蒔田の「へんな洋食屋カフェ」ってどんな店?
ココがキニナル!
蒔田駅近く 前から気になっていた「へんな洋食屋」の看板が「へんな洋食屋カフェ」になっています。なんだかとっても気になるのですが。(さーやさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
経営悪化から一度閉店したが、家族や常連客の応援で今年4月に再開。カフェの名称は、気軽に店へ集ってほしいとの願いから付けたものだった!
ライター:ワカバヤシヒロアキ
以前も一度投稿のあった南区の「へんな洋食屋」。
しかし、店は昨年(2011年)9月30日をもって閉店しており、その実態を知ることはできなかった。そのため、まとめて報告として簡単に調査結果を掲載した経緯があったが、今回はその店が「へんな洋食屋カフェ」という名で復活しているという投稿だ。
2011年10月の調査時、店は閉店していた
はたして本当に店は店名を変えて再開したのか、閉店した理由は何だったのか。
そしてオーナーは変わってしまったのか。様々な憶測を解決するべく現地へと向かった。
一度閉店して再び再開した「へんな店」
市営地下鉄ブルーライン「蒔田駅」から徒歩2分。
県道21号沿いに「へんな洋食屋カフェ」は以前と同じ場所で外観もほとんど変わらずに営業していた。
「へんな洋食屋カフェ」というのぼりが立っていた
店内の様子、特に「へんな」ところは見当たらない
店内にはマスターの他には女性一人の計2人。聞くところによると、女性はマスターの奥さんらしく、夫婦で店を営んでいるようだ。
マスターの星山さん
話を聞いてみると、「へんな洋食屋」がオープンしたのは1992(平成4)年。その後、経営に苦難した時もありながら続けて来たのだが、昨年の東日本大震災の影響で店の経営は悪化。余儀なく閉店することにしたそうだ。
―東日本大震災はどのように影響したのですか?
「外食を控える自粛ムードや、風評被害の影響などで食材価格が不安定になったこと。8月の決算で赤字だったので、これは無理だと思いました」
―再開したのはなぜ?
「閉店したことで、寂しがる常連さんの声が心に響きました。また、娘からも経営が難しいのであれば、付き合いのある仕入れ先などを使い、コストが安く済むものをメニューに残すなどのアドバイスももらいました。つまり、辞めることを選択するのではなく、続けられる方法を考えなさいということですね。そういった経緯があり店を再開することにしました」
そして今年の4月1日に「へんな洋食屋カフェ」として再スタートしてからは午後6時を閉店時間とし、夜の営業はやめたそうだ。それに伴い、コース料理など金銭的に食材調達の負担がかかるメニューは取り下げ、ランチメニューをメインとして営業再開したのだという。
店名に「カフェ」と付け加えたのは、気軽に店へ集ってほしいと思っての配慮だそうだ。
店のフライヤーにも「帰えってきました!!」と書かれている
―「へんな洋食屋」とはどういう意図で付けられたのですか?
「私の父である親方が付けてくれました。洋食屋はたくさんあるので、目立つ名前にしたいと思ってのことです。また、昔はマグロ丼などの和食も出していたので、“へんな洋食屋”という店名にしておけば和食を出してもおかしくないかなと」
実の父のことを親方と呼ぶ星川さん。横浜市内で店を経営していた親方のもとで料理を修行し、コック歴は30年になるそうだ。そんなマスターにオススメメニューを伺い、食べてみることにした。