水路橋3兄弟最後の1つ!三保町にある梅田谷戸水路橋のからの景色はどんな感じ?
ココがキニナル!
鶴ヶ峰の第3鋼路橋、大貫谷戸水路橋の記事を読みました。横浜市内にはほかにも梅田谷戸水路橋がありますが、橋の上からはどんな眺めなのでしょうか?キニナリます!!(はまんさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
3つの鋼製水路橋で1番の高さを誇る梅田谷戸水路橋(うめだやとすいろきょう)。その上からは、自然豊かな周囲の風景を見渡すことができた!
ライター:田中 大輔
2012(平成24)年2月、第3鋼路橋。
じゃじゃーん
2012年9月、大貫谷戸水路橋。
ズババーン
過去、2度に渡り、はまれぽではこれらの水路橋の歴史や役割を紹介するとともに、その橋の上から見た景色をお届けしてきた。
“第3”鋼路橋の名前からも分かる通り、この鋼製水路橋は市内に3つ。
今回は、その3本のうち最後に残った1本、梅田谷戸水路橋についてご紹介しよう。
ズキューン。こちらが今回の主役である梅田谷戸水路橋だ
水道水の元を運ぶ
過去2度の記事でも紹介してきた部分も含まれるが、改めてこれらの水路橋について説明していこう。
3本の水路橋はその名の通り水路の一部で、相模湖方面にある水源から水道水の原料である原水を西谷浄水場まで運ぶ経路の一部だ。
全長37kmを越えるその導水路のうち、川井鶴ケ峰導水路と呼ばれる部分に含まれている。
市内を通る県道45号線(丸子中山茅ヶ崎線、中原街道)が管轄の区切りとなっているため、それより東側にある第3鋼路橋は西谷浄水場の、西側にある大貫谷戸水路橋と今回の主役・梅田谷戸水路橋は川井浄水場の施設となっている。
サイズは国内トップクラス!?
3橋とも1952(昭和27)年に竣工している3つ子の兄弟とも言える水路橋で、トレッスル橋(部材を梁・トラス状に組み立てた橋脚をもちいた橋)と呼ばれる構造もまったく同じ。緑色に塗られた見た目も、与えられた仕事だって同じだ。
数少ない違いといえば、その大きさくらいのものである。
名称 | 長さ | 高さ(最高地点) |
第3鋼路橋 | 72.0m | 17.4m |
大貫谷戸水路橋 | 306.0m | 23.0m |
梅田谷戸水路橋 | 228.0m | 31.0m |
各水路橋の長さと高さはこの通り
上の表を見ると、今回紹介する梅田谷戸水路橋は高さで1番。
前回の取材でもかなりの高さを感じたが、今回はそれを8メートルも上回るというわけだ。
ちなみに。
一般に、国内最長のトレッスル橋は青森県の青岩橋(189メートル)という道路橋とされている。鉄道用の橋では熊本県の立野橋梁(136.8メートル)が最長のトレッスル橋。
上を誰も通らない前提の水路橋ではあるが、大貫谷戸水路橋も梅田谷戸水路橋もこれらよりもはるかに長い距離を持っている。
コチラも200メートルオーバーでかなり長い梅田谷戸水路橋
造られた当時としては最新鋭の技術だったそうで、外国からの注目も集めたんだそうだ。
とはいえ、昨年で60歳を迎えた水路橋3兄弟。1982(昭和57)年から補強は行われてきたが、これまでにもお伝えしたとおり、最新の耐震基準に照らし合わせた調査の最中だそうだ。