どうしてこうなの!? 東横線と直通するみなとみらい線が東急電鉄と別会社な深いワケ
ココがキニナル!
みなとみらい線は、全列車東横線直通で乗務員も東横線の方なのに、どうして横浜高速鉄道という別会社を作ったの?(そうてつボーイさん)
はまれぽ調査結果!
「横浜みなとみらい21計画」を促進し、増加する人員を輸送するため新会社を設立。経営を早期に健全化させるため、運転業務のうち電車の操縦業務等は東急電鉄に委託している
ライター:石岡海音
相互乗り入れの横浜駅へ!
さらに荒井さんからは、「横浜駅には、東急東横線とみなとみらい線の境界線となるポイントが存在するんですよ」という、興味深いお話も伺うことができた。
これは、長年横浜に住んでいるライター・石岡も初耳である。
相互乗り入れの行われる中継駅である横浜駅で、本当に乗務員は交代していないのかという疑問と合わせ、ぜひともチェックしておきたい。
そこでお話を伺った荒井さんの案内のもと、横浜駅へ実際に確かめに行ってみることにした。
オープンな印象の、お客様ご案内窓口
まずは、窓口でご挨拶。
駅では東急電鉄の制服を着た職員さんが、笑顔で出迎えてくれた。
笑顔で出迎えて下さった、東急電鉄の職員さん
ところで、横浜高速鉄道の職員さんはどこに?
荒井さんにお聞きしてみると、「横浜駅は東急電鉄と横浜高速鉄道が共同使用する駅であり、旅客サービスなど運用上の都合で管理者を一方(東急電鉄)に定めていることから、ほかのみなとみらい線の駅と異なり、基本的に普段は横浜駅にいるのは東急の職員だけで、みなとみらい線の職員はいないのです」とのこと。
ホームへ降りると、横浜駅が東急東横線とみなとみらい線の境界駅であることが、色分けされたラインによってよく分かる光景が広がる。
「横浜駅のホームドアなどのラインは、渋谷方面へ向かう東横線は赤ライン、元町・中華街方面へ向かうみなとみらい線は紺ラインと、それぞれコーポレートカラーによる色分けがされているんですよ」と、荒井さん。
東横線とみなとみらい線、それぞれのコーポレートカラーで色分けされたホームドアのライン
紺と赤のラインから、横浜駅が両路線の境界駅であることがよく分かる
待つこと数分。横浜駅のホームに電車が到着。
東急の制服を着た乗務員さんが出てきたので、本当にみなとみらい線の乗務員さんと交代しないのか確認する。
横浜駅のホームに電車が到着
乗務員さんが出てきた
みなとみらい線の乗務員さんと交代するのか?
指差し確認をして・・・
乗務員さんは交代せずに車内へ戻ってしまった
・・・やはり、横浜駅で乗務員の交代はしていなかった。
東急の制服を着た乗務員さんは、そのまま電車と共に、みなとみらい線のコーポレートカラーである紺色のラインが爽やかな横浜駅のホームから、元町・中華街方面へと出発していった。
電車が去った横浜駅のホームをしばらく歩いていくと、荒井さんが「あれが、横浜高速鉄道みなとみらい線の「0km地点」、つまりみなとみらい線と東横線の境目の地点ですよ」と、線路内の小さな白いプレートを指し示して下さった。
確かに「0k000m000」とあるのがはっきりと読み取れる。
言われなければ素通りしてしまうような、みなとみらい線0km地点を示すプレート
そしてホームから改札階ヘ上がると、コンコースの端に目立たない小さなポッチリした突起があった。
荒井さんの説明によると、この地点が横浜高速鉄道と東急電鉄との資産の境界線を示しているということ。
日ごろは誰も気にも留めないであろう小さな突起が、両路線の資産の境界線
資産の境界地点を指差すライター・石岡
これは毎日この駅を利用する人でも、言われなければ絶対に気付かないのではないだろうか。
荒井さんによると、この資産の境界線を境に、駅の構内に入っているコンビニなどのテナントも「東急電鉄側(渋谷方面)」と「横浜高速鉄道側(元町・中華街方面)」でそれぞれ異なっているそうだ。
実際に確かめるべく横浜駅を歩いてみた。
まずは横浜高速鉄道側。
手前の柱のロゴの下には、駅構内のコンビニらしく「STATION」のロゴがプラスされている
セブンイレブンがあった。ちなみにこの近くには「シウマイ」でおなじみの「崎陽軒」のテナントも入っていた。
そのまま駅構内を歩いて、東急電鉄側に回ると・・・
鉄道グッズも取扱中という、ローソン+toks
こちらにはローソン+toks(※東急線の駅売店)が!
日頃何気なく利用していた駅構内のコンビニも、あの小さな境界地点からきっちりと分けられているのだから、驚きである。
取材を終えて
横浜に長く住んでいて、東横線もみなとみらい線も利用する機会は比較的多かったが、地元のことなのに意外と知らないことだらけで興味深かった。
こんな驚くべき歴史と秘密のあったみなとみらい線と東横線は、その後も更なる進化を続けている。
2013年3月16日からは、東急東横線が東京メトロ副都心線・東武東上線・西武有楽町線・西武池袋線などとも直通運転を始めた。
今回ご紹介したみなとみらい線の名スポットは、鉄道ファンの方もそうではない方も探してみると楽しめるのではないだろうか。
ただしくれぐれも、線路に入るなどの危険な行為はしないように、ご注意を!
―終わり―
ハマレぽさん
2018年03月23日 00時13分
みなとみらい21線も早く第3種鉄道事業者にならないかと思う。利用者にとって会社を分ける必要性が全く感じられない。東急線の一部であれば初乗り運賃も含め高騰することはなかろう。
トロロさん
2017年08月26日 17時02分
綺麗事で書いてますけど、実質は公務員の天下り先と何ら変わらないのですけどね…。
和泉さん
2017年08月25日 23時14分
誰も回答していなかったが、渋谷方か終電前後に横浜止まりの東横急行がいたはず。(翌朝のMM線(下り)の一番電車になる)全部がMM線にいくわけ(東横線からくるわけ)ではないのだ。