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横浜ベイサイドマリーナでタモリも熱狂! ヨットレース、「タモリカップ2014」を徹底レポート!

ココがキニナル!

タモリが主催するという9月6日・7日に横浜ベイサイドマリーナで行われたヨットレース「タモリカップ2014」の様子がキニナル(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

海を愛する人々の海を愛する人々による海を愛する人々のためのタモリカップは、サルサの熱と美味しいビールに彩られたひたすら楽しい時間なのだ

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ライター:永田 ミナミ

タモリカップ横浜2014、当日



9月7日、日曜日。午前7時半を少し回った横浜ベイサイドマリーナマリーナは昨夜からの分厚い雲が小雨をちらつかせ始めていた。
 


午前8時半から始まる海上パレードに向けて準備が着々と進められている
 

コースに浮かべられるブイは陸で見るとこんなに大きい
 

さて、午前8時になり撮影用のプレス艇へ向かうため、桟橋を降りていくと
 

何と案内された「Manoa」(右)は前日に何気なく撮影していた船だった
  

乗船してライフジャケットを装着
 

本日お世話になるのは艇長の土屋さんと
 

クルーの好美さん。よろしくお願いします
 

YBMBC(横浜ベイサイドマリーナボートクラブ)に所属する土屋さんは、ふだんはManoa号で大島や初島まで出かけるが、友人のヨットに乗せてもらうこともあるそうで、プレス艇としてボランティアで参加しているとのこと。
 


いざ、出航


 


そして、はまれぽのプレス艇Manoa号は離岸した
 

するとまもなく、マリーナの外へ向け、徐行するヨットの船団が見えてきた
 

無数のマストが立ちならびゆっくりと進んでいく様子は圧巻だ
 

やがてマリーナの外に出ると、3本マストの大きな船が見えてきた
 

森田大会名誉会長が乗る旗艦「みらいへ」である
 

そして旗艦の右舷側の海上を、ヨットが列をなしてやってくる
  



海上パレード


どうやらパフォーマンスに力を入れている参加者は、旗艦の前を通過するまさにこのときが重要なようだ。そう思いながらボートが正面に回りこむと、マリンセイラーズの演奏と司会者の声が聞こえてきた。
 


「タモリさん、海上パレードが何となく始まりましたね」
 

やはりこれが海上パレードだったのだ。そして、このパレードで旗艦から見守る森田大会名誉会長に向けて何かをするというのが、タモリカップでは恒例のようだ。

あとでパンフレットを見てみると、森田大会名誉会長のこんな言葉が載っていた。

毎回、参加艇各チームのパフォーマンスには圧倒される。
タモリカップの主旨の飲み込みが実に早い。
タモリカップに参加するセーラーたちを心底誇りに思う。
今年もまた、恥も外聞もなぐり捨て、大いに笑わせてくれることを願う。
いい歳こいてナニやってんだと。そこに価値を見いだせない人間は不幸だ。
 


全員が手術着にサングラスというヨットもあれば
 

こういうパターンもありだが、なかにはかなり強烈な
 

男性は褌(ふんどし)、女性はビキニという雨がぱらつく肌寒い日曜には勇気がいる艇も
 

この勇気あるパフォーマンスは、あとで日の目を見ることになる
 

すべての艇をやさしく見守り手を振って応えるタモさん
 

そして各艇はパレードが終わるとスタートラインへと向かうのだ
 

何とわれわれのボートにも「ご苦労様です」と手を振ってくれたのだった
 



いよいよヨットレースが始まる



さて、パレードを終えてスタートラインに向かうヨットを追いながら、今回のコースとヨットレースのルールについて、少しだけ解説をしておこう。

ヨットレースでは、一般的に二等辺三角形か台形のコースを反時計回りにまわる。
  


今回はこのように三角形のコースを1周ちょっと走り、全長は約7マイル(約11.2km)
 

ヨットにはスキッパーやヘルムスマンと呼ばれる、舵取りを担当するつまり艇長と、クルーと呼ばれる船体のバランスや進路判断などをおこなう乗員がいる。
 


ヨットから足を降ろしてぶらぶらさせているように見える人たちがいるが
 

これは遊んでいるのではなく、風を受け傾く船体のバランスをとっているのだ
 

ヨットは帆(セイル)に風を受けて走るので、速度を増すためにめいっぱい風を受けると船体が傾く(ヒール)。今回レースに参加しているセーリングクルーザーと呼ばれるヨットは、船底に錘があり、傾きすぎて転覆するということはないが、傾くと帆も傾くので充分な風を受けられなくなってしまう。そこでクルーはヒールを抑えて効率よく風を受けられるように、足を出し錘にして、船体のバランスをとるのである。

ちなみにヨットは直角に風を受ける(アビーム)ときが最もスピードが出る。また、向かい風に対しても約45度までは向かっていく(クローズ)ことができ る。もちろん後ろから風を受けて前進することもできる(ランニング)が、完全に真後ろから風を受けると失速(デッドラン)してしまう。
 


青い部分が風上に進める範囲、オレンジ色部分が風下に進める範囲
 

つまり上の図の赤い矢印のように進んでいくわけで(もちろん左右対称でどちらにも行ける)、ヨットはジグザクに進むことになる。このとき船の方向を左右反転させることをタッキングといい、つまりヨットはタッキングを繰り返しながら目的地を目指すのである。
 


次第に雨が強くなるなか、ちょうどいい強風を受けて疾駆(しっく)するヨットたち
 

ボートに乗ってみてわかったことだが、モーターボートでも波飛沫(なみしぶき)を浴びるのだから、海面すれすれを滑るヨットではなおさらだ。つまり雨なん か関係ないのだ。風がなければ進まないし、かといって風が強すぎると危なくなってくる。ヨットにとっては風がすべてなのである。


なかには双胴(そうどう)艇と呼ばれる船体が2つ並んだような抜群の安定感を持つ艇も
 

そしてもうひとつわかったのは、土屋さんに事前に教えてもらっていたことではあるが、ヨットレースのスタートとゴールはよくわからないということだ。ス タートの合図は聞こえたが、ほとんど無数に浮かんでいるように見えるヨットのどれがどのクラスに属していていつどのあたりからスタートしたのか、見ていて わかるものではない。参加者が自分で判断して自分でスタートする。それがすべてなのである。
 


おそらくゴールラインの船。この船と同じ船があり、その間を通過してゴール
 

参加者は午前11時から午後2時にかけて1艇あたり約1時間ほどかけて順次ゴールしていくので、ゴールを目指し波を切って滑るヨットたちをあとにして、ひと足先にマリーナに戻ることにした。
  


土屋さん、好美さん、ありがとうございました。海、楽しかったです
 

雨風から守ってくれたManoa号にも感謝
 



闘いを終えれば、同じ海を愛する仲間たちなのだ



ゴールしたチームは、午後3時半から始まる表彰式ビアパーティまで、それぞれに食事をとり、そして語らいながら時間を過ごしたようだ。

かなり強い雨が降った時間帯もあったが、ヨットレースは無事に終わり、午後3時を過ぎるとクラブハウスに参加者たちが集まりはじめた。
 


国内のメインレースのほぼすべてに出場しているというMystic Xの皆さん
 

Mystic Xの皆さんは、仙台からの参加だという。震災を機にヨットを三浦海岸の京急マリーナに移し、船は三浦、人は仙台というかたちで活動しているので「今日も表彰式が終わったら7時間かけて仙台に帰るんだよ」と笑っていた。

さて、そうこうしているうちに午後3時半が近づいてきた。表彰式の時間である。
 


だいぶ弱くなったが止みそうで止まない雨のなか
 

闘いを終えた者たちが集合
 

マリンセイラーズの演奏で始まり、司会者の2人が登場すると、ステージに巨大な八海山の樽酒が運ばれてきた。そしてタモさんや実行委員会のメンバーが登場。
 


「縁起物なんでね」とタモさんの音頭で鏡開き
 

そしてタモリカップビールで盛大に乾杯
 

そして、いいともA〜Hクラス、イグアナA〜Dクラスの12クラスそれぞれのベスト3が発表され、優勝者には森田大会名誉会長からトロフィーが手渡されていく。


クラス分けも緩くていい。どこまでも楽しむためのレースなのだ
  

そのほかにも内田恭子さんが選ぶ「ウッチー賞」、ベストパフォーマンス賞が選ばれた。


ベストパフォーマンス賞はそう、勇者「Son Of Bacchus」の手に
 

そして最後、マリンセイラーズのファンファーレのなか発表された「2014年」のタモリカップ横浜の総合優勝は、「Laetitia Deux」であった。
 


総合優勝者のみが手にすることができるトロフィーを手にすると祝砲が
 

そしてシャンパンファイトで勝利の美酒に酔いしれる面々
 

そして最後はもちろん「また来年も来てくれるかな?」「いいとも!」で終了
 



取材を終えて



海を愛するタモさんのもとに同じく海を愛する仲間たちが集まって、誰でも参加できる、そしてひたすら楽しいタモリカップであった。
 


そしてひたすら美味しいタモリカップビールであった
 

「笑っていいとも!」の最終回の最後の挨拶で笑福亭鶴瓶師匠が、タモさんを誰もがやってくるとほっとする「芸人にとって港みたいな人なんですね」と言っていたが、海を愛する仲間たちにとっても、タモさんはきっと「港みたいな人」であるにちがいない。

ヨットは富裕層の遊びだと思っている人もいるかもしれない。確かに自家用のヨットを手に入れるとなればそうだろう。しかし、チームの仲間と手に入れた1艘 のヨットにチームの仲間と乗り、そして風に乗って波の上を走るヨットは、力を合わせ、助け合うことを知る、本物の「大人の遊び」なのだ。
 

―終わり―
 

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  • いつも通勤電車の中で読んでます。携帯では写真がみれなかったので、PCで拝見しました。YBMは主人の趣味でよくレンタルボートでのクルージングを楽しんでいますが、このタモリカップは知りませんでした。(主人も知らず)来年は早めにチェックして前夜祭に行ってみたいです。いつも静かなマリーナをみているので、こんなにたくさんの人が集まるんだ~と、思いました。

  • タモリカップ、楽しそうでいいですね~。前夜祭、あの人数でたった5千円で食べ放題飲み放題という安さにも驚きですが、(かなりタモリさん自腹きってる?)当日のパフォーマンスも、ヨットマン達の気合いがうかがえます(^-^ヨットは良いですよね~。風をきって走るのも気持ちいいし(帆には気を付けなければなりませんが(^_^;))停めてプカプカ浮きながらビール飲むのも美味しいし♪来年は要チェックですね!

  • ビアパーテイでご一緒しました取材ご苦労様でしたレースはたった3人で走ったのでくたびれましたコムギさん 乗ってください(笑)

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