今回の投稿にある相模鉄道の横浜駅～平沼橋駅間は直線であり、平沼橋駅のホームから横浜駅周辺の複合施設やビル群が間近に見渡せることからも非常に近いイメージを持っている方が多いのではないのだろうか。
筆者もその一人だが、まずはキニナル「平沼橋駅ホームに先頭車両が入った時には、後部車両はまだ横浜駅ホームにあるような気がします」という点から調査を行うことに。

現地で調査を試みる

実際に駅周辺へ赴き、列車が横浜駅のホームを離れたところと平沼橋駅へ進入するところを確認できるポイントを探し、写真撮影を行った。
2つの駅を俯瞰的に捉えられるポイントが見つからなかったため、以下のような写真となってしまったが、見ていただきたい。
　

列車が横浜駅をはなれたところを確認してから……
　

平沼橋駅側に振り向いてシャッターを切る！

2つの写真の間に若干タイムラグが発生しているが、列車は平沼橋駅のホームには進入していなかった。
残念ながら（？）列車が平沼橋駅のホームに進入した際には、最後尾の車両は横浜駅のホームを離れているということがわかった。

さらに2駅間の駅間距離について詳細を調査するべく、相模鉄道へ取材を行った。

相鉄へ取材

広報担当の岡野さんに話を伺ったところ、横浜駅～平沼橋駅の駅間距離は0.9キロ。
相鉄で使用している列車の長さは1両20mであり、現在運行している8両編成と10両編成では投稿にある様な「横浜駅、平沼橋駅の両ホームに列車がある状態」はあり得ないとのことだった。

駅間距離の計測基準は鉄道各社によってそれぞれ異なるのだそうだが、相模鉄道では駅間距離を各駅の上りと下りに設置している「区域標」を基準に計測しているとのこと。ちなみに「区域標」には駅の管轄区域を示す役割があるのだという。
　

これが区域標（写真は平沼橋駅のもの）

さらに路線内で最も駅間距離が短い区間を尋ねると、なんと相模鉄道で最も駅間距離が短い区間は横浜駅～平沼橋駅間ではなく、西横浜駅～天王町駅間とのこと。その距離0.6キロ。
横浜駅～平沼橋駅間よりも短い駅間距離は市内に存在した。

他にも短い駅間がないか、市内で最も短い駅間はどこかを調べるため横浜市内を走る鉄道各社に取材を試みた。