一見、入りづらい!? 東神奈川にあるディープな居酒屋「どん八」に突撃!
ココがキニナル!
東神奈川駅近くの居酒屋「どん八」、昼は激安弁当を売ってるし、手書きのメニュー(看板)にはアホラーメンとか書いてあるし、客が自らジョッキにビールを注ぐらしいし、キニナル。(マウムさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
一見ディープだけど、名物客も一見さんも、和気あいあいに楽しく飲んでいる酒場「どん八」は、酒飲みの一風変わった良きたまり場。
ライター:クドー・シュンサク
アホ。関東ではけっこうよろしくない文言だが、それがラーメンの冠についていたり。
自分でビールを注がなければいけなかったり。
手書きのメニューがすごいとかなんとかちょっと意味不明だし。おやじに味があるのはいいとして。
解釈によっては、そのどれもが酒場としては良かったりすることもある。が、てんでその逆、まったくダメな場合もある。
久しぶりのこういった酒場調査。どっちに転がるのか、どん八さん。
店主が変わった「どん八」
週末の夜に入った時間帯。JR京浜東北線・東神奈川駅からは歩いて5分くらい。京急線仲木戸からも同じくらい。到着しました、キニナル酒場「どん八」。
ここが
入りづらいと言われる酒場
やるなぁ・・・このかんじ
一筋縄ではないのがすぐにわかる。テイストがどこかに仕上がっている。異様なオーラというか、異様な主張というか・・・不思議な香りが、のらりくらりと漂う。手書きではないが、貼り紙の質感が言いようのない存在として主張している。なぜかちょっと、わくわくもしてくる。
まずは、店内の様相から。
入口すぐのカウンター席
その奥と
その左にテーブル席
いい場末感というか、酒場の喧騒が和やかな雰囲気もある。単純に、治安の悪い酒場特有の“ぬるっ”とした空気感はまったくない。しかも、テーブル席の床にはなぜか人工芝が張られている。
人工芝の上に、駄菓子の入ったカゴ
なんかちょっと、笑えてくる。だって、風変わりだから。貼り紙の風合いとか人工芝が。だから、飲みやすそうな酒場だと感じてきた。
それと「どん八」の屈強なところは
とにかく安い
酒は自分で注ぐので、なんとなくわかるが、料理やつまみまでかなり安い。会計はすべてキャッシュオン方式。注文の際に店主に声をかけて、指定の場所に料金を入れる。と、席に着いた数分後、隣で飲んでいた方が親切に教えてくれた。
なるほど
たまたま居合わせた元経営関係者の方に話を聞く
写真右の後ろ姿の男性が「どん八」のオーナーと思っていたら、かつて同店の経営に携わっていた竹内さんという方。キニナル投稿があった時期と、竹内さんのお話を照らし合わせると、「アホラーメン」や「手書きメニュー」を作っていた「店のオヤジ」というのは竹内さんのことのよう。今は店の常連だった伊藤さんに今年4月店を譲り渡したとのこと。店の形態は多少変わったという。
竹内さんは、ギガ盛りカレーでお世話になった山下町店をはじめ、県内に数ヶ所ある「どん八」という名のお店や、生麦や川崎にある立ち食い蕎麦店などの経営指導的なことを7年間やっていたという。現在は体調面での問題も含め、多方面での指導などは控えているとのこと。
竹内さんは写真があまり得意じゃないとのこと
投稿にあった弁当屋さんも一時期は隆盛していたものの、一身上の都合で営業をやめることに。300円の激安弁当は美味しくて安くて良いと評判だったという。これも、飲んでいたお客さんが教えてくれた。
ちなみに、アホラーメンは間違いで正しくはアホーメンとのこと。アホーとはギリシャ語のニンニク。その昔、川崎で流行っていたアホーメンというメニューをなんとなくやってみたとのこと。現在は提供していないという。
メニューの安さについて尋ねると「そっちのほうがいいでしょ。それだけだね」と言い、竹内さんは席を立ち「まあ、飲んでいってくださいよ」と言ってお帰りになられた。
では、そろそろいただくことにします