すしが飛ぶ店? 長津田の住宅街にたたずむ謎の赤ちょうちんの店とは?
ココがキニナル!
長津田みなみ台の住宅街に『飛ぶ寿司』と書いてある赤提灯が出ているお店がキニナります。日本酒も飛ぶみたいです。怪しげな雰囲気の為、入る勇気がありません。是非調査してください(ちまんさん)
はまれぽ調査結果!
「飛ぶ寿司」は実際にすしが空を飛ぶのではなく、食べた人が飛んでしまうほど美味しいという意味。店内は怪しくなく、リーズナブルでおいしかった
ライター:紀あさ
「飛ぶ寿司」の赤提灯を探して
「飛ぶ寿司」を検索してみると、長津田みなみ台に「メリージェーン」という居酒屋が見つかった。「飛ぶ日本酒」とも書いてある。料理ならアルコールを飛ばせばノンアルコールになるが、日本酒が飛ぶ・・・もし一升瓶で飛んできたら困るなぁ・・・と、いろいろ想像しながら、いざ現地へ。
JR横浜線の十日市場駅から約1.3km、長津田駅から約1.5km
駅からバス利用の場合は「上の原」で下車徒歩3分
バスを降りると、のどかな住宅街だった。
瓶コーラの自販機や
黄色い旗のある横断歩道もあり、昭和の時代のような風景
交差点の角を曲がり、坂の上に見える灯りが
メリージェーンの提灯だ
・・・あれ? おかしい。投稿によると・・・
「飛ぶ寿司」「飛ぶ日本酒」と書かれた赤提灯があるはず(投稿画像より)
それがないのがキニナル。そしてたしかに怪しいが、ひるまず扉を開けてみた。
出迎えてくれたのは店主の外谷武史(そとや・たけし)さん(34歳)
カラフルな外観とは違い、ぬくもりのある内装。カウンターと3つのテーブルがあり、小さく落ち着く雰囲気だ。「飛ぶ寿司」のお店かどうかを確認すると、外谷さんがすっと差し出してくれたメニューがコチラ。
当店のオリジナルメニュー創作料理・・・を開くと・・・
「飛ぶ寿司 by メリージェーン」と書かれていた
「飛ぶ寿司」の提灯について尋ねると、古くなってきたので、つい先日、別の提灯を新調し、6月末に廃棄してしまったそう。残念・・・見たかった!
「このサイズの赤い提灯だったのですが」
現在は丸い提灯にリニューアル
三面に文字が書いてあり
「鮨」「生酒」「人」
「店名の提灯は初代のものですが、長持ちしています」
提灯はいずれも浅草の老舗の提灯屋さんに頼んでいるそうだが、「飛ぶ寿司」提灯は写真すらも残っていないそうで、ちまんさんの投稿写真が今となっては貴重な記録だ。
しかし提灯はなくとも「飛ぶ寿司」はある。早速の本題「ここのおすし、飛ぶんですか?」と尋ねると「すしは飛びません」との答えにがっくり。ここで外谷さんが続けて「『飛ぶ』の主語は、すしでなくて、食べた人です」
食べたら、空を、飛べるようになるの?
すしで、飛ぶ!(フリー画像)
この疑問については後で詳しく述べるとして、メリージェーンとはどんな店か、順を追って聞いてみよう。