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横浜のココがキニナル!

昭和40年代前半に横浜駅西口からトロリーバスに乗って千丸台団地に行ったような記憶がありますが、市電の間違いではないかと言われます(時の氏神さん)

はまれぽ調査結果

千丸台団地には少なくとも市電に該当する路線はなかった。トロリーバスも通っていなかったが、途中で乗り換えれば、行く事は可能だった

ライター:ほしば あずみ (2013年06月04日)

昭和40年代前半の記憶

トロリーバス(無軌条電車/むきじょうでんしゃ)とは、道路上に架線を張り、そこから供給される電力で走るバス。
横浜市に登場したのは1959(昭和34)年7月16日。以来トロバスと親しまれ、1972(昭和47)年3月31日まで走っていた。
 


横浜市営トロリーバス(1972<昭和47>年西区付近:横浜市史資料室提供)


千丸台(せんまるだい)団地は県営の共同住宅で、旭区との区境に近い保土ケ谷区新井町にある。入居開始が1963(昭和38)年。トロリーバスとともに、昭和40年代前半という依頼者の記憶に自体的な矛盾はない。

トロリーバスも市電も横浜市交通局の管轄。問い合わせればある程度真相に近づけそう、と軽く電話でリサーチ・・・

「申し訳ございません。古い記録なので、これといった資料は(社史に相当する)『市営交通八十年史』に記載がある程度で、話ができる人も思い当たりません」

・・・予想外だった。
ただ、市電に関しては、千丸台団地方面への路線はなかったとの事で、少なくとも「市電の記憶違い」の可能性は低そうと判明。

ではトロリーバスで千丸台団地へ? 話はそんなに簡単ではなかった。
 


トロリーバスの13年

「市営交通八十年史」によると、1921(大正10)年からはじまる交通局90年以上(2013年現在)の歴史の中のうち、トロリーバスが運行していたのは13年間。全国的に見ても、市街地の交通機関としては最後の開通だった。

市電の経営が悪化しつつある中、増加する市民の交通手段を確保するため、30円(運行終了時)の運賃で、路面電車よりコストがかからずバスより輸送力が大きかったのが採用の理由だ。
 


1966(昭和41)年頃のトロリーバス乗り場(横浜市史資料室提供)


新興住宅地として著しく発展した三ツ沢地区と横浜駅西口を結ぶ約9.5kmの循環路線。
横浜駅西口~三ツ沢西町~常盤園前~横浜駅西口の内回りコース(101系統)と、逆方向の外回りコース(102系統)があった。
 


「横浜市営交通八十年史」の路線図を参考に作成
 

循環路線? 千丸台団地に行くコースは見当たらない。これはいったい? トラベル・ミステリーのトリックを探すように路線図をくまなく眺めてみたが、どうもよくわからない。

ひとまず、実際にバスに乗って千丸台団地まで行ってみよう。
  


現在の横浜駅西口バスのりば
 

トロリーバス最後の運行日は、市電が全廃した日でもある。1904(明治37)年から横浜市内を走り続けていた路面電車は戦後、マイカーブームで都市の交通量が増すと、渋滞に飲みこまれ、やがて邪魔者あつかいされるようになる。

市電をトロリーバス化する計画もあったが、変電所や架線といった設備を必要とするトロリーバスも、結局市電とともに全廃となった。
 


モールで飾られ側面にお礼とお別れの挨拶が書かれたトロリーバス(横浜市史資料室提供)


都市交通の顔はバス、また同年12月から営業を開始した地下鉄へとシフト。トロリーバスが担っていた循環路線は翌日からバスが引き継ぎ、現在に至っている。201系統(内回り循環)、202系統(外回り循環)というのがそれだ。
 


横浜駅西口バス乗り場、14番が201系統、15番が202系統
 

ルートもトロリーバス時代と変わらない(平日のみ国大へ乗り入れ)


内回り循環、外回り循環という系統名は、トロリーバスから引き継がれたものだったのか、と、感心しながら写真を撮っていると、15番乗り場に62系統の「千丸台団地集会所」行のバスが停まっていた。

詳しい事はわからないけれど、とっさに乗り込む。乗ってから神奈中バスだと気付いた。横浜駅西口と千丸台団地方面を結ぶ62系統は、市営バスと神奈中バスの共同運行なのだという。
 

 
横浜西口からいざ千丸台団地へ・・・続きは次のページ≫ 
 

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