横浜スタジアムのスタンドが急勾配なのはどうして?
ココがキニナル!
ハマスタの観客席はなぜ勾配が急で間隔が狭いの?(トランプさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
法規をクリアしつつ客席数を確保するため、苦肉の策であの角度になった!
ライター:田中 大輔
横浜スタジアム(通称:ハマスタ)は1978年に完成した球場で、それから30年以上、横浜ベイスターズとその前身である大洋ホエールズの本拠地として親しまれている。
その間、細かい改修はともかく、これまで大掛かりな改築は行われていない。
つまり、あの傾斜は建設当時から変わっていないということだ。
謎を解くため、まずは実地調査。さっそくハマスタへ行って、改めて勾配を感じてみた。
怖いけど、見やすい外野スタンド
5月7日の横浜vs阪神戦をライトスタンドの最上段から観戦。
普段はあまり気にしていなかったが、改めて見ると確かに勾配は急だ。
隣の席にいたチビッ子が階段をウロウロしていると、見ているだけでもヒヤっとしてしまう。
そう言えば、別の日には階段をしんどそうに下りて行くお年寄りを見かけたこともあった。
最上段の立ち見スペースから撮影。見下ろすような角度
横から撮影。結構な角度だ
では、ベイスターズファンはどう思っているのだろうか。
試合後、10人ほどに話を聞いてみたが、内野席の人は「言われるまで気付かなかった」という人が多いようだ。小さなお子さんを連れたファンは「東京ドームの方が怖い気がする」とのこと。
一方で、外野席のファンからは「怖いときがある」、「酔った人や年配の人、子どもには危ないと思う」と言う声が多く聞かれた。
しかし、事故については、あるファンによれば「周りが気を遣うから、そうそう起きない」らしい。
事実、今回話を聞いた人の中に、事故に遭ったり、目撃したことのある人はいなかった。
取材に応じてくれたイイヅカさん親子
逆に急勾配のいいところを聞くと、異口同音に「見やすさ」を挙げていた。
確かに、最上段で観戦した筆者も、前の席に大柄な外国人グループがいたにも関わらず、問題なく試合を見ることができた。