保土ケ谷駅東口に密集!? 「ディープな雰囲気の店」に突撃取材!
ココがキニナル!
保土ケ谷駅東口の駅前の「きときと」という居酒屋と、バスターミナルの並びにある「ごん太すし」といういなり寿司を名物としてる店が、どっちもディープな雰囲気なので気になります。(環2の星さんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
ディープといえばディープ。正統派といえば正統派。美味いか不味いかでいえば相当美味い保土ケ谷駅駅東口の名店2軒。
ライター:クドー・シュンサク
ディープなのはいいことであると感じたことは正直まだない。
ディープの尺度ってのがわからんというのもある。ただ、ディープに感じたモノには興味はわく。保土ケ谷でディープ。保土ケ谷といえば123もディープかな。
保土ケ谷へ。
創業52年の「ごん太鮓 (ごんたすし)」
JR保土ケ谷駅東口を出る。まずはいなり寿司を名物にしているお店から。
と思ったら。
投稿にあったもういっこのディープ
ここは後にして、「ごん太鮓」へ。
味のある通り
この通りの向かい側に発見。1軒目の保土ケ谷ディープ、「ごん太鮓」。
いいかんじです
おじゃまします
店内
さっそくお話を聞くことに。店主の山岸真(やまぎしまこと)さんは、ごん太鮓の2代目。先代のお父さんが1962(昭和37)年に販売店に卸す寿司店を開業。創業時は卸しと出前のみの営業だったという。
「ここでごん太鮓を始めたのは1975(昭和50)年ですね」
その昔、保土ケ谷に美味い寿司を食わせる店があったという。それは、権太坂で「ごん太鮓」という名前で売られていた。このお店の先代でもなんでもないが、宿場の名残と歴史をもう一度という気持ち、その伝統を現代にという意思で、宿場のような雰囲気を作り、「ごん太鮓」として1975(昭和50)年からこのお店を始めたという。
寿司の修行に関しては「先代の店の手伝いをしていたので、学生のころから。手と体にはなじんでいます」とのこと。
一番左が山岸さん
この方々は「保土ケ谷宿名物会」のじじいたち。関ヶ原の戦いで勝った徳川家康の天下統一に際し、街道の整備が行われた。その中で最も重要とされていた街道、江戸と京都を結ぶ日本のメインストリート「東海道」。その東海道に平均2里(約8km)おきに役人が馬を乗り継ぐための駅を作った。それが宿場。ここ保土ケ谷の宿場は53もの数が作られた宿場の4番目の宿場として作られた。
説明が長くなりましたが、その歴史と伝統を守るのが「保土ケ谷宿名物会」のじじいたち。
これと
これを注文
ここ「ごん太鮓」のほかに菓匠「栗山」、宿場そば「桑名屋」、炭火手焼き「保土ケ谷せんべい」、酒「鉾立(ほこだて)商店」の店主のじじいたちが今もなお、宿場だった当時の伝統を守っている。
静かに丹念に寿司を作る山岸さん
道中振分弁当(500円)
「ごん太鮓」の名物といえば道中振分弁当。このいなりは道中いなりという名で、一枚の揚げからふたつの味(柚子と白ごま/人参と牛蒡と黒ごま)のいなりを作る。それを干瓢(かんぴょう)で中央から巻き、東海道を行きかう旅人の振り分け荷物に見立てた逸品。しっかりとした味つけもどこか懐かしくて美味い。清兵衛巻きという名の海苔巻きは干瓢・卵・高野豆腐・椎茸・絹さや・人参・牛蒡・焼き穴子と具だくさん。噛みしめて、美味いと感じるこちらも逸品。
続いて鯵のバッテラ(840円)
「6月の季節もの」として作っている鯵のバッテラ。シャリに釜炒りの茶葉を粉末にしたものを混ぜている。しっとりと酸味の効いた鯵は、茶葉の香ばしいシャリと噛めば噛むほど寄り添う。とても、美味い。美味い。感服の味。
ごちそうさまでした