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関内の名物男・ヒデさんがマスターの居酒屋「ヒデズキャフェ」がものすごく楽しいって本当?

ココがキニナル!

弁天通の高級クラブ街にある普通の居酒屋「ヒデズキャフェ」。関内の名物男ヒデさんはギターの弾き語りが得意。料理も安くて美味しい。彼の歩んできた道のりは。(横浜橋のラッキーさん)

はまれぽ調査結果!

ヒデさんは芸能関係、貿易業などの仕事を経た後に飲食店を始める。手料理、おいしいお酒、見事な弾き語りが楽しめる、本当に楽しい店だった

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ライター:篠田 康弘

実際に食事をいただいてみる



それでは、ヒデさんの手料理を紹介していこう。

料理はコースが基本で、1500円、2500円、3500円の3種類から選べる。何が出るかは、その日の仕入れによって変わるそうだ。
 


ヒデズキャフェのメニュー

 
この日は、コースではなく、すべてヒデさんのおまかせ。お通しは、自家製のイカ塩辛。
 


イカ塩辛と生ビール(500円)

 
塩加減が絶妙。濃すぎず薄すぎず、最初の一口にはもってこいの味付けだ。

ちなみに飲み物はビール、日本酒、焼酎、ハイボールなどがある。値段は500〜600円前後。車で来店した人のために、ノンアルコールビールも用意されている。

1品目はお刺身の盛り合わせ。この日はマグロ、サーモン、ホタテ、しめさばの4品。
 


一目見ただけで、おいしさが伝わってくるお刺身

 
どれも見事に脂が乗っている。居酒屋さんでこんなに新鮮な刺身が食べられるとは驚きである。

2品目は自家製オムレツ。
 


見た目も鮮やかなオムレツ

 
分厚い卵焼きの中にはアスパラやパプリカといった野菜がたっぷり。食べ応え満点である。

オムレツの次には、特製の塩ちゃんこをいただいた。
 


具だくさんの塩ちゃんこ

 
あっさり塩味のスープに、肉や野菜のだしがたっぷり染み出していてとてもおいしい。
ヒデさんが勧めてくれるので、おかわりまでしてしまった。

ちなみにヒデさんはある相撲部屋の親方と30年来の親友で、その縁で相撲部屋にお邪魔して、本場のちゃんこを食べながら味を研究したそうだ。どうりでうまいはずだ。

塩ちゃんこを食べ終えると、ヒデさんが本日おすすめの「カメノテ」を出してくれた。
 


こんな見た目とは裏腹に、とてもおいしいカメノテ

 
実はライター、カメノテというものをこの日初めて食べた。こんなにおいしいものだとは思わなかった。

そのままでも食べられるらしいが、ヒデさんは酒蒸しにするなど、ひと手間加えているそう。まるでカニを食べているかのようだった。

カメノテを食べている間に、揚げワンタンが用意されていた。
 


揚げワンタン

 
大ぶりのワンタンにあっさり目のあん。一息入れるにはもってこいだ。

「最後にもう一品食べますか? 食べるなら、ねぎワンタン作りますよ」もちろん答えは「はい、食べます」である。
 


ヒデズキャフェ名物、ねぎワンタン

 
特製の醤油だれで味付けされたスープに、具の詰まったワンタンがどっさり入っている。味も量も、締めには最適の一品だ。ヒデさんの知り合いのサッカー関係者も、来店した時には締めの一品として必ず頼むそうだ。

和洋中とさまざまな料理を堪能させてもらったが、実はヒデさん、この店を始めるまで厨房に立ったことがなかったそうだ。

「前の店ではコックさんを雇ってましたけど、ここでは自分で作ることにしたんです。最初は自分の作りたいものしか作らなかったんですけど、お客さんのリクエストに応えると、みんなが喜んでくれるんですよ。そうなるとこっちも作るのが楽しくなって、またリクエストに応えちゃう。それを繰り返していくうちにメニューが増えました」と話していた。
 


料理に腕をふるうヒデさん。真剣な顔の中にも楽しさが見える

 


常連さんにお話をうかがう



取材当日に来店していた、はまれぽの愛読者という卯柳(うやなぎ)さんに、ヒデズキャフェはどんな店なのか伺ってみた。
 


卯柳さん(右)と肩を組むのは、ヒデさんの息子さんの賢さん

 
卯柳さんは「知人に紹介してもらって、もう5年通っている。高級街にあるとは思えないくらい落ち着ける店。アットホームで肩肘張らずに飲めるし、いつ来ても知り合いがいるので楽しく盛り上がれる。いつまでも続けてほしいし、もしヒデさんが辞めるって言っても、自分たちが辞めさせない」と話してくれた。

この店がお客さんにどれほど愛されているかが、とてもよく分かるお話だった。
 


卯柳さんたちが食べていた冬季限定「美菜鍋」。野菜たっぷりで女性にも人気だそう

 
お話を伺っていると、ヒデさんから「じゃあそろそろ歌いましょうか」という一言が出た。
 


ヒデさん愛用のギターと、店内に用意されている歌本

 
ヒデズキャフェの名物となっているギターの弾き語りだが、こちらもプロとしての経験などは無いそうだ。

「若いころから音楽が好きで、ずっと趣味でギターを弾き続けています。芸能関係の仕事をしていたころに、いろんな人から弾き方を教えてもらいました。みんなで歌うのは本当に楽しいですね」と話していた。

ちなみ何曲くらい歌えるのか聞いてみたところ、「何でも歌えるから、どれくらい歌えるのか分からない」ということだった。

それではヒデさんの歌声を聴いていただいて、今回の記事を終了することにしよう。曲はアメリカのカントリーソング『ヨーカム』だ。
 


ギターを弾くヒデさん。隣の卯柳さんも楽しそうである


写真をクリックすると動画が再生されます。ヒデさんの見事な弾き語りをご堪能ください。



取材を終えて



取材中にヒデさんが「人は財産ですよ。いいお客さんに恵まれて、本当にありがたいです」と話していた。場所柄、横浜の政財界、芸能、スポーツなどの関係者なども多く訪れるが、みんな楽しく飲んで、同席した人との知り合いの輪が広がっていくそうだ。

いいマスターのところにいいお客が集まり、いい店ができ上がっていく。居酒屋の理想のような、本当に素敵な店であった。


―終わり―
 
ヒデズキャフェ
住所:横浜市中区弁天通3-41 エクセレントⅡビル1F
電話番号:045-651-5752
営業時間:17:00~23:00
定休日:日曜日
 

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  • カントリー私も歌いたいです。

  • 1942(昭和17)年は戦前ではなく戦中だと思います。

  • 日曜日が定休日なんですか、ちょっと残念ですが、寄ってみたいですね。カメノテが改めて皿に盛られているのを見て、漁港の食堂の同じ料理とは思えませんでした。

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