地下奥深いみなとみらい線、最も階段数の多いのは何駅?
ココがキニナル!
市営地下鉄の階段数のランキングは明らかになったが、みなとみらい線の階段数は?(編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
みなとみらい線6駅中、最も階段数の多かった駅は高島駅のホームから3番出口への階段で、計199段。
ライター:福原 麻実
4月上旬のある日、カフェオレ片手にぼんやりしていた筆者のもとに、編集部・広瀬から「今後の案件」という件名のメールが送られてきた。
直前の原稿も終え、すっかり緩みきっていた筆者は何も考えずにそれを開いてしまった。
過去記事「34駅、計3449段!ライター井上が地獄の階段レポに挑戦!~市営地下鉄~」。ユーザーから「この流れで他社も・・・」とのコメントがあった、とのこと。
左上、頭を抱えるライターの画像が・・・
1.美人ライターにとんでもない挑戦をさせてたんだね、はまれぽ。
2.すべての階段を上ったわけではないにせよ市営地下鉄34駅の階段が3449段だったってことは、みなとみらい線の6駅でも600段くらいってことだよね。
3449段の後の600段って、インパクトに欠けるしたいして地獄じゃないような・・・。
これら2つが頭に浮かんだが、今までの付き合いで筆者の思考はバレているのか、メールはこう続いていた。
「横浜、新高島、みなとみらい、馬車道、日本大通り、元町中華街」と前回の挑戦より駅数が少ないため、今回はすべての駅のすべての階段を実際に上る。
広瀬が歩き、福原さんが撮影。
すべての駅のすべての階段。ああ、ちゃんと「地獄の階段レポ」なのね。そして「GWに向けて、お出かけしたくなるような、あるいはお出かけ先の駅の階段をちょっと数えてみたくなるような記事にしましょう!」と、広瀬はかなり乗り気だ。写真にも写ってくれるらしい。
地獄のレポも、元気いっぱいの道連れがいるなら、案外楽しいかもしれない。じゃあやってみようかな。
終わった暁には、乗らせていただこう・・・(写真はイメージ)
しかし、この判断が甘かった。まだ筆者は気づいていなかったのだ。地獄にも程度があるということに。
さて、今回の舞台であるみなとみらい線について少し記しておく。
みなとみらい線は2004(平成16)年2月開業の、横浜高速鉄道が運営する鉄道路線である。東急東横線および東京メトロ副都心線と相互直通運転をしている上、これらの2路線を通じて西武池袋線や東武東上線とも結ばれており、非常に長い路線を走っている。みなとみらい線単体では横浜駅から元町・中華街駅の6駅を結ぶ地下路線だ。路線のある地域の地盤の弱さや地形などが理由で、地下深くを走行している。
地下、深く・・・。いずれの駅も地下4~5階である。
【調査ルール】
(1)この調査における階段数とは、ホームから改札、そして改札から地上に出るまでの階段数を合計したものを指す。
(2)ホームから改札への階段が複数ある駅では、一番階段数が多かったホームから改札の結果を改札から地上へ出る階段数に足し合計とする。
(3)調査駅は、みなとみらい線6駅すべて。
記事最後に、階段数ランキングを発表!
そしてついに調査日
電車に乗っている時に届いた「なんだかもうお腹が痛い」という広瀬からのLINEを見て、つられてお腹が痛み出した、気がした。
横浜ベイクォーターの取材を二人で終え、まずは横浜駅から調査開始。
地下5階まである(構内図は横浜高速鉄道株式会社webサイトより)
言うまでもないが、広い駅で、階段も多い。先程のLINEで「お腹が痛い」と言っていたはずの広瀬だったが、これらの階段を目の前にして、なぜか元気いっぱいである。
広瀬は楽しげに、筆者は不安になりつつ、調査スタート。
この余裕がいつまで続くやら・・・
ご覧のとおり、前回の階段数ランキングの挑戦と条件を合わせるために、服装や靴をできるだけ合わせている。
これを見て「階段を利用する」という選択肢が浮かぶだろうか・・・
各駅の駅員さんの反応
すべての駅で駅員さんに調査内容を説明した我々。
いずれの駅でも戸惑いと苦笑と「変わったことをする人たちだな」という表情を浮かべつつ、怪しい二人組の話を聞いてくださったり「ここで詳しいことを聞けますよ」と問い合わせ先を教えてくださったり、とても親切にしていただいた。これはなんとしてでも、今回の調査をまともな記事にしなければ。
横浜アンパンマンこどもミュージアム&モールが近い新高島駅、まだまだ元気な広瀬は・・・
新高島駅でアンパンマンと記念撮影((C)やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV)
この写真を撮った筆者、あまりに楽しそうな広瀬を見てちょっと楽しくなってきた。
しかしここまで絶好調だった広瀬が、このあとのみなとみらい駅で・・・
なぜか壁を隔てて並んだ、2つの階段に驚き
鏡に映っているだけなのかと錯覚してしまう、この2つの階段を両方上り(同じ段数だった)、その次に出会った階段が・・・
こんなに長くて、パロディではなく本気で頭を抱えた
そして後半、出口が多いことと駅が広いことから、筆者が一番苦戦すると思っていた馬車道駅。
駅名のフォントが明朝体の、馬車道駅←クリックで過去記事へ
階段を上りきって明るいところに出たと思ったら、そこは・・・
踊り場で、まだ階段が続いていたり
長い階段があったり
そもそも構内も広く、水平移動も多かったのですっかり疲れていたが、励まし合いながらクリア。
だが、「大きな山場は超えた」くらいの気持ちで駅員さんに「一番大変そうな階段があるのは何駅ですかね」と尋ねたところ、まだ調査していなかった「元町・中華街駅」が挙げられて目眩を覚えたのだった。
横浜駅からスタートし、馬車道駅まで4駅。この時点で登った階段は、すでに1910段。
実はスタート前に作戦会議を開いたドトールで、隣に座った男性に話しかけたところ「大江戸線くらい深いよね」という言葉が返ってきて「合計で1500段くらいになるかな」と考えていた筆者。予想を大幅に上回る現実に(しょぼい数字にならなくて)安堵するやら、疲れるやら。