一般人が利用できる役所などの食堂は?【Vol.1 県の施設編】
ココがキニナル!
県庁、市役所区役所、病院、大学などの食堂は一般の人でも利用できるところがあると思います。こういう所を色々回って調査して頂けませんか?(秋沙さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
第一弾として県の施設を3ヶ所紹介する。県庁新庁舎、県立歴史博物館、県立図書館など、それぞれに特徴があった。
ライター:ワカバヤシヒロアキ
オススメされた新庁舎小食堂
神奈川県新庁舎の12階に上がると大食堂に目を奪われがちだが、併設して小食堂も備わっている。
こちらの運営も大食堂と同様の会社。
小食堂は落ち着いた雰囲気
中島料理長の話では、一般の方はレストラン感覚でこちらを利用される方も多いとのこと。
確かに食堂というよりは、一般の料理店という印象が強い。
大食堂に比べると、おおよそ200円増しの料金設定で、しっかりしたランチメニューが並んでいる。
その中で気になったのは、800円のとんかつ「さぼてん」というメニュー。
あの「新宿さぼてん」と何か関係があるのだろうか。
これが、さぼてんヒレカツ定食(800円)
揚げたてのヒレカツはとにかくジューシーで、本格的に美味しい。
新宿さぼてんとの関係を料理長に聞いてみると、「新宿さぼてんを経営しているのは、うちの会社なんですよ。
なのでこちらでもメニューに入っています」と言われた。
半分に割ってみた。一口食べると肉汁が口に広がってくる
そう、県庁新庁舎の食堂を運営している業者は、新宿さぼてんなど、数々の飲食店を経営する会社だったのだ。
どうりで、味がしっかりしているわけだ。食堂だと思って甘く見てはいけない。
この小食堂での付加価値は、ブランド料理が味わえる食堂と言えるのだろう。
「ともしび喫茶」のある県立歴史博物館へ
冒頭で挙げた食堂の一覧表のうち、7つもある「ともしび喫茶」が気になった方も多いだろう。
これは県の社会福祉協議会が母体となっている喫茶室で、障がいを持つ方々とボランティアの方が働いている。
今回は、馬車道駅を降りて徒歩1分の場所にある県立歴史博物館に入る「ともしび喫茶」を紹介したいと思う。
明治37年完成の歴史的な建造物の中にある食堂とは、どんな雰囲気なのだろうか。
神奈川県立歴史博物館
歴史博物館の展示スペースとは別になっており、入場料を支払わなくとも「ともしび喫茶」へ入店することが可能だ。
通路を回り込んだところに喫茶室があった
ここでは、障がいのある方が仲間や地域の方々とのふれあいを通じて、働くことや社会参加を実感、実現している。
歴史博物館の風合いに合わせた店内の様子
店員さんは全部で4人。障がいのある方2人がウェイターを行い、ボランティアの女性2人がレジと調理を行っていた。
写真をお願いしたが、働いているのが学校の生徒ということもあってNGとのこと。
皆さん元気に働いていたので、是非その姿を見に行ってもらいたい。
昔懐かしのハヤシライス(700円)※食後に紅茶or珈琲が付く
ここでは日替わりランチのようなメニューが無く、注文したのはハヤシライス。
店員さんに聞くと、よく出るメニューの一つだそうだ。一般のハヤシライスと、大きく違いがあるわけではないが、それが素朴でノスタルジックな風味を醸し出しているのかもしれない。
ハヤシライスに付いて来た紅茶
この日は企画展が行われていたため、午後1時前になっても数組のお客さんがいた。
常設展示のみの日にはお客さんが減ってしまうそうだが、館内の利用者の休憩所として活躍している。
ともしび喫茶は、新庁舎、県福祉会館、県民センター、偕恵いわまワークス、県立金沢文庫内にもあるので一度訪れてみては如何だろうか。