ゲイバーで飲む

平田さんに教えてもらった場所へ移動。しかしというか、やはりというか、看板が見当たらない。ビルの3階と言うが、ビルは2階までしか行けない。近くの店で聞いてみようとしたところ、恐らくゲイバーの場所を聞くにはうってつけの店があった。
　

いい名前です

　
ここも会員制のゲイバーでした。演歌が流れていました。山本譲二でした。親切に教えていただいた場所へ。入口が違っていたようで、正しい入口からお店へ。
　

おじゃまします
　

看板

　
「どうもいらっしゃいませ～」と笑顔で迎えてくれたお店の方。ダンディな風貌で気さくなムードが心地良い。「取材、よろしくお願いします」と、とてもご丁寧な挨拶もいただいた。それにしてもダンディ。
　

「10CARAT（テンカラット）」の種田さん

　
「まあせっかくなんで、お飲みになられたらどうですかぁ？」とお誘いいただいたのでハイボールを注文。まずはお店の諸々から伺うことに。
　

カラオケもある

　
この場所で16年間、MIXのゲイバーとして営業している10CARATさん。一般の女性客も普通に飲みに来るし、もちろんゲイの方々も遊びに来るという。会員制なのは「単純に、いろんな理由で中にいるお客さんを守るために会員制にしてます。本来は秘密クラブとして成立させなければいけないのがゲイバーなのでね」と種田さん。一見は入れないのか尋ねると。
　

「いいですよ～。来る前に一本電話くれて席が空いてればいいですよ」

　
基本、日曜日と月曜日はMIXとして間口を広くして営業しているとのこと。それ以外の曜日も女性や一般のお客さんが来たいと言うのであれば、状況に応じて入ることはできるとのこと。ただし、ここがゲイバーということを把握して、少々のエチケットをもっていただけると、とてもうれしいですと種田さん。
　

ハイボール（800円）

　
10CARATはアルコールもソフトドリンクもすべて1杯800円。別途チャージ料金というシステム。
　

それにお通しがつく

　　
種田さんに聞くと、現在野毛にはおよそ50軒のゲイバーがあり、そのうちMIXは6～7軒。あとはメンズオンリーのゲイバーだという。10CARATに来る一般のお客さん、特に女性客は「女性扱いしないんですよ、私が。だから女性の方も気楽に本音で飲めると思うんですよね。お酒飲むときに、たまには女として気を張って飲みたくない日もあるでしょ～。男の人の前でそんなに乱れて飲むのも危ないし、どうかと思いますしね。まあ、飲んで女っぽくなっても私は全然興味ないですし！（笑）」
　

「興味ないし！」

　
とても物腰がやわらかく、丁寧に、そして時折鋭利にスパッとユーモアを刺す種田さん。しかしながら「今は素面だからあれですけど・・・飲むとねえ・・・もー、下ネタばっかり！　もーね、下ネタね、下ネタ！　飲んでるときは下ネタよ下ネタ。ホント下ネタ」。約10秒の間で6回も下ネタと聞いたのは生まれて初めてです。
　

種田さん：「シモ」　クドー：「ネタ」

　
お客さんは、ゲイであれ一般の男性であれ女性であれ、明るく楽しくお酒を飲む人ばかりだという。「一見さんも歓迎ですが、存在としては秘密クラブであるゲイバー。そこだけ理解していただいて、楽しく飲みに来ていただければ大歓迎です」と最後に話してくれた。
　

おじゃましました

　

取材を終えて

会員制の理由、一見でも入れる、やっぱりちょっと日常と違う空気、話すといい人たちが多い、オンリーは秘密、種田さんはダンディで本当に下ネタが好き。
以上が今回の取材でわかりました。
　

―終わり―
　
ペガサス
住所／横浜市中区宮川町2丁目28　
電話／045-242-9768
営業時間／18:00～27:00
定休日／水曜

倶楽部金太
住所／横浜市中区宮川町2-38-1 KS宮川ビル4階
電話／045-263-0702
営業時間／18:00～要確認
定休日／日・祝

10CARAT
住所／横浜市中区宮川町3-63ライオンズマンション野毛山公園304
電話／045-262-5015
営業時間／20:00～要確認
定休日／木曜