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横浜で見かけた謎のサンバチーム、これって参加できるの?

ココがキニナル!

横浜でサンバチームを見たんですけど、あれって参加できるんですか?(KEN@さんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

アマチュアのサンバサークルなので誰でも参加可能!練習体験もできるので参加してきました!

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ライター:小群井 まゆみ

イベントの華、謎のサンバチームとは?



今回のキニナルにあるサンバチーム、手がかりになるものは無いかと横浜のパフォーマンスイベントを調べると、2010年12月の「野毛大道芸フェスタ」が浮かび上がった。
 


2010年12月の「野毛大道芸フェスタ」にて


周囲に人だかりができる華やかさ
 

ダンサーと打楽器隊を中心に観衆を沸かす


華やかなパレード、12月だというのに露出の多い衣装の女性ダンサーと打楽器隊・・・。

彼らは、横浜を本拠地とする「G.R.E.S SAÚDE(エスコーラジサンバ・サウーヂ)」。
地元及びサンバ関係者の間ではかなり有名なチームである。おそらくこのサンバチームを見かけたのではないだろうか。



SAÚDEに直撃!



SAÚDE(サウーヂ)はサンバ愛好者のサークルで、メンバーは他に本業を持つアマチュアだが、その実力たるやプロにも引けをとらない凄腕集団なのだ。というのも、リオのカーニバルを模した30年続く老舗行事、「浅草サンバカーニバル」で昨年、見事優勝し、日本のサンバチームの頂点に立ったのだ。
 


浅草サンバカーニバル優勝に際して、林文子・横浜市長から
もらったお祝いの手紙を誇らしげに見せてくれた石山氏


チーム代表の石山和男氏に伺うと、SAÚDEは創立26年目、チームは30代が3割、20代、40代、50代が各1.6~1.7割、20歳未満と60代が各1割といった年代構成で、子供からシルバー世代まで誰でも参加できる、とのこと。

男女比は半々くらいで、練習やイベントに参加するメンバーは150人程度だが、浅草サンバカーニバルのような大イベントの時は交流のある地方のサークルやメンバーの家族、友人なども参加して300人近くになるらしい。

ところで「何故、横浜でサンバ?」なのか?
「港町で世界の文化が交流する」「新し物好き」「外国人が多い」等、様々な理由が挙げられるが、中でも「戦前からジャズクラブやダンスホールが多く、洋楽が当たり前だった環境」を指摘する声が説得力大だ。現在も橫浜には名立たるライブハウスが林立するが、その一つ、日ノ出町・ファーストの常連が26年前に立ち上げたのがこのチームである。
 


チーム全体での活動の他、少人数編成でバンド活動をしているメンバーも
 

2010年末のSAÚDE主催X’masコンサートの様子


「ブラジル人歌手の公演を聞いて感動し、みんなで『浅草に出よう!』と盛り上がった」と回想するのは、創立時から在籍する松下洋一郎氏。加えて「その当時 はブラジル音楽に傾倒し、サンバやボサノバとコラボする大物ジャズマンが続出。聴く側もブラジル音楽へと流れ、ブームになった」と分析するのは音楽ジャー ナリストの中原仁氏。彼も創立時のメンバーだ。

横浜の音楽シーンとサンバの意外な接点が見えてきたが、所帯の大きくなった現在では、音楽愛好者という枠を超え、チーム内には色々な人生模様が垣間見られる。

「ここで知り合って結婚したカップルや、横浜に引っ越して来た人もいますよ」と笑顔の素敵なダンサーが教えてくれたように、サンバのおかげで人生が変わった人達がいる。また、「港町のおおらかな雰囲気が好き」と言う打楽器担当、「お母さんと一緒に参加してるの」という小学生までいて、年代を越えて「サンバが好き、ブラジルが好き」でつながった、コミュニティーになっているようだ。