ジャックモールが閉館?今後はどうなる?
ココがキニナル!
ジャックモール、2012年9月30日で閉店とのことですが、その跡地はどうなるの??(skrsngさん、あきあき♪♪♪さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
ジャックモールでは9月末の営業終了を前に閉店セールが始まっていた。閉館後、建物は解体され更地になるが、その後何ができるかについては未定。
ライター:吉澤 由美子
横浜ジャックモールは1999年10月、みなとみらい21地区の45・46街区に開業。地上2階建てのイースト棟とウエスト棟は、飲食店や家電量販店などが入ったショッピングモール。
その横浜ジャックモールが2012年9月いっぱいで営業を終了。そこで営業終了の経緯や閉館について話をうかがってきた。
店内のあちこちに貼られていた閉店のお知らせ
うかがったのは、管理運営されている清水総合開発株式会社ビル管理事業本部横浜ジャックモール管理センターの日比谷泰宏さん。
「跡地がどうなるのかはまだ全く聞いていないんですよ」と日比谷さん
横浜ジャックモールのある土地は、日本郵船と横浜共立倉庫などが所有している。そのうち、45街区を三菱地所が、46街区は清水建設が土地を借りている。どちらも三菱地所が借りているという新聞報道もあったが、実は2社が別々に借りているらしい。
横浜ジャックモール建設にあたり、清水総合開発株式会社が両方の土地を借りて建物を作り、運営を行っている。
みなとみらい地区には街づくりの協定や景観と町並みに関するガイドラインが定められており、本来であれば横浜ジャックモールのように屋上に駐車場のある低層の建物は建築協定違反となるが、暫定10年間という使用期限を決めて「みなとみらい街づくり協議会」に承認を受け特別に建設が許可された。
イースト棟に入っているのは、マクドナルド、ザ・ダイソー、ニトリなど
つまり、横浜ジャックモールは、本来であれば10年が経過した2009年にクローズする予定だった。
ところが、2008年に米国の投資銀行、リーマン・ブラザーズが破綻し、世界同時不況が起こる。このリーマンショックの影響で、みなとみらい地区も新規のビル建設計画が次々に見直され、横浜ジャックモール跡地利用計画も立ち消えになる。そこで、横浜ジャックモールは3年間の借地契約期間の更新を行った。
ウエスト棟に入っているのは、トイザらス、コナカ、Right-onなど
当初の予定であった10年が経過した2009年で出てしまったテナントなどもあった。営業終了が決まっているので、次に入るテナントがなかなか決まらないこともあり、延長期間に入って、各テナントへの家賃もかなり下がった。
日比谷泰宏さんは、「元々、ジャックモールの建物は10年間の使用を予定して建てられたもの。もし、これ以上延長するとなれば、屋上駐車場の防水やビル全体のメンテナンスにかなり費用がかかることになるため契約延長を見送ったかたちですね」と教えてくれた。
「完全閉店」という言葉はかなり寂しい
9月いっぱいで閉館になったら、この建物は解体され、更地にして返却することになっている。