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Question みんなのキニナル投稿

投稿の中から、はまれぽ編集部もキニナルことを調査してお答えします!
ぜひ投稿してみてね。(200文字まで)

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みんなのキニナル

    やたらと長く感じる、市営地下鉄の三ツ沢上町~片倉町間。そろそろ中間かと思われる頃、暗闇のトンネル内に直角に近い通路が一瞬見えます。非常口かと思いきや、ちょうど地上の中間地点には消防署が…。もしかしてレ...

    象の鼻さん

    生活道路の交通安全対策の種類、皆さんはどれくらい知っていますか?我々市民がどれだけ認知しているか等を調査して、その結果を行政や警察に示し、今後の市・県の対策強化を訴えてほしいです。ハンプの騒音・振動へ...

    ウルバヌスさん

    羽沢横浜国大駅が出来る前に、駅からの路線バスの開通がどうなるか気になります!

    majestyさん

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横浜のココがキニナル!

今日の調査報告「京急反町駅」の参考文献にある「武相高校鉄道研究同好会」。高校生なのに出版物があるなんてスゴイ! いつかタモリ倶楽部に出演できそうな彼らを取材願います。(象の鼻さんのキニナル)

はまれぽ調査結果

鉄道ウンチクなどが語られること一切なし。そこにあるのは40冊を越える鉄道関係の制作物、そしてひとりの教師が培った“仕事人”養成機関だった!

ライター:松本 伸也 (2015年02月03日)

私事で恐縮だが、1年弱だけJR東日本でアルバイト駅員をしたことがある。
なにか見聞が広げられればと、今のこの仕事を休業して挑戦したのだが、なにもそのとき鉄道が好きだったわけではまったくない。いつも電車には乗っているから大丈夫でしょ、という軽いノリだった。そうしたら勤務初日、なんの予備知識も与えられないまま制服を着させられて、ポンときっぷ売り場の前に立たされてしまった。

それでもお客さんは“普通の駅員”だと認識しますからね。その日の晩から必死にきっぷの種類を覚え、鉄道のことを覚え・・・としているうちにすっかり鉄道好きとなり、いっそ休業から廃業にして駅員になってしまおうと思ったほどだ。
 


こんな時代もあったねと


当時をふと思い出したとき、同時に頭をよぎるのは「学生時代から鉄道好きだったならいまの人生、変わっていただろうか」ということだ。学生時代から「末は駅長に」なんて考えて“鉄ちゃん”路線をひた走っていたのだろうか、とか。
けっこうマジメに(笑)そんなことを思うこともある中で、ピッタリのキニナルが舞い込んできた。

野球部が甲子園出場級の強豪校として名高い武相高等学校。
そちらの「武相高校鉄道研究同好会」では、鉄道好きや詳しい人が(おそらく)集まっているだけでなく、鉄道に関する出版物なども制作、発行しているという。ググッとインターネットで検索すると、制作した写真集的な書籍やDVDを紹介している同会の公式ページにたどり着いた。それによれば、これまで40アイテムを越える制作・出版物があるらしい。
 


「鉄道研究同好会」の活動を伝えるホームページ


そして学校自体の部活紹介ページでは、ご丁寧に「(※注 模型を走らせたり、電車に乗るだけといった、いわゆるお遊びの部活ではありません。)」との注意書きも(驚)。

単なる鉄道好きの場合はかえってハードルが高そうなイメージも湧いて来つつ、そろそろその全容を確認しに行くとしよう。
 


学校自体の紹介ページ。こちらでも過去の活動実績がわかります


「もしもし、私が顧問の山田です。私たちの活動ですか? ホームページをご覧になっていただいてそれ以上でもないのでわざわざおいでいただくのも申し訳ないですが・・・。それでは学生とお待ちしておりますので、気を付けて学校までおいでください。あなたも鉄道好き? それはそれは(笑)」
さてそれでは出発進行。武相中学・高等学校の生徒もよく見かける東急東横線の妙蓮寺駅、そして同校校門前に飛んだ。
 


飛んでない。お寺さんの妙蓮寺とは逆方向に徒歩で10分。周りは高級住宅街




“鉄研”なのに書籍制作? 「オレらでも作れると思ったんですよね」

校門までお迎えに来ていただいた顧問の山田京一先生に、強豪の野球部がランニングをしているグラウンドなどを紹介いただきつつ、部室がある棟へ。

まず通された図書室で先生が持ってきたのは、大量の書籍類。なんとまあ、会報誌的な手作り感あふれるものから大判、ミニ判に変形判(横長など、おなじみの判型でないもの)、ハードカバーのものまでがそこにはある。まさかこれ全部、こちらの部活動で作ったのですか?
 


見事に積み上がる“武相高校鉄道研究同好会の本”


「その通りです」と胸を張る山田先生。とはいえ創部当時から書籍などの編集・制作をしていたわけではないようだ。

「まず私の話ですが、中学校の時に八高線(八王子と高麗川を結ぶ)でSLが無くなると知り、ある日曜日に見に行ったんですよ。ところが待てど暮らせどやってこないので、見ないで帰っちゃったんです。そのときはダイヤを調べておくなんてことを知りませんから。それで結局、見ないまま廃止になってしまったのがとても残念に思いまして。それからはいろいろ調べて(中略)・・・となって高校時代や大学時代に東北・関西・北海道まで遠征したりしてSL写真を撮りまくっていたんです」
 


山田京一教諭。鉄道研究同好会の創立顧問


そんな山田青年が同校に教諭として着任したのが1979(昭和54)年。それと同時にこの「鉄道研究同好会」を立ち上げた。

「立ち上げてまず『停車場』という会報を作り始めたのですけど、制作期日を決めたらそこに帳尻を合わせればいいわけだから(笑)、80年代に部員が最大で8人くらいいたころは活動時間に野球をやってたりしてね。けっこう遊んでいたのよ(笑)」

そんな出発から今年で36年、OBは40人を越えるとのことだが、最大8人くらい在籍していたのを考えると少なくないですかね・・・という疑問には「そうね。今も2人しかいないしね(笑)」と微笑みつつ続ける。

「生半可な思いじゃ続かないですよ、この部活は。それがどうやら伝わってきたからか8人くらいを最大に段々減ってきて、最近は常に少数精鋭・・・精鋭かは分からないけれど(笑)。え、その理由?」

はい。

「いまからのお話しできっとわかります(ニッコリ)」

こちら『停車場』の創刊号。
 


「この時はすべて手作業でしょ。この当時のほうがいろいろ勉強できるよね」


会報のために鉄道写真を撮ったり、記事を書いたりしているうちに、既存の鉄道雑誌の投稿コーナーに投稿を始めた鉄道研究同好会。これがまさに“ポイント切り替え”のときとなる。そのうちに自分たちでも本を作れるんじゃない? と思っちゃって、まず作ったのがコレ。
 


『停車場』43号『さようなら野上電鉄』


1994(平成6)年に『停車場』の43号として作られた『さようなら野上電鉄』がそれ。タイトル書体のガタつき、これなんでそうなるかピンとくる人は30歳代後半だろうなぁ(笑)。

「そうそう、今みたいにパソコンを使っておらず、ワープロの字をそのままコピーして拡大して・・・ってやつで、この本の中の文字とか地図とかってみんな切り張りなんですよ。写真も手下が・・・あ、これOBのことなんだけど(笑)、製版屋さんに就職していたから、それでやり方を教えてもらったの。1枚の写真を載せる場合、普通はそれの拡大縮小を指示して写真を印刷屋に渡すのだけれど、それだとお金も余計にかかるから、大きい写真は大きく、小さい写真は小さくって、すべて暗室で焼いて原寸大で入稿したんですよ」
 


「この文字とかも全部切り張りです」


なるほど。大判の写真もかなり鮮明に写っているのは、その一手間の賜物でしたか。
 


ペーパークラフトなども付いてきます。「ページを残したい人はコピーを」という注釈がまたいい


そしてついに1998(平成10)年ごろ「武相高校の“鉄研”はスゴいっ」となった既存の出版社から、学校の部活動に仕事の依頼が来るようにまでなってしまったのである。驚きだそれは。
 
依頼を受けて制作した書籍がこちら。
 


「右の本の朽ち果てた線路、私が掘り起こして敷いたのよ」


「ただね、『○○という本を作るので、××に行って写真と文章を・・・』という仕事をいくつかさせてもらいましたが、それって私らが望んで作りたいものではないじゃない? だからそのうちに『私らが企画して、記事を作って、編集して・・・という本なら作ります』と言うようになって・・・要するに『好きにやらせてくれ、費用はそちら持ちで』と(笑)。それで作ったのがコレ」
 


都電荒川線カラーを活かした技アリの表紙


編集者やライターならば誰でも実現させたい“企画持ち込み成功”をやってのけて世に出たのが、1999(平成11)年発行の『今日ものんびり 都電荒川線』である。

「これはね、企画段階から売り方も考えました。サブタイトルに『駅前銭湯と下町の風景』とあるように、荒川線だけでなく銭湯や風景もたくさん盛り込んだ内容にして、都内の新聞社にお願いして記事にしてもらったの」
 


一方の終点の都電早稲田駅周辺。都合36年前の様子ですね


まず路面電車としての風情もある荒川線に、さらに下町の情報を載せる。そして作っているのは鉄道研究同好会の部活動・・・これ、ローカルな情報が多く掲載されている東京都版に取り上げられて当然である。

「その通りに、ほとんどの新聞で、誌面のすごくいい場所で取り上げてもらいました。出版社には『(注文の)電話、鳴りやまなくなるかも!?』と言っておきましたが、本当にそうなりましたよ(ニッコリ)」
 


ちなみにいまお好きな路線は? と伺ったところ・・・

「日本はもう別によくて、いまはヨーロッパの路線。毎年、撮りに行っています」とのこと。
 


先生のお気に入り、欧州の鉄道からスイス・ロートホルン・ブリエンツ鉄道のSL列車

 
 
まるで雑誌編集部みたいな部室へ潜入!≫
 

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