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レストランの軒先にある食品サンプルの工場、鶴見の「イワサキ・ビーアイ」に突撃!

ココがキニナル!

食品サンプルってリアルで、見てるだけで楽しくなりますよね!そこで鶴見にある食品サンプル製造『イワサキ・ビーアイ』さんに体験レポートお願いします♪食品サンプルの直売所などあったら教えて!(きよたんさん)

はまれぽ調査結果!

イワサキ・ビーアイは食品サンプルの元祖で横浜に世界最大級の工場を持つ会社だった! 販売、食品サンプル製作体験は合羽橋、その他2ヶ所で営業

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ライター:おばら かずし

製作工程を追いながら食品サンプルの神秘に迫る

(つづき)

(1) え!? 大胆! 型取り作業

最初の工程であり、製品の出来の基盤となるのが型取りだ。一番驚いたことは、大胆にも本物で型を取るということ。アイスなど溶けてしまうもの以外は全てだ。シリコンを流し込んで型を取っていく。
 


これはバナナ

 
顧客から本物の料理をそのまま預かり、料理に盛りつけられている食材をバラバラにし、それぞれを型取りしていく。
 


温度が低いとシリコンが固まりにくいため上からシートをかぶせている
 

まずは型を取る食品の半分ほどのシリコンを流し込み固める
 

ある程度時間が経ったらさらに上からシリコンを流し込み完全に食品を覆う
 

どんどん流し込む
 

流し込んだシリコンで一面真っ白に。決まった時間に一気に行う作業のため大人数

 
毎日午後2時過ぎに食品たちをシリコンで完全に覆い、翌朝始業時には本物で取った型が出来上がっている。
 


このように
 

型が出来上がる
 

完成した型を仕分け

 

(2) 色作りが肝心! 作成した型から各食材サンプルの製作

本物から作成した型に色付けの顔料を混ぜ合わせたビニール樹脂を流し込み食材のサンプルを作成していく。

この工程でサンプルの基礎の色が決定するため、顔料を配合して行う色作りが肝心だ。
 


例えばこんな型だと・・・
 

食材に沿った色の顔料をビニール樹脂に調合、それを型に流し込んで
 

オーブンで15分~20分加熱
 

オーブン、いっぱいあります
 

タマネギのできあがり(写真右上)。奥にあるのはピンポン球ではなく半熟黄身のサンプル
 

この後の工程でこのオムレツにケチャップなどいろいろな細工が施される

 
こんなふわふわオムレツや、これからサンドイッチになるであろう食パンも続々と出来上がっていた。
 


質感がリアル

 
顔料には「崎陽軒の筍(たけのこ)色」や、「崎陽軒のシウマイ色」など、すでにオリジナルの配合がされた顔料も用意されていて、顧客それぞれで完全カスタマイズされている様子がよく伝わってきた。
 


カボチャ色、人参色。ほかにも独自にブレンドされた顔料たちがたくさん

 


(3) 職人の腕の見せ所! 各食材への細かな色づけや細工

出来上がった部品たちに、焦げ目をつけたりソースをかけたり、いくつかの部品を合体させたりと、さまざまな細工を施す。顧客の商品それぞれの特色をより強く表現し、本物に近づけていく。そのため、この工程は熟練の技が必要とされるわけだ(イワサキ・ビーアイさんでは自分の机が持てたら一人前!)。

黒川さんは「全てが手作業なのでまったく同じものというのは一切ない」と言う。一つひとつに職人さんの思いが込められているのである。
 


それぞれ出来上がってきた食品たちに化粧を施していく
 

こちらは焼きリンゴに焦げ目や風合いを出す作業
 

顧客のリクエストをヒアリングした指示書と、本物の写真をもとに仕上げていく
 

職人芸とはこのこと。スプレーで微妙な色合いを醸し出す
 

作業をしていた岡村さんは10年になるベテラン
 

製作途中。写真の上から2段目にあるのは岡村さんが着色していたリンゴ

 
作業中に失礼して、岡村さんにお話を聞く。

「元々モノづくりが好きだからここで働きたいと思いました。やっぱり最後にキレイに出来上がると嬉しいですよね」

本当に楽しんで仕事に打ち込んでいることがよく伝わってくる笑顔と言葉だった。

そんな岡村さん、リンゴの作業をしていたかと思えば・・・
 


工具から絞り出されるクリーム!
 

クリーム!!
 

絞り出されるチョコ!
 

イチゴを乗っけて
 

出来上がり。並行してクレープも作っていた

 
作り方は完全に本物と同じ手順、使っている道具もほとんど同じだ。これ、絶対クレープ屋になっても通用するよなぁ。

このように型から生まれてきた食材たちに命が吹き込まれていく。



(4) ミリ単位! 各食材を盛りつけ一つの商品(料理)に仕上げる

(3)の工程までで製作したそれぞれの部品が一堂に会し、一つの料理に仕上がるのがこの工程だ。ただ見栄えがいいように盛りつけるのではなく、顧客からの細かい指示に従ってミリ単位で配置をしていく。
 


ドリンクを作成中。液体の場合はビニール樹脂ではなくゼラチンを利用
 

上にベリーを乗せて仕上げ
 

水面からコップの縁までの高さを計る。分量の間違いは許されないので慎重に
 

こちらはグラタン
 

チーズやソースの色を加えては・・・
 

オーブンに入れて加熱していく
 

最終的にはこの写真の通りに仕上げる
 

おー、どんどん近づいてきてる!
 

こちらは何かな??
 

カツカレーだ!! 仕上げの最中
 

刻んだポークをちりばめて・・・。これも豚肉のサンプルを刻んだもの
 

なんと! ルーに沈めていく・・・。なんて繊細な作業
 

ちりばめた豚肉は全て沈められ完全にルゥに隠れた・・・。モノづくりの命は細部に宿る

 
盛りつけにはさまざまな部品(=食材)が使われるため、工場内のあらゆるところに部品が入った引き出しや段ボールがあるのだが、見ると細かな部分まで再現されていることに驚愕する。
 


色合いの違う3種類の素材をブレンドしたキャベツの千切り
 

パン粉はビニールを刻んだもの
 

食材にこのパン粉をまぶして貼り付ける。本物と全く同じ作り方
 

エビだけでも色、大きさ、しっぽの向きなど違うものが何種類も用意されている
 

「トマトの皮ハネ 左」。もちろん右もあります
 

種類の多さに脱帽の筆者。こんな棚が工場内のいたるところにある

 
顧客の数だけ食材がある。そんな感じである。