横浜市内のアットホームで美味しい洋食屋さんはどこ?「石川町・山手」編
ココがキニナル!
横浜は洋食屋さんのイメージがあります。チェーン店ではなく、家族経営のアットホームな美味しい洋食屋さんを教えてください。(河童丸さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
山手・元町エリアの洋食店「洋食ホシ」「洋食の美松」「北欧」の3軒を紹介。
ライター:クドー・シュンサク
創業53年石川町「洋食の美松」
テレビや雑誌に出る際には必ずといっていいほど大きく取り上げられる、石川町が誇る老舗洋食レストラン「洋食の美松」。
外観。品のある佇まい
店に入ると、お昼時はとっくに過ぎた時間にもかかわらず、ほぼ満員状態の盛況ぶり。
ここ「洋食の美松」は創業53年。横浜の洋食スタイル、すなわち、西洋料理を日本人にアジャストする味つけに作り上げ、それを広めたという功績を持ち、横浜に留まらず、日本各地の洋食ファンから愛される洋食レストランとしてその名を馳せる。
さっそく、名店おすすめのメンチカツレツとオムライスを注文。
この道52年「洋食の美松」2代目平野幹弥(ひらのかんや)さんが厨房を守る
スプーンとフォークのアンティーク感
創業者である先代は、8年間ホテルニューグランドの総料理長を務めた名シェフ。日々の研究と、こだわりにこだわりぬいた味を追い求め辿り着いた末、1961(昭和36)年に開店した。そして、伝統のレシピとその味を今も守り続けている。
メンチカツレツ(1260円)
オムライス(1200円)
特製のグレイビーソースがたっぷりかかったメンチカツレツ。カリっと香ばしい厚めの衣の中に、ふわっふわでジューシーなメンチがぎっしり。一口ほおばると、ジューシーな肉汁と旨みが口の中いっぱいに広がる。しかし、後味はクセやしつこさがまったく無く、品のある味わい。付け合せのナポリタンがまた美味い。
フレッシュトマトを使っているケチャップライスを、ふんわりまろやかな卵が包むオムライス。たっぷりのグレイビーソースの旨みと、卵のまろやかさ、そして酸味とコクのあるケチャップライス。3つの味を一度にほおばり、ゆっくりと味わう。静かに食べ進めると、あっという間に完食。極上のオムライスも、とても品のあるやさしい味わいだった。
家族経営「洋食の美松」のみなさん
写真右から2代目平野幹弥さんと桂子さんご夫婦。そして親戚の松島喜美子(きみこ)さんと娘さんの平野匡身子(まみこ)さん。
徹底した手作りと、伝統の味を守るアットホームな洋食レストラン「洋食の美松」。
ファンが多いのも納得の、名店であった。
洋食巡り今回のシメは、山手にあるアットホームな心温まる店を。