みなとみらいの公共物がボロボロ!? 深刻なスケボー被害、横浜市の対応は?
ココがキニナル!
みなとみらいでは花壇や階段が、アイランドタワーのオブジェなどスケボーで壊されている。出っ張りを付けるなど防衛策をとっているようだが行政で規制はできない?(ta-TAさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
みなとみらい地区は原則、終日スケボー禁止! 各公園の管理を行う港湾局や環境創造局も対策を講じているが「イタチごっこ」が続いているのが現状。
ライター:大野 ルミコ
みなとみらいは「スケボー(スケートボード)・スポット」なのか?
都内に住んでいる筆者も、年に何度かはみなとみらいを訪れる。
買い物もできるし、ランチも楽しめる。少し歩けば海が見える公園もあるし、夜景だってキレイ・・・。ちょっとした“おでかけ”気分を味わうことができるからだ。
ぶらりと歩いているだけでも楽しめる街・・・だと思う
そんなみなとみらいにスケボー軍団が・・・?
(申し訳ないことに)そのような場面に遭遇したことがないため、正直、最初はピンと来なかったのだが、インターネットで少し調べただけでも・・・まぁ、出てくる、出てくる「みなとみらいで撮影されたスケボー動画」の数々。また、中には「みなとみらいは街全体がスケボー・スポット」だとの書き込みも・・・。
技が決まれば楽しいんだろうけどねぇ・・・(写真はフリー画像)
今まで、スケボーの動画を真剣に見たことはなかったが、確かに走行時の音もかなり大きく、また「トリック」と呼ばれるスケボーの技をすることで階段や手すりが激しく擦られている様子もよく分かる。
そこで、実際にキニナルの投稿で指摘されていた「被害」や「防衛対策」の実情を確かめに行くことにした。
まずは「みなとみらい駅」周辺を調査
確かにけやき通り沿いにあるほとんどの「段差」には、突起がつけられている
突起のない花壇の縁は・・・スケボーによって削られてしまっていた
これまであまり気に留めていなかったけれど、けやき通りにある花壇やベンチ、ビルの案内板などの一つひとつをチェックしてみると、あちこちに「ここでスケボー、やってたよね?」という傷を発見する。これでは突起をつけるなどの対策を取らざるを得ないだろう。
馬車道へと移動し、アイランドタワーの周辺もチェック
階段部分にはスケボーのワックスらしい黒ずみがクッキリ・・・
「目も当てられない状況」と指摘のあったオブジェ。これもスケボーによる傷らしい
スケボー禁止の表示が。防犯カメラでの監視も行っているよう
しかし、これらの場所を廻って気づいたのだが、アイランドタワーのオブジェを除き、それ以外は、多くの人が行き交う歩道の中、もしくは歩道に面したところばかりだ。こうした「公道」でスケボーをすること自体、法的に禁止されていないのだろうか?
歩道上にあるちょっとした段差もスケボー・スポットになりかねない
公道でのスケボー走行については、道路交通法第76条第4項第3号で「交通のひんぱんな道路において、球戯をし、ローラー・スケートをし、又はこれらに類する行為をすること」を禁止するとされている(スケボーも、もちろん“これらに類する行為”に含まれている)。
交通量の多い道路でのスケボーは法律でも禁止されている
しかし、道路交通法にある「交通のひんぱんな道路」という定義に曖昧なところもあり、特に深夜や早朝といった交通量が少ない時間帯は、違反とは言い切れずに取締の対象とならないケースもあるのだとか。
現行の法律では、路上でのスケボーを「厳しく罰する」には難しい面もあるのだ。