すしが飛ぶ店? 長津田の住宅街にたたずむ謎の赤ちょうちんの店とは?
ココがキニナル!
長津田みなみ台の住宅街に『飛ぶ寿司』と書いてある赤提灯が出ているお店がキニナります。日本酒も飛ぶみたいです。怪しげな雰囲気の為、入る勇気がありません。是非調査してください(ちまんさん)
はまれぽ調査結果!
「飛ぶ寿司」は実際にすしが空を飛ぶのではなく、食べた人が飛んでしまうほど美味しいという意味。店内は怪しくなく、リーズナブルでおいしかった
ライター:紀あさ
居酒屋「メリージェーン」とは
メリージェーンは2011(平成23)年5月7日オープン。店名に込めた思いは「おじいちゃんにもおばあちゃんにも呼んでもらえるような呼びやすい名前にしたかった」から。店主の外谷さんは千葉県出身。学生時代からさまざまな飲食店での仕事を経験。最も長く修行をしたのは、江戸中期の創業という老舗鰻割烹「伊豆榮(いずえい)」。
「アジやタイもさばいたことないのに、いきなり動くウナギで。ウナギって頭だけでも骨だけでも1時間くらい動き続けるんですよ」と当時を語る。
メリージェーンにはウナギ包丁もある
数店の飲食店での仕事を経て「小さいお店でもいいから、そろそろがんばって自分の店をやってみようかな」と思い始めた。だが多くの貯金があったわけでもなく、少ない資金で開業できる場所を探し、東京・神奈川・千葉・埼玉、何件も見てまわった。
条件は、家賃が安くて、駅から遠くても人が多く住んでいるところ。そうしてたどり着いたこの店舗は、近くに集合住宅やマンションがあって理想的な場所だった。開店にあたっては、外装のタイルも、内装もすべて自分で手掛けた。
「今思えばよくやったなって自分でも思います」
開業のための準備をしていたら通りがかりのおばあちゃんに「悪いことは言わない。私はずっと住んでいるけれど、こんなところで商売は無理だからおやめなさい」と諭され、へこんだこともあった。
しかし「すしが大好きで、絶対やりたかった」という外谷さん。「『飛ぶ寿司』は、メリージェーンの屋号という感じです」と語る。メリージェーンのもう一つのうりが日本酒で、「飛ぶ日本酒」も屋号のようなもの。
この日の日本酒(左から小左衛門、尾瀬の雪どけ、相模灘)
日本酒は外谷さんが「間違いなくうまいと思うもの、同じ値段でもはずさないもの」を仕入れるそうで、「『小左衛門(こざえもん、岐阜)』は複雑な面白みのある大吟醸。『尾瀬の雪どけ(群馬)』は老舗・龍神酒造の信頼できる酒。名前も素敵だし、自分で飲んでも、おいしくなかったためしがない。『相模灘(さがみなだ、相模原市)』は地酒では珍しい本醸造の生酒。日本酒ファンにうれしいお酒」と解説してくれた。
お値段はさまざま
ドリンクフードメニューもあるが・・・
「Buddha Bar(ブッダバー) by Mary Jane(メリージェーン)」?
ブッダが好きなのだそうでバーとしての屋号は「Buddha Bar」。「メリージェーンは普段は居酒屋さんだが、午前0時過ぎたらお洒落な雰囲気でバータイムを楽しんでもらえたら」と外谷さん。
そしてカウンターから中を覗けば、ブッダがいて、お洒落・・・?
また開店時間の午後5時から午後8時まで『MAGIC HOUR』なるものもあり・・
ドリンクがお得になる
居酒屋さんとしてのフードメニューは・・・
軒並みお手ごろ価格だが
「大衆酒場的サンキューMEMU」はすべて390円とさらにお買い得
サンキュー筆頭の「とりわさ」
ここでカウンターの内側に招かれた。
調理スペースの一部の板を外すと・・・
布の下から・・・
まさかの・・・
DJブース登場!
外谷さんは元々ラッパーだったそうで、DJが小さなお店にやってきて、肩を寄せあって楽しむようなDJブースを絶対作りたいと思っていた。いつも使うわけではないが、記念日などにはプロのDJを呼ぶそう。
ちなみに、DJを入れる時の屋号は「DJ&Bar」。「飛ぶ寿司」「飛ぶ日本酒」に始まり「Buddha Bar」「DJ&Bar」・・・。ウェブサイトに「大人のためのおもちゃ箱」と書かれていたが、むしろ「外谷さんのオモチャ箱」みたいな感じの盛りだくさんで楽しい。
お客さんの希望次第ではこんなことも!