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横浜市内に趣のある銭湯はどこにある?

ココがキニナル!

中区三吉橋演芸場からさらに橋を渡った町中に「仲乃湯」という銭湯があります。趣ある古びた建物で頑張ってますが、ここ10年ほどの間にも銭湯の廃業が何軒も。ここがまだ続いてくれるかキニナル(ushinさん)

はまれぽ調査結果!

市内には、南区の「仲乃湯」以外にも趣のある銭湯が残っている。鶴見区の「清水湯」、金沢区の「みなと湯」など、半世紀以上続く銭湯の建築美に迫る!

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ライター:河野 哲弥

宮造りと呼ばれる独特の技法



古くから続く銭湯には、和風のレトロな建物が多い。
湿気によるサビを防ぐため、クギを多用しない宮大工の技術で建てられたこれらの銭湯は、一般に「宮造り」などと呼ばれている。
 


宮造りの代表例、鶴見区にある「朝日湯」


そこで今回は、こうした趣のある銭湯を、いくつか巡ってみることにしよう。いくつかの候補が考えられるが、「朝日湯」など別の記事で訪れた場所は除き、取材に応じていただいた3軒をご紹介しよう。
お湯だけでなく、雰囲気にも浸ることができるレトロな銭湯。いざ、そののれんをくぐってみることに。



宮大工のこだわりに触れる、南区「仲乃湯」



横浜市営地下鉄阪東橋駅から歩いて15分ほど、三吉橋商店街の先にある住宅街の中に、投稿にあった「仲乃湯」はあった。
 


所どころ改修の跡がうかがえる、「仲乃湯」外観
 

高い格天井が、開放感をもたらす


創業は1949(昭和24)年。三代目にあたるご主人の高野さんによれば、建物だけでなく、番台などにも宮大工の技術が生かされているそうだ。
 


クギを一切使用していない番台に10年以上座り続ける遠山さん
 

雲をイメージした、柱上部の飾り細工


中央の朱色の看板をよく見てみると、ニンベンのない「中乃湯」の文字が書かれている。しかし、せっかく造ってもらったものだから・・・ということで、本当は誤字なのだが、創業以来飾り続けているそうだ。
 


内湯に描かれているタイル絵は、「宍道湖の日の出」
 

男湯には、温泉旅館のような雰囲気の露天風呂も


内湯の絵は、1996(平成8)年の改修時に、現在のものに変更。本当は「宍道湖の夕日」というタイトルだったのだが、沈むという悪いイメージを避けて、「日の出」としたそうだ。

お湯は水道水で、ガスを使って沸かしているが、超音波マッサージ風呂や15種におよぶ日替わりの薬湯が人気。
「15時半のオープン前から、並んで待っていてくださる常連客も多い。街の交流の場にもなっているので、これからも続けていきたい」と、高野さんは話していた。