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JR南武支線に新駅「小田栄駅」誕生? 周辺住民の反応は?

ココがキニナル!

JR南武支線の浜川崎~川崎新町間の川崎区小田栄に新駅ができるそうですが、小田栄とはどんなところ?(LQさん、yakisabazushiさん)

はまれぽ調査結果!

1日約1万8000人が利用する南武支線。川崎市とJR東日本は「戦略的新駅」として2016年3月の新駅整備に向けた検討を開始。近隣住民は歓迎と戸惑いの声

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ライター:はまれぽ編集部

南武支線に新駅検討



川崎市(福田紀彦市長)と東日本旅客鉄道株式会社(=JR東日本)は、持続的な川崎市と鉄道の発展を目的に連携・協力を推進するための包括連携協定を結んだ。
JR東日本が自治体との間で、こうした協定を締結するのは初めて。
 


協定書を交わす福田市長(右)と平野邦彦(ひらの・くにひこ)JR東日本横浜支社長
(提供:川崎市)
 

協定の第1弾として「浜川崎」「川崎新町」「八丁畷(はっちょうなわて)」「尻手(しって)」の4駅全長4.1kmを約7分で結ぶJR南武支線の1日平均利用者数1万2873人(※浜川崎駅は無人駅により2009〈平成21〉年以降は非公表のため、2008年の実績。参考・JR川崎駅:19万7010人)の浜川崎―川崎新町間(約2.1km)に新駅の設置を検討する。

新駅は「鉄道とまちをともに発展させる『戦略的新駅』」と位置付け、低コスト化・短工期化による早期開業を図り、2016年3月の開業を目指すとしている。
このほか、包括協定の中身としては「鉄道と沿線のブランド向上」「地域の暮らしの安全・安心の向上」「低炭素化・スマート化」「公共交通の利用推進」となっている。
 


水色の四角で囲った部分が新駅設置の検討されている場所
 

具体的な計画はどうなっているのか。JR東日本横浜支社と川崎市まちづくり局交通政策室の中上一夫(なかがみ・かずお)交通計画担当課長に聞いた。
 


取材対応してくれた中上担当課長
 

両者によると、駅名は「(仮称)小田栄(おださかえ)」新駅で、川崎市川崎区小田栄に設置予定。JR東日本と自治体が連携で具体化を図る「戦略的駅」としてJRと川崎市が共同で取り組む。

もともとは工場や高校の跡地が目立った小田栄地区だが、川崎市の地区計画の一環として整備されると、近年は計1500戸を超える大型マンション群やショッピングセンター(SC)などができた。
 


 


マンションやSCが並ぶ小田栄地区
 

JR東日本横浜支社によると、浜川崎駅と川崎新町の駅間は約2.5km、徒歩だと25分程度かかる。加えて、大型マンションの増加などで駅に対する需要が増えることを見込んで、中間地点である小田栄地区で新駅設置の検討を始めた。

今後は包括協定に基づき「鉄道とまちをともに発展させる」という理念のもと、新駅へのアクセス性向上や公共交通機関の利用促進に向けた周辺のまちづくりなどについても両者が協働する。

JRと川崎市によると、新駅開業によって、小田栄地区から都心までのアクセスが短縮するという。例えば、新宿までだと9分短縮する試算になっている。
 


都心部へのアクセスが向上する
 

具体的には、従来、同地区から川崎駅まではバス利用。川崎駅から東海道線・山手線(品川経由)だと計57分かかっていたものが、新駅から南武線尻手駅を経由し、湘南新宿ライン武蔵小杉駅を利用する経路になると48分で新宿に到着することが可能になる。

新駅の乗降者数は1日当たり約3500人を見込んでいる。川崎市はバス利用者が鉄道を利用することで、川崎駅東口周辺の交通渋滞が緩和することも見込んでいる。
総事業費や川崎市・JR東日本の負担割合、運行ダイヤは今後検討していく。