横浜市内のアットホームで美味しい洋食屋さんはどこ?「京急沿線」編
ココがキニナル!
横浜は洋食屋さんのイメージがあります。チェーン店ではなく、家族経営のアットホームな美味しい洋食屋さんを教えてください。(河童丸さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
京急沿線の「レストランすいれん」「洋食・津久志亭」「洗濯船」の3軒を紹介
ライター:クドー・シュンサク
創業52年「洋食・津久志亭(つくしてい)」
続いては上大岡駅で52年続く、驚きの伝統レシピを守る「洋食・津久志亭」。
上大岡駅から徒歩5分ほど
おじゃまします
店内は、格式ある風情の和な内装。
落ち着きのある店内
創業当時からある献立表
「洋食・津久志亭」は現在、先代の息子さんである2代目シェフと先代の奥様で店を切り盛り。現在は引退しているが、メニューのレシピはすべて先代により考案されたもの。
驚きなのが、先代が若い時に諸事情で会社を退職後、奥さんが店を始めたことがきっかけで、料理に関しては全くの無知状態からすべてを独学で学び、店での修業は一切せず料理のノウハウを身につけたということ。
創業からお店を守る先代の奥様三石(みついし)節子さん
2代目シェフの三石一麿呂(かずまろ)さんはクドーと同じ独身
独身同志ということでひとまず握手を交わし取材に戻る。
徹底したこだわりは、仕入れにも。創業当時から米や肉といった素材も52年間変わらないものを仕入れ、創業当時の味をしっかりと丹念に守り続けているという。
徹底したこだわりの味、節子さんがおすすめのメニューをいただくことに。
到着を待つ
まずは50時間以上かけて作る独自で秘伝のデミグラスソースがたっぷりとかかるコチラのメニューから。
ハンバーグ(単品:850円)
いただきます
表面はしっかりと焼かれていて香ばしく、丁寧にこねられたパテの中はふんわりとやさしい口当たり。秘伝のデミグラスソースは、口にしたことのないコクと甘みとほんのりスパイシーな味わい。とても品が良く、パンチのあるデミグラスソースとハンバーグの一体感が絶妙で感服。長年にわたり愛され続ける味の理由は一口食べると納得の味。
ロースカツ定食(1200円)
ごはんと出汁にこだわった赤出汁の味噌汁にお新香がつくロースカツ定食。
衣のサクッとした食感の良さもさることながら、中からあふれる肉汁の量が、味わいが、とてつもない。「サクッ、ジュワッ」と至福の食感と味が楽しめるロースカツ、脂こさがまったく感じないのは、揚げ油に大豆由来成分の白絞(しらしめ)油を使用しているからとのこと。最後まで重たくなく、美味しくいただけた。
食後にサービスの珈琲をいただく
「とにかくいいお客さんに囲まれて営業できていることが何より幸せです。これからも長く愛される店として、家族でがんばっていきたいです」と節子さん。
「案外、40歳超えると結婚も面倒になってくるので、今のうちに何とかした方がいいとおもいますよ(笑)」と独身の先達である一麿呂さんからアドバイスもいただいた。
「洋食・津久志亭」さんごちそうさまでした