昭和っぽい雰囲気がイイ!はま旅Vol.25「弘明寺編」
ココがキニナル!
横浜市内全駅全下車の「はま旅」第25回は、昭和っぽい雰囲気の中で、人とのふれあいや立ち話の楽しさを再発見できる弘明寺駅。
ライター:桐生 由美子
南区在住、しかも最寄りの駅は京急弘明寺駅。
そんな桐生に今回はまれぽ編集部より下った出動指令は、はま旅「弘明寺駅編」!
さっそくエプロンを外し、すっぴんのままサンダル履きで取材に向かった。
京急と市営地下鉄の2線が停車する「弘明寺駅」
あれ?弘明寺駅といっても、どっちの弘明寺駅だろう…。京浜急行と横浜市営地下鉄ブルーラインの駅がある。えいっ、どっちからでも行かれるコースをたどろう。
まずはここが京急弘明寺駅
で、こっちが地下鉄弘明寺駅
地下鉄弘明寺駅から階段を上ると鎌倉街道、京急弘明寺駅は降りて少し歩くと平戸桜木道路。
弘明寺駅は、どちらも横浜を走る主要道路から近いのが特徴だ。
歴史に触れながら歩く自然いっぱいの散歩道
今日は天気がいいので、京急弘明寺駅を出て駐輪場脇の階段を上ったところにある『弘明寺公園』に行ってみよう。
確か「ランドマークタワーって、横浜のすべての区から見えるのですか?」というキニナル調査では、南区は清水ヶ丘公園から見えてクリアしていた。でも、弘明寺公園からだって見える!
公園から見えるみなとみらいビル群の中には観覧車も!
絶景を背にすると、奥まで公園が広がる
公園内は自然林や山の起伏を生かして階段やスロープが設けられ、頂上には遊具や展望台も。桜の季節になると花見に訪れる人で賑わうが、普段は意外と静かなので、のんびり散歩するにはもってこいの場所だ。
次は、弘明寺公園から京急の線路を挟んで反対側にある、横浜最古のお寺『弘明寺』へ行ってみよう。
「弘明寺観音さま」の愛称で親しまれているのは、本堂に安置されている『十一面観世音菩薩様』のこと。天平9年(737)、天下に悪病流行の際、聖武天皇の命令で僧の行基が彫刻祈願し、昭和25年(1950)に国指定重要文化財に登録されたことでも有名だ。
住職さんに撮影許可をいただいてから、境内の散策開始。
明治3年(1766)に再建された本堂
十一面観世音菩薩様は、ハルニレの木の一木造り
お守り売り場のお坊さんも、快く撮影に応じてくださった
境内にはほかにも、横浜指定有形文化財に登録されている『梵鐘(ぼんしょう)』と『鐘楼堂(しょうろうどう)』や、『仁王像』と『仁王門』など、見どころ盛りだくさんのお寺だ。