JRの初乗り運賃でどこまで行ける?ライター松宮が17時間半にも及ぶ130円の旅を決行!
ココがキニナル!
JR初乗運賃(130円)で東京近郊区間内を大回りして旅を満喫する人もいます。横浜市内の駅をスタートとゴールとした場合、一筆書きの要領でどのルートを通るのが一番大回りできるのでしょう(恋はタマネギさん)
はまれぽ調査結果!
新子安から東神奈川までを大回りし、一都六県687.4kmを17時間35分かけ「130円の旅」を決行!帰宅後は疲れ果てて17時間寝込んだ!
ライター:松宮 史佳
怒涛の乗り換えで緊急事態発生!
電車に乗りまくっている気がするが、まだ10時過ぎ。電車から家族のこと、「選挙に行け」など、取りとめのないことを鉄と気ままに話しながら、旅が続いている。・・・ここまで恐いほど順調だ。
仕事をするふりをして撮影
東京湾から“太平洋の海”へ(和田浦駅付近)
10時54分、安房鴨川駅に到着! 2分で外房線に乗り換え。ここからは“2~3分の乗り換え”が続くので、気が抜けない!
約15分後、行川(なめがわ)アイランドを通過
「アイランド?」と呟くとここは昔、フラミンゴショーなどを行っていた「リゾート施設があった」と鉄が教えてくれる。ちなみにに閉園は2001(平成13)年。現在は「キョン(鹿)が野生化している」らしい・・・。
「お腹空いた」と訴えるが、「我孫子(あびこ)まで何もないよ」と鉄。
わざわざ美味しそうな食べ物が乗っている雑誌(もちろん鉄道特集)を読みだす
「・・・やめてよ」と言うと、さっきあげた「女満別のコロッケパンがなかったら大変だったね」「僕に感謝しないと」と言い放つ。
ふと、松宮が履いているウェッジのサンダルを見て、鉄が「鉄道旅行にサンダルはないね」と一言。「なんで?」と松宮。「階段を駆け上がったりするから」と鉄。「ここまで順調だし!」「乗り換え時間に余裕あるから大丈夫でしょ!」と松宮。
まさかこの“サンダル”のせいで事件が起ころうとは・・・。
70.4kmの外房線の旅が終了し、12時22分、大網駅に辿り着く。3分で東金線に急いで乗り換えなくてはならず、急いでいると・・・
「松宮さんに似てるから一緒に撮ろう」とマンボウを指差す鉄。「ひどいなー」と思いつつも・・・
「はいチーズ」という、プロカメラマンとしては凡庸な掛け声に笑ってしまう
レトロでかわいらしい東金線大網駅ホームへ
12時25分、外房線・安房鴨川発千葉行(258M)に乗り込む。
成東まで田園風景を見ながら30分ほど乗車
12時41分、成東着。3分で総武線本線に乗り換え。が、しかし電車が2分遅れ、「乗り換え時間が1分だ(by鉄)」。「ええ!?」と松宮。しかもホームの“端から端まで”移動し、階段を上らなくてはならない!
ドアが開き、ダッシュする鉄。フルマラソンをしているだけあって、まったく追い付けない。路線によっては極めて本数が少ないので、1本乗り遅れたら130円の旅が成立しなくなってしまう。
ウェッジのサンダルが脱げそうになりながらも、必死に走る松宮。まさかさっき言っていたことが「現実になろうとは・・・」と思いながらも、激走。
12時44分、総武本線・成東発千葉行(1352M)に超ギリギリ間に合う。
すべての原因は「サンダルにあった(by鉄)」
「・・・旅行にはスニーカーを履くべし」と結論を下す松宮。
激走したのでさらにお腹が空き、頭がクラクラする。「成田なら売店があるかも」という鉄の言葉を信じ、成田に望みをかけることに。
途中の日向駅では、めずらしい自動車教習所の廃墟を発見
八街駅で見たピーちゃん&色っぽいナツちゃんの看板
13時30分、15分ほどで成田駅に到着
「自然の摂理にも反省を促している」という注意書きを撮影する鉄を横目に・・・
“階段を一段抜かしする勢い”で駆け上がり、売店を探しに行く。
「ああっ」ニューデイズは改札の外!
「大回りルール」に従い、“改札の外”には出ることができない。仕方がない、それが「ルール」なのだ!
がっくりと肩を落とし、13時45分発の成田線・成田発我孫子行(862M)へ。