不祥事を経て復活! 野毛大道芸の今後は?
ココがキニナル!
9月20、21日は野毛大道芸が行われます。不祥事が発覚し、パンフレットにも閉鎖的、不透明という文字が。一連の結末はどうなったのかレポートを(siglo1966さん、権之介さん)
はまれぽ調査結果!
今回の開催のために役員を一新したものの、具体的な改善策や今後の体制については「白紙」を強調。大道芸継続には詳細な説明が求められる
ライター:はまれぽ編集部
不祥事を乗り越えて
1986(昭和61)年に始まり、春と秋の野毛の風物詩だった「野毛大道芸」。しかし、今春、野毛大道芸実行委員会の委員2人がスタッフTシャツ作成用の協賛金約120万円を不正に処理したという不祥事が発覚したため、開催予定だった「第40回野毛大道芸」は中止となった。
その後、委員2人は全額精算。実行委員会は「再発防止及びコンプライアンス体制の充実・強化を図り、信頼回復に取り組んでいく」として、当該委員2人も含め、役員やメンバーを総入れ替えし、大道芸の“復活”に取り組んできた。
パンフレットには投稿通りの文言が並ぶ
実際、不祥事を受けた実行委員会は、具体的にどのような対策を取ってきたのだろうか。また、どんな気持ちで、この復活の日を迎えたのだろうか。
野毛大道芸実行委員会の千田(せんだ)晴久委員長に、その思いを語ってもらった。
思いを語ってくれた千田委員長
まずは無事開催を迎えたことに千田委員長は「やっとここまでこぎつけたという感じ」と感慨深げな様子。
千田委員長によると、不祥事が発覚してからこれまでに、さまざまな対策を講じてきた。
まずは、これまでの実行委員会を解体。その上で、これまでのメンバーも含めて分け隔てなく委員の公募を行った。その結果、以前のメンバーからは1人も応募がなく、大道芸の初期メンバーが中心に集まった。
また、本来は「野毛街づくり会」の中の一つの委員会である「野毛大道芸実行委員会」が不正経理を行っていたことを千田委員長は「実行委員会が立ち位置を間違えた。『子が親を喰う』といった状況だった」と分析。
「立ち位置を間違えた」と千田委員長が話す実行委員会が入居するビル
その上で、街づくり会副会長が実行委員会の直属となって経理などを含めて監視する体制を整えた。
また、実行委員会に法人格がなく、委員が自由に出入金の管理をできる状態だったことを反省し、委員会を法人化することも視野に入れている。
千田委員長は「本来、春に開催するはずだった大道芸は40回目の記念すべきもの。このままのメンバーでいくのか、また公募するのかなども含めて体制を検討し、将来的には日本一の大道芸のイベントにしたい」と展望を語った。