金山神社で行われた「かなまら祭」はどんな感じ?
ココがキニナル!
開催はまだだいぶ先ですが、川崎の「かなまら祭り」をレポートして欲しいです。外国の方も多数訪れるこのイベントは神奈川でも随一の奇祭、一見の価値アリ!と思います。(maniaさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
カラッと明るい熱狂と笑顔に包まれた「かなまら祭」は、芽吹き花咲く春のパワーを受け取ることができるお祭でした。
ライター:吉澤 由美子
期待感が高まっていく 「かなまら祭」直前
(続き)
「かなまら大神輿」は木彫りの男根。3基のお神輿の中で一番古い。
かなまら大神輿。木肌をそのまま残している
ピンクでひときわ目立つのは「エリザベス神輿」。こちらは浅草にある名門女装クラブ「エリザベス」が奉納したお神輿で、エリザベスのメンバーのみが担ぐことを許される特別なもの。
台の4面に楽しいイラストが入っているエリザベス神輿
舟形の台に鎮座する黒光りする巨大な男根は「かなまら舟神輿」。
造船会社が奉納したお神輿らしく、男根は鉄でできている。
若宮八幡宮本殿前のかなまら舟神輿
金山神社の内部には製鉄のための炉や鞴(ふいご)がある。普段はガラス越しの内部も、この日は正面扉が開けられているので、そちらもかなりの賑わい。
境内にお祭の開始を待つ抑えられた熱気がはらむ。
金山神社前の金精様も人気。キティちゃんとタマちゃんはそれぞれの彼氏と4人で北陸からやってきた
「ご利益ありそう」とエリザベス神輿に寄り添う、ちぃさんとふうさん
EXILE方式でポーズをとってくれた、ターミンさん、ユキさん、マメさん、チロテリーゼントさん。良縁のご利益が期待できそう
境内を歩いている時、「巨大なチンチンを目にすると、なんでみんなこんなにいい笑顔になるのかな」という呟きが聞こえてきた。本当にその通りで、境内には開放的で柔らかく、リラックスした底抜けの笑顔があふれている。
趣向を凝らしたコスプレ参加者もチラホラ。やくにてるさんはインパクト大なかぶりもの姿でポーズ!
厳かな神事 そして仮装の準備や大根削りがはじまる
10時になると、いよいよ「かなまら祭」のスタートだ。
御火取祭で篝火に点火、例祭で祝詞などの神事が執り行われ、神輿御霊入れ式でご神体に神様が宿る。
金山神社で神事が行われる。数多い外国人観光客のために、その様子は英語でもアナウンスされていた
陽気で高揚するお祭だけれど、この時ばかりは厳粛な空気が流れ、人が増えてきた境内からざわめきが一瞬途絶える。
お神輿の行幸までに、境内では「大根削り」も行われる。金山神社信者の「かなまら講」の方々の指導のもと、参加者が男根の形に大根を削っている。形造られた大根は、神前へのお供え。
削られた大根はお供えされた後、オークションにかけられる
この大根は食べると、子授けや健康など、さまざまなご利益がある縁起物
12時近くなると、境内だけでなくお神輿が巡幸する道筋にも人があふれだし、人々のボルテージもうなぎ上りになっていく。
お神輿の巡幸を待ち受ける
仮装した面掛行列と荒ぶるお神輿の巡行
挨拶の後、木遣りの披露が行われ、巡幸を指揮する道中奉行が出発を告げる。
神主さんや仮装した面掛け行列に先導され、いよいよお神輿が鳥居をくぐる。巡幸のはじまりだ。
高下駄を履いた天狗の面掛(めんがけ)行列
川崎古式消防保存会の方が木遣りを披露
最初に鳥居をくぐったのは、「かなまら舟神輿」。ピンクの「エリザベス神輿」も続く。
「かなまら舟神輿」
「かなまら大神輿」も鳥居をくぐり、いよいよ巡幸がはじまる
エリザベス神輿の「でっかいま~ら、かなまら!」という掛け声に釣り込まれ、沿道は一気に熱狂の渦。
路地から京急川崎大師駅前を通り、お神輿は川崎大師表参道を進んでいく。
川崎大師表参道で、お神輿を先導して大きく振られるJDS舞魂童子のよさこい大旗
左右に激しく動くかなまら大神輿
川崎大師表参道進むお神輿。激しく揺さぶられ、その猛々しい姿にどよめきが広がっていく。
ピンクのエリザベス神輿が青空に映える
川崎大師名物「ダルマ」に扮したグループもいた
姿を見せたお神輿にわきあがる歓声。「かなまら祭」は最高潮を迎える。