ドラマ版「私立探偵 濱マイク」の舞台は今どうなっているの?
ココがキニナル!
2002年ごろ放送されていた永瀬正敏主演のドラマ私立探偵濱マイクの舞台が今どうなっているか気になります。(yoshihiroさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
昭和の香りを残す建造物は多くが解体されてしまったが、いまだ変わらず残っている建造物や店舗もある。今でも多くのファンが訪れている。
ライター:ナリタノゾミ
マイクの愛したカフェ・オレ(中区・横浜橋商店街)(つづき)
作中ではマイクと奇妙な仲間たちの溜まり場として頻繁に登場する「コーヒー マツモト」。
マイクが主に飲んでいたのは「カフェ・オレ」だそうだが、現実の「コーヒー マツモト」のメニューにはそのような飲み物はなく、「ミルクコーヒー(300円)」が、それに該当するのだとか。
サヨコ(松田美由紀)の切り盛りするマツモト(ドラマ再現イラスト:ナリタノゾミ)
昔からの常連さんに配慮し、価格は変わらない
マイクの飲んでいた「カフェ・オレ」こと、「ミルクコーヒー」
同店の創業は約95年前にさかのぼる。
先代が野毛に構えた店舗は戦火に見舞われたため、1945(昭和20)年に横浜橋商店街へ移転。現在の店舗で再開してから67年が経つ。
「創業は戦前。現在と同様、『コーヒー マツモト』として、喫茶店からスタートしました。もっとも、その当時は、『喫茶店』とは呼ばず、『ミルクホール』と呼ばれていたみたいですね」と、松本さん。
昭和40年代に一部を改装したというが、店舗内はほぼ67年前の姿を残す。
全体にレトロなあめ色の店内
マイクが座った席
ドラマのロケ地として選ばれた際は、ロケ班からのオファーを2回も断ったという。
「ところがね、3回目になって、マイクさんご本人がいらっしゃったんです。店に入るなり、『僕は、ここでやりたい』と、おっしゃってくれて。こういう細い路地にある、昭和の雰囲気を残す店をずっと探していらっしゃったみたいです」と、松本さん。
濱マイクの愛した喫茶店は、昭和の香りそのままに、現在でも多くのファンから愛されている。
全国から訪れるファンをもてなす松本さん(イラスト:ナリタノゾミ)
「ごっつ旨い」焼きそばの店(南区・三吉橋商店街)
「コーヒー マツモト」を出て、横浜橋商店街をさらに進み、信号を渡るといつの間にか道は三吉橋商店街に繋がっていく。
三吉橋商店街を進むと見えてくる「やきそば」との看板。
第2話「歌姫」の撮影以来、変わらぬたたずまいの焼きそば店、「磯村屋」だ。
作中ではコカ・コーラの看板が、「まいどおおきに!」という看板に付け替えられている
行方不明の歌姫・ナオミ(UA)からマイクの携帯電話に電話が掛かってくる。
この時、三吉橋商店街にいるマイクは(もっとも、作中では中村橋という設定になっている)、ナオミから「そこにな、磯村屋っていう焼きそば屋があんねん。行ってみぃ。ごっつ旨いで」と言われ、おもむろに「磯村屋」の扉を開ける。
「ごっつ旨い」と言われ、「磯村屋」の前までやってきたマイク(ドラマ再現イラスト:ナリタノゾミ)
マイクはカウンター脇の席で店主(木村充揮)とダジャレゲームを楽しんだ
「ドラマ放送から10年。街の風景はだいぶ変わってしまったわ」
そう振り返ったのは、「磯村屋」の女将・磯村愛子さん。
創業1950(昭和25)年。
当初は焼き芋屋だった「磯村屋」だが、1960(昭和35)年頃から焼きそばとおでんを始めた。
ジャガイモのトッピングと肉・卵が入った「三色」がオススメ(大・400円)