日本でシェアNo.1、横浜にある金属バット専門工場「日本シャフト」に突撃取材!
ココがキニナル!
金属バット専門工場が横浜にあるみたいです。夏の高校野球が始まる前に、いったい金属バットってどういう風につくるものなのか、見てきてください(ちぐささんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
1本の金属バットができるまでの工程は素材から組み立てまで全12工程。工場で働く人の熱い想いが感じられた!
ライター:たなか みえ
ドキドキ、ワクワク。緑の帽子をかぶっていよいよ工場内へ
案内してくれるのは宮坂さん。「私は野球はしないんですけどね・・・」とつぶやく。
工場見学の前に宮坂さんからレクチャー。初めましての記者後ろ姿
工場に入る時は緑のキャップをかぶる規則。
いよいよ工場に突入。
横浜工場では塗装以外、バットの成型までと組み立て、最終製品化のすべてを行っているそうだ。
この場所でバットの成型作業が行われる
さぁ、製造過程に沿って説明しよう。
金属バットの材料はアルミ合金。加工前のアルミ製パイプはこんな感じ
ボールが当たる部分は厚く、グリップ部分は薄く、パイプの肉厚(厚さ)を調整
加工しやすいように熱を加える「焼き鈍(なま)し」作業の後、バットの寸法にカット
バットの金型はこんな感じ
いよいよバットの形に成型
2回機械を通すとほぼバットの形になる
ヘッド部分の加工
硬度・強度を高めるために2回の熱処理を行う
1回目は高温で加熱後、水に入れて急激に温度を下げる。
2回目は1回目より低い温度で加熱し、徐々に温度を下げる
続いて、組み立てに備えて、ネジ、ヘッド部を加工し・・・
バットの形ができたら研磨。まずは粗く。そして細かく
その後、1本ずつ異常がないか点検していく。
どんな小さな傷も見逃さない
実は、横浜工場を支えるスタッフのほとんどは実際に金属バットを利用していた高校野球経験者。高校野球を経験した新入社員のうち、この10年で辞めたのはたった一人というから驚きだ。
ここまでできると協力会社にバトンタッチ、表面の塗装を行う。
塗装が完了した金属バットはまた横浜工場に戻り、最終的な組み立て、仕上げ作業が始まる。
キャップをはめ込み
グリップにテープを巻き
品番や製品名のシールを貼って、すぐに店に並べられる状態にして出荷
以上が金属バットの製造工程。
たくさんの工程を経て出来上がった金属バットを手にする宮坂さん
今年の夏は、高校野球を見る観点が少しは変わるだろうか?
だとしたら、取材をした甲斐があるというものだ。
取材を終えて
暑い工場の中で、球児たちが甲子園でプレーする姿を何度も思い浮かべた。
金属バットに愛情をかける熱いスタッフがいる金属バット工場がこの横浜に君臨していることを知って、なんだか誇らしく思えた暑い夏の日。清々しい気分で工場を後にした。
―終わり―
浜っ子五代目さん
2014年08月13日 21時31分
私が小学生の時、当時はヨーカドー能見台店近くに工場があり、見学させていただいたのを思い出しました。ゴルフシャフトやスキーストックなどを生産されていて、金属バットを生産されていたとは私も知りませんでした…今でも、地元メーカーとして繁栄されていて嬉しい限りです。
ホレイショさん
2014年08月13日 19時18分
この会社は、ゴルフクラブのアイアンシャフトを造っているんではなかったでしたっけ?バットも製造しているとは知りませんでした。
雲葉 @since1992さん
2014年08月13日 10時31分
1ページ目の写真にもチラと写ってますけど、金属バットは「SGマーク」付きのものを選びましょう。安全なバットで全力プレーしてほしいものです。(強度や耐久性などの安全基準に適合したという意味で、もちろん人を殴っても安全というものではありません)