笹野台周辺

笹野台周辺は旧厚木街道の近くで、楽老（らくろう）坂、もえぎ坂、あずま坂など名前のついた坂もいくつかある上に、古くから開発されていたためだろう、この細くて複雑な道路網。これまでの経験から、こういった場所にこそ急坂は多い。
　

無秩序であればあるほど期待度は上昇

旭区笹野台2丁目「マリー幼稚園横の坂」…13°（23.1％）
　

やはりなかなかの地域である

旭区笹野台1丁目11付近の坂…14° ※短いため参考記録
　

Aランクの14°だったが残念ながらやや短いか？

　

とはいえ谷を挟んでまっすぐに上り坂が延びて美しい。階段坂なのが残念だが

笹野台は予想通り急坂が豊富だったが、坂の途中に「そこだけ？」と言いたくなるような2～3メートルの階段があるなど、急坂を狙うわれわれは思わず舌打ちしてしまうような、そして車で通行するには非常にトリッキーな地域だった。

瀬谷区を測る

旭区の坂を測り終えたわれわれは、続いて瀬谷区に向かった。
しかし瀬谷区は投稿ゼロ。そこで今回も土木事務所に直行することにした。
　

いつもお世話になっております

　

協力的に対応してくださる職員の方々。ありがとうございました

　

結論としては急坂はほとんどないだろう、ということだった

いくつか候補となる坂を教えてもらったわれわれは再び車に乗り込んだ。

それにしてもどこの土木事務所でも、南区・保土ヶ谷区の名前をあげると職員の方々は「いやあ、あそこみたいには…」と謙遜される。急坂の聖地としての認識はわりと一般的なようだ。



瀬谷区三ツ境19付近「三ツ境駅南側の坂」…6°（10.5％）
　

前日、職員の方が歩いたときはなかなかきつい坂に感じたということだったが6°

人間の印象や記憶は曖昧なものである。
土木事務所の方から聞いた坂でも6°とは、やはり瀬谷区には急坂は存在しないのかもしれない。

初のゼロ坂区になってしまうのだろうか。気がつくとわれわれは口数が減っていた。



瀬谷区瀬谷1丁目6付近の坂…13°（23.1％）
　

しかし2坂目で早くも13°の好記録をマーク。少しだけ希望を取り戻した

好記録が出たとはいえ、街の雰囲気といい職員の方々から聞いた話といい、車内にはもはや諦めムードが漂っていた。

そのときである、視界の隅を何かがかすめたのは。
「今の見ました？」「なんか…ありましたね」

われわれは車を切り返し、さっきの「何か」を確認するために戻った。