横浜で国産初の連節バス「ベイサイドブルー」がデビュー! 車両発表会をレポート
ココがキニナル!
横浜駅東口と水際線沿いを結ぶ新たな連節バス"BAYSIDE BLUE(ベイサイドブルー)"が発表されました。(まっくすさん、HIDANAGAさん、白髪ハウルさん、ナチュラルマンさん、soraさん)
はまれぽ調査結果!
「ベイサイドブルー」はメタリックブルーの外観が目を引く。走り出しが非常に静かで、車内は落ち着いた雰囲気だ。横浜駅~山下ふ頭間で6月運行開始に向けて、今後は道路や停留所の整備と試運転が進められる。
ライター:若林健矢
見学者の反応は・・・?
関係者向けの車両公開が行われた後は、そのまま一般向けの車両公開に移行。ここからは関係者だけでなく、ハンマーヘッドに訪れた人々もベイサイドブルーをじっくり見学できる。一般見学者はどんな感想を持ったのだろうか?
ホームページでベイサイドブルーの一般公開を知り、港南区上永谷(かみながや)から訪れた池田さん。仕事で湘南台に通っているため、ツインライナーと見比べてみたかったと、来場した目的を話してくれた。実際にベイサイドブルーを見た感想は、「まず色が良いですよね。横浜の港の色をイメージした青で」と外観の印象は高評価。
「国産型連節バスの第1号が横浜に来たのは素晴らしい」と池田さん
車内については「落ち着いた雰囲気」と話した上で、横浜市営地下鉄ブルーラインの新型車両にもある袖仕切り板とこのバスの仕切りのドット柄が似ていた点にも着目し、「統一感を持たせているのは良いかな」と話した。ただ、バスの形自体はよくあるバスとあまり変わらないため、「もうちょっと前(前面形状)はこだわってほしかったかなぁ」と残念な点もあった様子。それでも全体的には高印象だったようだ。
車内の仕切りは、上から下に向かって大きくなる白いドットの模様に
次に話を聞かせてくれたのは、まもなく高校を卒業して地方の大学に進学する長谷川さん。バス好きで、横浜を離れる前に一度見てみたいということで今回ベイサイドブルーの見学に訪れた。長谷川さんは開口一番、メタリックブルーの外観を見て「カッコイイのひと言です」と純粋なコメントを寄せてくれた。
この色を見て「本当に、映えます!」と長谷川さん
では、車内に関してはどう感じただろうか。「他のバスに比べてガラッと座席配置が変わっていたりして、面白いものを見せてもらいましたね」と長谷川さん。特にボックスシートに関しては、「すっごい前にごく稀にあったんですよね。物心ついた時には走っていたような気がします」と幼少期を思い出しながら話してくれた。今後、横浜に帰ってきた彼をベイサイドブルーが迎えてくれることが楽しみだ。
路線バスではかなり珍しいボックスシート。長谷川さんも驚きだった
この他、家族連れでたくさん写真を撮っていたり、子どもたちからは「カッコイイ」と声があがるなど、ベイサイドブルーの第一印象はかなり好意的な評価を得られたのではないだろうか。
6月に向けて道路やバス停を整備予定
今回多くの横浜市民の目に触れたベイサイドブルーは、2020年6月に横浜駅東口から山下ふ頭間で運行開始予定となっている。それに合わせて、運行ルートの道路環境の整備や、試運転がこれから行われていく予定。また、ベイサイドブルーが停車するバス停も順次整備が進められていく。運行時間はおおむね30分に1本を予定しているが、詳細は未定だ。
紺色のルートで山下ふ頭に向かい、黄色のルートで横浜駅へ(当日の配布資料より)※クリックして拡大
停留所においては、既存のバスもベイサイドブルーと共用する予定。その他、運行時間の詳細や運賃などは後日横浜市より発表される。続報を待とう。
取材を終えて
いよいよ横浜市民にお披露目となった連節バス「ベイサイドブルー」は、横浜の風景に似合う青色の車体がメタリックな輝きを放っていたのが印象的だった。さらに全長18メートルもある車体は普通のバスよりも圧倒的に長いが、走行音は想像以上に静か。加えて誰でも乗りやすいバリアフリー要素も兼ね備えており、横浜都心臨海部の新たなバス交通としては十分に期待が持てる。国産初の連節バスが導入される地となった横浜で、このベイサイドブルーが横浜市内のバス交通の新しいシンボルになっていくかもしれない。
港町の風景に映える色合いが本当に横浜らしい、期待の新星だと感じた
なお通常のバスより前後に長い分、接触の危険もある。動き出すバスのすぐ前や後ろは絶対に渡らないようにしよう。
―終わり―
三日坊主さん
2020年02月19日 23時43分
評判が良ければ他の路線にも来るのかな?