振り返る三田委員長
それでも委員の努力もあって昨年、今年と1億円を超える厚意が集まった。
「お陰さまで、やりたいと思うことを形にできるだけの予算は集まった。実際、名の知れた有名人を呼ぼうと思えば呼んで集客も見込めるが、それはあくまで、その有名人のファンであって横浜のファンではないと思う」と三田委員長は言う。
「開港祭を楽しみに待っていてくれる市民がいないと、続ける意味がない。例えば開港祭に来た子どもが大人になったとき、“あの時の開港祭は楽しかった”と思えるようなものを毎年作っていきたい」と思いを語ってくれた。
開港祭マスコットキャラクター「ハマーくん」とともに
そんな三田委員長の思いが形になったイベントが2日目の6月1日(日)に行われる予定の「チビッ子ミニ駅伝2014」だ。
これは20年ぶりに復活した企画で、小学生だったころに駅伝に参加したメンバーも実行委員にいるという。
「努力して、苦しい思いをして、結果が良ければ表彰されたり、だめでもみんなで称えあったり。そういう記憶が生涯残ってくれれば嬉しい」と言葉に力を込めた。
この「チビッ子ミニ駅伝」については、当日のレポートも含めて後日お届けする。