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横浜のあの有名な公園で撮影禁止ってホント?

ココがキニナル!

根岸森林公園と港の見える丘公園は普通の公園なのに撮影禁止区域があり許可が要ります。確かに近くには米海軍住宅等がありますが、家族や友達の写真も禁止なのでしょうか?(Aloha.Rickyさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

決められた区域で撮影が禁止なのは、主に商業目的の場合。一般人は問題なし!禁止の理由はいろいろで、禁止区域は意外な場所、意外な狭さだった!

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ライター:吉岡 まちこ

一般市民は撮影も問題なし! では誰が撮影禁止なのか?



対応してくださったのは、以前「高島水際線公園の親水池にはどんな生物が棲んでいる?」「港の見える丘公園の崖下を整備する計画がある?」でもお世話になった横浜市環境創造局 公園緑地部 南部公園緑地事務所 都心部公園担当の得能(とくの)係長と、同部署の電話の女性内田さんだ。
 


「はまれぽは人物撮影があるんだよ」と経験済みの得能さん(左)と「えー!知らなかった」と内田さん


結果から言うと「公園に遊びに来られた一般の方々が、風景を撮ったり家族や友達と写真を撮るのは自由」だそうだ。

ホームページは撮影希望者が見るのを前提としているため、逆に一般の人が見ると、誰に対し撮影を禁じているのかわからない。現地の看板にはヒントがあるという。
 


ここがその撮影禁止の、もう一つの根岸森林公園
 

現地に立つ看板。有料駐車場のある正面入口には立っていない


そこには「許可が必要となる撮影は行えません」とあった。
ちょっと不思議な言い回しだが、裏を返すと、このエリア外では許可をもらって撮影している人たちがいるということだ。
 


撮影禁止区域内。ファッション雑誌の撮影もしたくなる雰囲気


許可が必要となる撮影”の代表は、映画・テレビ・ファッション雑誌など大がかりな商業目的の撮影。ほかの区域では、許可を得て使用料(ビデオ1万2400円、カメラ6300円/1日最大3時間まで)を払ったうえで撮影をしている。でもこの撮影禁止区域だけは許可はおろされない。

商業目的でなくても自主製作映画や、一般人によるモデルを使った撮影会、ブライダルの記念撮影は“許可が必要となる撮影”とみなされる。

逆に、雑誌の名所紹介や不動産の宣伝に使う小さなカット程度の、短時間で済む簡単な撮影であれば、事前にひとこと連絡し内容の確認をもらえれば、この禁止区域でも無料で撮影はできるそうだ。
つまり“許可が必要となる撮影”とは、公園の一部にある程度長い時間留まる撮影ということだ。



禁止区域ができたのは、わずか6年前



撮影禁止区域が定められたのは2007(平成19)年度だ。それ以前は、きちんと許可を得れば、この地区を含め根岸森林公園のどこでも撮影はできた。
 


米軍施設のゲートが見える一帯は今は広く撮影禁止


ところが根岸森林公園のこの地区で、度を超える行為を繰り返えした撮影があったのだ。
カメラを載せるクレーンやレールのような特殊機材は、公園の一部を広く占有し、ほかの利用者に支障があるという理由で許可を入れることができず、本来禁止されている。

それにも関わらず、申請書では普通の機材しか使わないと偽り、何度もクレーンが持ち込まれたという。

隣は米軍施設でもあることを踏まえ、環境創造局で撮影禁止区域を自主的に設けることになった。
 


米軍施設のゲート前につながる左の坂は、坂の途中から撮影禁止区域


厳密にどこから何mが禁止区域というわけではないが、ドラマや商業用の写真で米軍施設を写すのはデリケートな問題という理由だ。
 


米軍施設のゲートに続く坂は日米共同使用道路。坂の下から撮影禁止区域だ


坂の下から禁止区域になっているのは、撮影機材をこのルートで持ち込ませないためという目的もある。

「こんな写真を撮っちゃったんですけれど…」とビクビクしながら、筆者が撮影した写真を「はまれぽ」の記事に載せられるか聞いてみた。
すると「一般の方々の撮影については、問題ないですね」と得能さん。あきらかに一般と違う撮影装備だと米軍施設のゲートのスタッフに止められるそうだが。
 


スナップ的な撮影であれば、米軍施設が背景に映っても大丈夫


人の敷地に必要以上にカメラを向けるのは、隣が日本の敷地だとしてもイケナイこと。撮影条件が遵守されていれば、今も映画やファッション誌の撮影ができていたかもしれない。
 


遠くには米軍住宅が点在。その気になればうんと望遠でも撮れるが…


ところで、なぜ最近になって看板を付けたのだろう?
それは、実際に公園を管理している南部公園緑地事務所が、その都度撮影隊に声をかけるのは大変だという理由だそう。今この時期というのは、たまたまだったようだ。