横浜にもマジック教室はあるの?
ココがキニナル!
TV番組でおなじみのセロみたいにマジックが上手になりたいと思ってますが、マジック教室は横浜にありますかね?(まよっちさんのキニナル)
はまれぽ調査結果!
横浜にもマジック教室はありました。セロのようにうまくなりたいなら、ぜひ教室で腕を磨いてみてください!
ライター:佐谷 ようこ
セロ・・・。
筆者としては木村拓哉さんのモノマネが脳裏に焼きついているセロ氏だが、マジシャン・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、マジシャンとしてかなりの実力の持ち主である。また、19歳の時にFISM横浜大会のイリュージョン部門で1位を受賞している。
セロに限らず、マジシャンのパフォーマンスにほれぼれとし、自分もマジックができたなら・・・と考えたことのある人も少なくないのではないだろうか。
そんな思いに応えるべく、横浜市内で初心者でも安心してマジックを教えていただける場所を探し出し、取材を試みた。
インターネットで検索をかけ、調べたところ、横浜市内では2つのマジック教室があることが分かった。
「よみうりカルチャー横浜」と「YBCマジック・クラブ」である。好奇心と期待を胸に、いざ教室へ。
教室の扉を開けると、そこにはハトの姿が・・・!
まず訪れたのは、西区にある「よみうりカルチャー横浜」。こちらは4月よりすでに始まっている教室である。
こちらでマジックを教えて下さるのは大島先生。
独特のマジシャンオーラを放たれる大島先生
なんとマジックのキャリアは50年以上!というのも先生のお父様もマジシャンで、子供の頃からお父さんの舞台をみて育ったという筋金入りのマジシャンだ。
教室はとてもリラックスした雰囲気。
しかし「うまくなるぞ!」というマジックへの情熱が生徒さんからヒシヒシと伝わってくる。
和気あいあいとした教室
ご自身で飼われているハトをお供に教室に参加されている生徒さんもいて・・・
ああ!マジック教室だなぁ、としみじみと実感した。
お転婆なハトのハイジちゃんと飼い主の安藤さん
この日はまず「ティッシュペーパーの復活」というマジックの講義から始まった。
ビリビリに破いた紙ナプキン・・しかし、呪文をかけると・・あーら、不思議!一枚のナプキンに戻っている・・・!というもの。
マジックをTVで見たことしかなかった筆者としては、目の前で繰り広げられる摩訶不思議な現象に感動を覚えた。
摩訶不思議の裏にはきちんと仕込まれたタネがある。もちろんここでは秘密にしておくが・・・。
次にトランプを使ったカードマジック「DU-DU-16」のレッスンへ。
自分のひいたカードの種類を言い当てられてしまうマジックなのだが、なぜ分かっちゃうの?と思うこと必須。
見事に言い当てられてしまった
授業は先生の実演の後、タネ明かし。そして習得すべく生徒さんが実際にやってみるというスタイル。初心者でも安心して参加できる。その日にすぐ習得できるマジックと、テクニックを身に付けるのに時間を要するマジックとの2本柱で授業を行っているのが特徴だ。
マジック用の大きなトランプを広げる生徒の古垣さん
先生にズバリ、「マジックが上達するには?」という質問をしてみた。
「最初は初心者用の本を読んで、自分で色々試してやってみるのがいい。それで本だけでは限界があったりするから、もっと上手くなりたい、学びたいと思ったら、教室に来てみるといいですね。さらに有名な人のもとへ弟子入りをお願いするという手もありますが、これはある程度テクニックなど身に付けてからの方がいいです。
小さい子供がいきなり大学に入れないのと同じで、マジックにも段階があるから、無理のない段階を踏むことで上達していくのでは」とアドバイスいただいた。
筆者はものすごく不器用である。やはりマジックをやるには器用な人間の方が適しているのだろうか?
この問いに対し、意外かつ、心強いコメントをいただいた。
「不器用な人の方が上達するんですよ。不器用な人はなかなかできないから一生懸命やる。器用な人はすぐできるからやめちゃう。」
なるほど。必死で練習して出来るようになった時の喜びは深く、それゆえ、どっぷりとマジックの魅力にはまってしまうのかもしれない。これから始めたいと思っている人にとって励みになるありがたいお言葉である。
先生はマジックの魅力を、「世界中で通用すること」と話された。
たしかに言葉が分からなくとも驚き、面白さを共有できるマジックは、優れたコミュニケーションツールでもある。
生徒さんも身に付けたマジックを、誕生日会や同窓会、友人達との集まり、ボランティア等々・・・日常の様々なシーンで披露し、生活を楽しまれているようだ。
「マジックのある暮らし・・なんだか面白そう」、とぐっとマジックが身近になった気持ちで教室を後にした。