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鶴見川の水管橋、なんで普通の人が使ってるの?

ココがキニナル!

鶴見川にかかる(上末吉と矢向の間に)水管橋、皆さん普通に使っていますが実は公道ではなく水道管を管理するための橋のようです。撤去される前にこの橋の真相を追究して下さい。(たまさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

公道としての利用に関しては許可もあり問題は無く、1日におよそ700人の方が往来に利用。しかし、平成27年には撤去が決定している。

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ライター:クドー・シュンサク

JR尻手駅から徒歩10分程、鶴見区上末吉2丁目と鶴見区矢向1丁目を流れる鶴見川に問題の水管橋がかかっている。
まずは、その利用形態や現状、撤去の理由やその真相について伺うため、水管橋を管理する川崎市役所第2庁舎にある水道部設計課を訪ねた。
 


Googleマップ上で確認すると矢印の位置に




水管橋の公道利用はアリか?


 


川崎駅から程近い川崎市役所第2庁舎


まずは公道利用に関しての話から。
問題の水管橋は川崎市の水道施設であるが、横浜市を経由しているので公道利用として開放してほしいとの要望が横浜市側からあり、建設された昭和29年当時から公道利用は正式にではないが了承されていたとのこと。

そして、昭和61年に行われた水管橋の補修工事の際に、川崎市側から今後は公道利用としての開放はしないとの発表があったが、改めて横浜市の町会や市長から、公道利用としての開放を求める陳情と申し出により、やむを得ずというところで開放しているという。そして現在では1日におよそ700人以上の方が利用している。
 

担当のお二方は名前・顔出しNGであったが、
丁寧に話を続けてくれた


水管橋が建設された昭和29年から現在まで、人道橋としての利用において事故もなく問題が発生したこともなかったとのこと。

では、なぜ撤去という運びになったのか。
撤去最大の理由は、老朽化及び耐震性に規定以上のエラー数値が生じ、水道管としての存続が不可能になったのが原因のようだ。そして来年の平成24年から26年までの間に新しい水道管を河川の水面下に作り、完成する平成27年には今の水管橋は撤去されるという。

公道としての利用者が多いことを考慮して、再度、橋の形状の水道管を作れないのかという質問に対しては、市民の公道利用は充分理解しているのだが、現在の河川法の基準では認められていないのでそのような事には踏み切れないと話してくれた。

1日におよそ700人以上が利用しているとなると、市民からの撤去反対の意見も多いのではないかと、その辺を訊ねてみたところ、橋の撤去を説明する場で活発な反対意見を述べていた市会議員の方がいたという。

JR南武線の尻手駅にある市会議員の方の事務所と、実際に鶴見川へ出向き水管橋も見に行くことにした。

 

まずは水管橋



尻手駅から徒歩10分程度。鶴見川にかかる水管橋とご対面。
 


全長114mの大きさ
 

橋の入口。幅はおよそ90cmほどだった
 

入口横の注意書き。人道橋として容認されているのがわかる


元来は、水道局員の方々が点検や整備用途で作られた通路なので、人がたくさん往来するには不便なサイズではある。