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箱根山が噴火した時の横浜市の災害対策は?

ココがキニナル!

箱根大涌谷の火山活動が活発化しています。仮に大規模噴火を起こした場合、横浜ではどういった被害が予想される?対策は?(meyoungさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

横浜市では箱根山の噴火に対して具体的にどの程度の被害があるかの対策は想定していない。対策については富士山の噴火を想定している

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ライター:はまれぽ編集部

今も続く火山性地震



日本有数の観光地である箱根町の箱根山・大涌谷付近で、4月28日(火)から相次いで火山性の群発地震が発生している。気象庁は5月6日(月)に噴火警戒レベルを「2(火口周辺規制)」に引き上げて「火口周辺警報」を発令。箱根町も半径300メートルの範囲で避難指示を出した。
 


火山性地震が相次ぐ箱根町(写真は箱根湯本)
 

これに伴い、神奈川県も緊急措置を取った。5月4日(土)には大涌谷自然研究路とハイキングコースの一部区間を閉鎖していたが、6日(月)午前6時30分からは県道734号線大涌谷三差路から大涌谷方面への通行禁止、箱根ロープウェイの全線運休、姥子(うばこ)~大涌谷間の自然探勝歩道の閉鎖を決めた。
 


立ち入りが規制されているエリア(箱根町火山防災マップより)
 

箱根町が2004(平成16)年に作成した「火山防災マップ」によると、箱根山で発生の可能性が高いと見られている噴火形態は、地上から上昇してきた火山ガスや熱水によって水蒸気爆発が起こり、噴石や火山灰などが噴出する「水蒸気噴火」。

これは2014(平成26)年9月に長野県と岐阜県にまたがる「御嶽山(おんたけさん)」で発生した噴火と同じもの。水蒸気噴火が発生した場合、半径約2km以内で1cm以上の火山灰が積もると予測。噴石も半径1.5km以内で落下とする予測している。
 


広範囲に被害が及ぶ予測(箱根町火山防災マップより)
 

ゴールデンウイークで観光客が多く訪れる時期だっただけに、箱根町では風評被害を懸念。

山口昇士(やまぐち・のぶお)町長が「今回の措置は、大涌谷の噴煙地に近いごく一部への立ち入りを規制するもので、箱根の他地域まで規制が及ぶものではありません。したがって噴煙地以外の各地域の施設や交通機関は、平常通り営業(運行)しており、住民もいつもどおりの生活をしております」とメッセージを発表。

メッセージでは「観光客の皆様におかれましては、町や関係機関からの関連情報に十分留意していただきながら、つつじ、新緑の箱根観光を満喫していただきたいと思います」と続けている。
 


新緑の箱根は温泉も魅力
 

黒岩祐治知事も「箱根は広いです。警戒情報の対象地域は一部です。県が発信する情報をご覧いただいた上で、冷静に対応して下さい(原文ママ)」とのメッセージを出し、県民だけでなく、箱根を訪れる観光客に呼び掛けている。