横浜で一番おいしいカルボナーラを探せ!
ココがキニナル!
スパゲティナポリタンが流行っていて色々食べ歩きました。人気のスパゲティと言えば、ナポリタン以外にもカルボナーラもあると思います。横浜で一番おいしいカルボナーラを取材してください(うずらさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
事前調査で行った、横浜ベイホテル東急内「カフェ トスカ」と横浜駅近くの「リトルキャット」はオススメ!一番カルボナーラを探す旅は続く!
ライター:阿良川 遊
今回のキニナルを受けて「横浜で一番美味しいおいしいカルボナーラ」について調べよ、という指示があった。
そこで、パスタ協会からイタリア料理協会、さらには製粉会社、老舗レストラン・・・。
さまざまな企業・団体に「横浜のおいしいカルボナーラをご存じですか」と質問したが、答えは一緒。「うちにはそのような情報はありません」。
横浜にはないのか、おいしいカルボナーラ(写真はイメージ)
しかし、こうしていろいろと聞き取り、調査をするなかで分かったことがある。
本場イタリアのカルボナーラには生クリームは入っていない。卵とチーズ、こしょう、豚の塩漬けで作るシンプルなパスタ料理である、ということだ。
日本ではカルボナーラというと「クリーム系パスタ」に分類されるので、今回の調査対象は生クリームの入ったおなじみのカルボナーラとする。
はたして、おいしいカルボナーラは横浜にあるのか。しばらくカルボナーラのことばかり考えた。
そうこうしているなかで、やっと一件のホテルレストランが浮上した。横浜ベイホテル東急のカルボナーラが開業以来人気を博しているとのこと。
評判の良いお店に行けば、きっとお店の情報も得られるはず! と、いうわけで、さっそく調査をスタート!!
カルボナーラだけが16年間変わらないブッフェメニュー
横浜ベイホテル東急内レストラン「カフェ トスカ」へ
シェフの小川勝哉さんに話を聞いた。
小川シェフ曰く、カルボナーラの歴史は意外にも浅いらしい。イタリア人が卵を日常的に食べるようになったのは第二次世界大戦後。アメリカの進駐軍が援助食料として卵をたくさん持ち込んだことからポピュラーになったという。貧しいなかで栄養を補給するために、卵をチーズやパスタと一緒に食べたのが、カルボナーラの始まりと言われている。
カフェ トスカの店内
「本来カルボナーラはチーズと黒こしょう、卵、パンチェッタ(豚バラの塩漬け)、または豚の頬肉の塩漬けを使います。脂っ気の多いのが頬、少ないのがバラです。それをフライパンで炒めて油を出し、ボウルに入れて熱々のパスタと卵を入れて乳化させてからめる、というのがカルボナーラ。生クリームは使いません」
「カフェ トスカでは生クリームとパルメジャーノ・レッジャーノ(チーズ)を絡めながら和える。食べやすいようにアレンジした、店のオリジナル料理といえます。カルボナーラではなく“カルボナーラ風”というわけです」
調理中の小川シェフ
「カルボナーラだけが16年間変わらないブッフェメニューです。実際お客さまのほとんどが召し上がります」
平均して1日180人がブッフェを訪れるというから、すごい数のカルボナーラが食べられていることになる。
「本来のカルボナーラと少しアレンジしてご提供しています」と小川シェフ
ポイントは生クリーム
(本来ならば入っていない)生クリームを入れてカルボナーラを作ることになったのはなぜですか? と聞くと、こんな答えがかえってきた。
「日本人の洋食の概念からすると生クリームとか牛乳というのはすごく身近なものだと思うのです。安心感や美味しさを感じる。だからお店のカルボナーラに使っても、好評を得たのでしょう」
生クリームや牛乳を使ったミルキーな洋食といえば、クリームコロッケやグラタン、ホワイトシチュー・・・確かに慣れ親しんでいるかもしれない。
おかわりしたかった・・・
最後に、小川シェフに横浜市内でカルボナーラがおいしいと思うお店を聞いてみた。
「カルボナーラを食べられるところ? 知らないです」とのことだった。
このレストランで、おいしいカルボナーラの店情報を聞こうと目論んでいたがそれが叶わなかったので、再び自力調査へ戻ることに。