鶴見川の水管橋、なんで普通の人が使ってるの?
ココがキニナル!
鶴見川にかかる(上末吉と矢向の間に)水管橋、皆さん普通に使っていますが実は公道ではなく水道管を管理するための橋のようです。撤去される前にこの橋の真相を追究して下さい。(たまさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
公道としての利用に関しては許可もあり問題は無く、1日におよそ700人の方が往来に利用。しかし、平成27年には撤去が決定している。
ライター:クドー・シュンサク
まずは水管橋
(つづき)
実際に利用されている方々に、利用頻度や撤去の話を訊ねてみた。
左・高澤さん 右・下村さん
近隣に住む方々で、この橋はよく利用するとのこと。撤去に関しては知らず、往来の不便さが危惧されるので反対したいとのご意見は、ほぼ毎日ここを通る下村さん。高澤さんは、撤去なら新しく歩道橋を新設してほしいというご意見。
吉野さん親子
近隣在住で、住み始めのころから家族の通勤や通学、子供と公園に行く際に毎日利用しているとのこと。撤去についてはこの方も初耳。すごく不便になるので無くしてほしくないとのこと。
この他にも10数名の方に話を伺え、計20名ほどの方に話を聞いた。撤去についてご存知の方はおひとりだけ。全員の方が撤去には反対とのご意見。
市民の方々の貴重な橋となっていることがわかった。
手前の自転車の方、橋幅が狭くすれ違えないのでベビーカーが向こう側から来るのを待つ
時間にしておよそ5分程。ここまで待っても橋を使うのは近くに橋が無いからとのこと
ご老人の方は、買い物に行くのも難しくなると仰っていた
市民の橋の利用状況は理解できたので、橋の撤去反対を謳う市会議員の意見を聞きにいくことにした。
市会議員の弁
橋の撤去反対を謳うのは、今年5月から横浜市会議員として活動を始めた古谷やすひこ氏。就任から間もない今年の夏に、川崎市の方から橋の撤去の報告を受けたという。
日本共産党市会議員の古谷氏
古谷氏曰く、地域住民の方々は、生活の一部として利用している橋であり、存在価値は重々に理解しているが故、撤去には反対の意見をはっきりと行政側に表したとのこと。
鶴見区長からは、「水道管として撤去するしかないので」と理解を求められたが、古谷氏は撤去しても構わない、それなら橋脚を耐震補強して橋を建て替えることはできないのかと案を出した。しかし、時間は過ぎるばかりでハッキリとした答えは得られず、地域住民にとっての橋の重要性がわかっているはずなのに対策を出さない行政側に、強く違和感を覚えていると話してくれた。
末吉と矢向をつないでいるこの橋、矢向側の町内会や連合会では強く反対の意思を表し、行政側の意向によっては反対活動も起こしうるところまで進んでいるという。
現段階で、橋の撤去については決定であるが、反対活動によってどう展開していくのだろうか。市民の声が重要とされるはず。
まとめ
国土交通省と関東地方整備局へ電話取材をし、橋の存続方法は何かないのか調べたところ、鶴見川の水面下に水道管を作る場合、橋脚を残し橋を建て替えての再利用は出来ないという。
それでは、そのまま残すという手段はと訊ねると、水面下に水道管がある状態で橋脚が残っていると、川の流れを阻害するので撤去せざるを得ないとの回答をいただいた。
今回キニナルとして取り上げた水管橋は、平成27年になくなることが決定的。
おそらく、行政側から先導して折衷案を出すことは考えられない。
しかし、現段階では橋の撤去が市民の方々に浸透していないという現実も含め、これからの意見や要望で現在の計画を変更させる可能性も残っているはずではないだろうか。
― 終わり ―
bausackさん
2016年02月20日 04時34分
平成28年現在、どうなっているの?
isamuさん
2015年07月08日 11時19分
人道だけでなく、車道の整備もお願いします。末吉橋周辺の渋滞は慢性化しておりますが、末吉橋自体の拡幅化(別に人道橋を新設する案も良)やこの橋の車道化によって、渋滞解消、環状2号線へのアクセス利便性が格段に向上し、末吉橋付近の横断歩行者の安全や緊急車両、バスの通行円滑化にも貢献するものと考えています。国、自治体等行政は、広く市民や自動車利用者から税金を徴収しているのですから、地元住民は反対かも知れませんが、広域的に考え、迅速に対応してほしいです。
ほるほるさん
2014年06月28日 06時29分
そもそも、この話題の本質・真の問題点は、水道橋の存続・二次的利用という事ではなく、水道橋の周辺地域(特に矢向・江ヶ崎地区)から災害発生時の広域避難場所である三ッ池地区への避難路が実質的にこの橋一本しかない現実だと思います。該当地域に暮らす横浜市民・鶴見区民の生命線とも言える災害時避難経路が川崎市設営のこの年老いた水道橋一本のみに支えられていると言う大変危うい現状を横浜市側にはもっと重く捉えて欲しいと思います。長きにわたり市民の安全を蔑ろにし続けて来た横浜市の責任は決して軽くありません。水道橋の存続云々の問題ではなく、当然存在するべきであった正規の避難経路の整備を早急に始めて欲しいものです。