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横浜駅構内から姿を消してしまった激セマ&激安のテイクアウト専門店「ピザオリーブ」は復活するのか?

ココがキニナル!

テイクアウトピザ屋「ピザオリーブ」、横浜駅から撤退、川崎まで行かないと買えない。横浜に復活するのか採算が採れず完全撤退なのか?残念(ユウリンチィさん/はまっこどうじ/take-sanさん)

はまれぽ調査結果!

「ピザ オリーブ」は横浜駅付近でピザを販売。繁盛していたが横浜駅再開発で1年半ほど前に撤退。将来的には人員がそろったら横浜駅でピザを販売予定

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ライター:松宮 史佳

投稿によると、以前、横浜駅付近にはテイクアウト型の「ピザオリーブ」という店があったようだ。しかし、いつのまにか撤退してしまったらしい。“よく利用していたのに残念”との言葉に投稿者の方の無念さがにじむ。・・・これはなんとかして調べなければ!

早速インターネットで検索。問い合わせて取材を申込む。すると、「今日か来週なら・・・」と男性。すかさず「今日、今から伺います!」と松宮。いつもながらに“突撃取材”を敢行!

「ピザオリーブ」代表取締役に突撃!



・・・取材を申し込んだ数時間後。初めてお話した男性=「ピザ オリーブ」を経営する、株式会社オリーブクリエイト(資本金:1000万、従業員数:40人)の代表取締役・三宅雅之さんにお話を伺う。
  


強力な目力を持つイケメン・三宅さんは地元横浜出身
 

なんと、もともと三宅さんは俳優志望。俳優さんなどの付き人をしていたそうだ! 当時、知り合いが経営するメキシコ料理店に務めながら「オーディションを受ける日々だった」という三宅さん。

そんな折、宅配ピザ屋を経営する社長から「やってみないか」と誘われた。飲食店の社長と交流し、さまざまな店に足を運ぶうち三宅さんは「自分も起業したい」と思うように。
 


本社に飾られている「ピザオリーブ」のミニチュアがかわいすぎる!
 

そ して今から20年ほど前、三宅さんが23歳の時に、瀬谷区にあった宅配ピザ屋を引き継いだ。だが、当時は“ピザ戦国時代”。大手の宅配ピザチェーン店が近 隣の住宅に大量のチラシを配っており、「まったく太刀打ちできなかった(三宅さん)」。店を引き継ぎ、約3年後。店は経営危機に陥る。

当 時の宅配ピザの価格は1ホール2300円ほど。20代前半の自分には高く感じたため、「友達にも勧められなかった」そうだ。ある日ふと、宅配を行う人件費 やオートバイにかかる燃料費などを削減すれば「ピザの価格が半分になる!」と気づいた三宅さん。“若者でも気軽にピザが購入できるように”“多くの人に (ピザを)身近に感じてほしい”との想いから、ピザの価格を通常の半分に。
 


社内にはおいしそうなピザの食玩が!
 

どう せ なら「最後の大勝負をしよう」と決意。1ホールのピザの価格を1000円ほどに設定し、“ありえないことをしよう”と試みる。それは、人通りの多い相鉄 線・瀬谷駅前のパチンコ店の前で「テイクアウトのピザを売ること」。そもそも17年ほど前は宅配ではなく、テイクアウト専門でピザを販売する店は横浜市に まったくなかった。しかも、テイクアウトのピザを売るだけではなく、「駅に向かって大声で売ったんです。そんな人、誰もいなかった」と三宅さんは笑う。

も ともと俳優志望だった三宅さんは(大声を出して売るのは)「まったくはずかしくなかった」そうだ。“価格は通常の半額ほど”の値段のピザを利便性の高い駅 が近い場所で“大声で元気いっぱいに売る”という、斬新なスタイルも相まって大ヒット。「1日に100枚くらい売れた」と三宅さん。
 


“最後の賭け”は大当たり! 潔い決意が道を開いた
 

そ の成功事例を携え、今度は相鉄線を運営する相模鉄道株式会社へ。自らパソコンで資料を作り、「駅構内でピザを売りたい!」とプレゼンを行った。当時、テイ クアウトのピザを駅構内で販売するのは非常にめずらしかった。だが、同社の経営陣は「難しいと思うけど、それだけ言うなら1回だけやってみれば」という反 応だったそうだ。いわば、三宅さんの情熱に押されたのだろう。

しかし、(アポはあるものの)単身で会社に乗り込むとはすごい! ためら い はなかったのか、と尋ねると、「たとえば、ブルース・リーがハリウッドで活躍するまでのドラマはそうなんじゃないかな」「でも意外とみんなやらないんだよ ね」「俺はそれをマネしただけ」と語る三宅さん

たとえば「俳優になりたい」と言っても、オーディションに応募する人はほとんどいない。行動する人は少ない。でも“やってみると意外と難しくないよ(三宅語録)”。

三宅さんの情熱と行動力に感服した松宮。やはり“行動することは大事だなあ”としみじみ。